536 / 876
連載
依頼の品②
さ、ボス部屋復活したし、次は晃太のスキルアップね。皆さん、ストレッチとか済み。さ、私もフライパン、オッケー。案の定、ホークさんが止めてきた。
「ビアンカさんとルージュさんがいません。ユイさん、控えてください」
私もそろそろレベルをね。でも、蛇やし、いいかな。よし、私はルームでシルフィ達のお尻でも眺めてよ。
「ブヒヒヒンッ、ブヒヒヒンッ」
「くうっ、くうっ、くうーっ」
ノワールとオシリスが必死に訴えてる。
『我も我も』
アレスや、あんた、さっきちゅどん、ドカンしたばっかりやん。しかも、そのあと走り回っていたやん。
結局、ドアを開けるのはアレス。魔法や矢を撃ち込んで、ノワールが先頭で飛び込む。オシリスとアリスは援護ね。皆さんも続くが、この場合の取り分は、宝箱のみとなる。さっき、アレスが開けたら蛇3桁出たけど。
『ぶー、なのだ』
「仕方ないやん。ほら、シルフィ達のお守りよ」
『分かったのだっ』
晃太が支援魔法を連発。
『開けるのだ。妻よ、我がつかなくて、いたっ』
アリスがアレスの尻にパンチ。はよ、せんね、だよね。
『分かったのだっ』
びしばし、アレスの尻をパンチ。痛くなんてないだろうに、なんや、嬉しそうなのは気のせい?
アレスは前肢で扉を押し開けた。
次々に放たれる魔法。
まずはアレスが水の矢をガトリングのように放ち、後退。エドワルドさんは風の刃を、ツヴァイクさんは火の矢。ホークさん、テオ君、ハジェル君は矢を。チュアンさんとマデリーンさんは、ロイヤルエメラルドの杖で、アイアンゴーレムの時の魔法を放ってる。シュタインさんは火の矢ね。
アリスも次々に火を放ち、オシリスとノワールは風の刃だ。
これで全滅せんね?
なんて思ったけど、緑のラインを浮かび上がらせてノワールが突撃していく。ちゃんとレッサードラゴンの装備品装着してますよ。
オシリスとアリスも続き、晃太と他の皆さんも続く。
大丈夫かなって、心配したけど、程なくして扉が開く。
「ユイさーん、終わりましたー」
と、テオ君が手を振って教えてくれる。
「分かった。アレス、シルフィ達みとってね」
『分かったのだっ』
ルームの従魔の部屋には柵があり、シルフィ達では飛び越えられないけど、念のためにね。
私はおびただしく出たドロップ品の回収に回った。
「目玉が105、大の目玉が2、肉が86、革が61、魔石が120、大の魔石が3」
大の魔石の持ち主は、バーザタイラントの上位種、ジャイアントバーザタイラント。蛇は蛇。さすがのノワールも一撃で出来ず、オシリスの援護をもらったそうだ。しかし、レベル700オーバーのアレスが開けると、やっぱり今までとは違うね。ジャイアントバーザタイラントなんて、ここ最近目撃情報すらないそうだ。きっとダワーさんが、目によく効くポーションにしてくれるはず。
出てきた宝箱には罠があり、アリスが素早く解除してくれた。
「わふんっ」
どやっ。
「ありがとうアリス。さ、開けましょう」
さっきより大振りの宝箱。
開けると、あ、武器セットや。危ないからと、ホークさんとチュアンさんが取り出してくれた。ロングソードが1本、ショートソードが3本、ナイフが6本。小型の片刃の斧が4丁、槍が2振り、弓は2張り。こちらは父の鑑定を待ち、誰がどれを引き取るか決めるって。
ご褒美部屋は出なかった残念。
「さ、皆さん、お昼にしましょう」
「「「「「はい」」」」」
お昼の後、一休みしてから晃太のスキルアップの為に蛇部屋に挑んだ。ノワールが開けた蛇部屋も、問題なく掃討した。やはり、Sランクのエドワルドさんの戦闘力が群を抜いている。蛇の頭、すぽーん、だ。
