もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

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連載

依頼の品②

 さ、ボス部屋復活したし、次は晃太のスキルアップね。皆さん、ストレッチとか済み。さ、私もフライパン、オッケー。案の定、ホークさんが止めてきた。
「ビアンカさんとルージュさんがいません。ユイさん、控えてください」
 私もそろそろレベルをね。でも、蛇やし、いいかな。よし、私はルームでシルフィ達のお尻でも眺めてよ。
「ブヒヒヒンッ、ブヒヒヒンッ」
「くうっ、くうっ、くうーっ」
 ノワールとオシリスが必死に訴えてる。
『我も我も』
 アレスや、あんた、さっきちゅどん、ドカンしたばっかりやん。しかも、そのあと走り回っていたやん。
 結局、ドアを開けるのはアレス。魔法や矢を撃ち込んで、ノワールが先頭で飛び込む。オシリスとアリスは援護ね。皆さんも続くが、この場合の取り分は、宝箱のみとなる。さっき、アレスが開けたら蛇3桁出たけど。
『ぶー、なのだ』
「仕方ないやん。ほら、シルフィ達のお守りよ」
『分かったのだっ』
 晃太が支援魔法を連発。
『開けるのだ。妻よ、我がつかなくて、いたっ』
 アリスがアレスの尻にパンチ。はよ、せんね、だよね。
『分かったのだっ』
 びしばし、アレスの尻をパンチ。痛くなんてないだろうに、なんや、嬉しそうなのは気のせい?
 アレスは前肢で扉を押し開けた。
 次々に放たれる魔法。
 まずはアレスが水の矢をガトリングのように放ち、後退。エドワルドさんは風の刃を、ツヴァイクさんは火の矢。ホークさん、テオ君、ハジェル君は矢を。チュアンさんとマデリーンさんは、ロイヤルエメラルドの杖で、アイアンゴーレムの時の魔法を放ってる。シュタインさんは火の矢ね。
 アリスも次々に火を放ち、オシリスとノワールは風の刃だ。
 これで全滅せんね?
 なんて思ったけど、緑のラインを浮かび上がらせてノワールが突撃していく。ちゃんとレッサードラゴンの装備品装着してますよ。
 オシリスとアリスも続き、晃太と他の皆さんも続く。
 大丈夫かなって、心配したけど、程なくして扉が開く。
「ユイさーん、終わりましたー」
 と、テオ君が手を振って教えてくれる。
「分かった。アレス、シルフィ達みとってね」
『分かったのだっ』
 ルームの従魔の部屋には柵があり、シルフィ達では飛び越えられないけど、念のためにね。
 私はおびただしく出たドロップ品の回収に回った。
 
「目玉が105、大の目玉が2、肉が86、革が61、魔石が120、大の魔石が3」
 大の魔石の持ち主は、バーザタイラントの上位種、ジャイアントバーザタイラント。蛇は蛇。さすがのノワールも一撃で出来ず、オシリスの援護をもらったそうだ。しかし、レベル700オーバーのアレスが開けると、やっぱり今までとは違うね。ジャイアントバーザタイラントなんて、ここ最近目撃情報すらないそうだ。きっとダワーさんが、目によく効くポーションにしてくれるはず。
 出てきた宝箱には罠があり、アリスが素早く解除してくれた。
「わふんっ」
 どやっ。
「ありがとうアリス。さ、開けましょう」
 さっきより大振りの宝箱。
 開けると、あ、武器セットや。危ないからと、ホークさんとチュアンさんが取り出してくれた。ロングソードが1本、ショートソードが3本、ナイフが6本。小型の片刃の斧が4丁、槍が2振り、弓は2張り。こちらは父の鑑定を待ち、誰がどれを引き取るか決めるって。
 ご褒美部屋は出なかった残念。
「さ、皆さん、お昼にしましょう」
「「「「「はい」」」」」

 お昼の後、一休みしてから晃太のスキルアップの為に蛇部屋に挑んだ。ノワールが開けた蛇部屋も、問題なく掃討した。やはり、Sランクのエドワルドさんの戦闘力が群を抜いている。蛇の頭、すぽーん、だ。
 私はホークさんを説得して、しっかりオシリスに守られて、フライパンでごつん。オシリスの前肢で、がっつり頭を押さえられている、メキメキ言って、泡吹いてる。夢に出てきそう。ごめんなさい、ごつん。オシリスは時々、危なっかしい所に的確に援護射撃をする。さすがイシスの伴侶になるだけある。優秀や。
 あー、罪悪感ー。
 程なくして終了。
 見てません、目玉なんて見てません。やけど、数がアレスと比べて圧倒的に少ないけど、レベルの差やね。宝箱には罠はなく、開けるとペアの懐中時計だ。買い取りに出すって。
 それで、その日が終わるわけない。
 アレスがわーっはっはっはっ、と飛び込んで行ったよ。
 私はその間、夕御飯の準備だ。エマちゃんとテオ君、マアデン君とハジェル君が手伝ってくれた。本日はルーティのダンジョンのウサギ肉のカレーだ。ある程度準備してから、私はお乳の終わったアリスと共に魔境のお母さんウルフと赤ちゃんウルフ達のお世話だ。定期的に来ている為に、一時具合の悪そうだったお母さんウルフも落ち着いたし、赤ちゃんウルフもすくすく育っている。お母さんウルフにはお肉の塊だ。赤ちゃん達にはミルクとゼリーね。はいはい、ちょっと待ってねもふもふ。よし、いいかな。エリアボスの間では鼻水君がいて、アリスとなにやらコミュニケーション取ってる。補佐ウルフにおやつと、くたびれているお父さんウルフにはお肉を出して食べさせる。しっかり食べてもらって、ヤマタノオロチの時に、ダンジョンから溢れる魔物の討伐してもらわないとね。お肉はたくさんあるからね。最後に鼻水君にももへじ生活のスコーンを食べさせる。鼻水ぺろりしてから、何やら私に訴える。
「わおんっ、わおんっ、わふわふっ」
 なんやろ? サブ・ドアの方を見てるけど。
「何ね? 鼻水君」
「わふんっ、わふんっ」
 なんや、喉に刺さった小骨を取ろうともどかしいように唸る。もどかしく、モゴモゴ、モゴモゴ。
 やっと、吐き出すように、へっくしょん。わっふ、鼻水がー。
『イキタイッ』
 はいっ?
『イキタイッ』
 はいっ?
『ダンジョンッ』
 は、鼻水君ーっ。
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