私はホークさんを説得して、しっかりオシリスに守られて、フライパンでごつん。オシリスの前肢で、がっつり頭を押さえられている、メキメキ言って、泡吹いてる。夢に出てきそう。ごめんなさい、ごつん。オシリスは時々、危なっかしい所に的確に援護射撃をする。さすがイシスの伴侶になるだけある。優秀や。
あー、罪悪感ー。
程なくして終了。
見てません、目玉なんて見てません。やけど、数がアレスと比べて圧倒的に少ないけど、レベルの差やね。宝箱には罠はなく、開けるとペアの懐中時計だ。買い取りに出すって。
それで、その日が終わるわけない。
アレスがわーっはっはっはっ、と飛び込んで行ったよ。
私はその間、夕御飯の準備だ。エマちゃんとテオ君、マアデン君とハジェル君が手伝ってくれた。本日はルーティのダンジョンのウサギ肉のカレーだ。ある程度準備してから、私はお乳の終わったアリスと共に魔境のお母さんウルフと赤ちゃんウルフ達のお世話だ。定期的に来ている為に、一時具合の悪そうだったお母さんウルフも落ち着いたし、赤ちゃんウルフもすくすく育っている。お母さんウルフにはお肉の塊だ。赤ちゃん達にはミルクとゼリーね。はいはい、ちょっと待ってねもふもふ。よし、いいかな。エリアボスの間では鼻水君がいて、アリスとなにやらコミュニケーション取ってる。補佐ウルフにおやつと、くたびれているお父さんウルフにはお肉を出して食べさせる。しっかり食べてもらって、ヤマタノオロチの時に、ダンジョンから溢れる魔物の討伐してもらわないとね。お肉はたくさんあるからね。最後に鼻水君にももへじ生活のスコーンを食べさせる。鼻水ぺろりしてから、何やら私に訴える。
「わおんっ、わおんっ、わふわふっ」
なんやろ? サブ・ドアの方を見てるけど。
「何ね? 鼻水君」
「わふんっ、わふんっ」
なんや、喉に刺さった小骨を取ろうともどかしいように唸る。もどかしく、モゴモゴ、モゴモゴ。
やっと、吐き出すように、へっくしょん。わっふ、鼻水がー。
『イキタイッ』
はいっ?
『イキタイッ』
はいっ?
『ダンジョンッ』
は、鼻水君ーっ。
「ビアンカさんとルージュさんがいません。ユイさん、控えてください」
私もそろそろレベルをね。でも、蛇やし、いいかな。よし、私はルームでシルフィ達のお尻でも眺めてよ。
「ブヒヒヒンッ、ブヒヒヒンッ」
「くうっ、くうっ、くうーっ」
ノワールとオシリスが必死に訴えてる。
『我も我も』
アレスや、あんた、さっきちゅどん、ドカンしたばっかりやん。しかも、そのあと走り回っていたやん。
結局、ドアを開けるのはアレス。魔法や矢を撃ち込んで、ノワールが先頭で飛び込む。オシリスとアリスは援護ね。皆さんも続くが、この場合の取り分は、宝箱のみとなる。さっき、アレスが開けたら蛇3桁出たけど。
『ぶー、なのだ』
「仕方ないやん。ほら、シルフィ達のお守りよ」
『分かったのだっ』
晃太が支援魔法を連発。
『開けるのだ。妻よ、我がつかなくて、いたっ』
アリスがアレスの尻にパンチ。はよ、せんね、だよね。
『分かったのだっ』
びしばし、アレスの尻をパンチ。痛くなんてないだろうに、なんや、嬉しそうなのは気のせい?
アレスは前肢で扉を押し開けた。
次々に放たれる魔法。
まずはアレスが水の矢をガトリングのように放ち、後退。エドワルドさんは風の刃を、ツヴァイクさんは火の矢。ホークさん、テオ君、ハジェル君は矢を。チュアンさんとマデリーンさんは、ロイヤルエメラルドの杖で、アイアンゴーレムの時の魔法を放ってる。シュタインさんは火の矢ね。
アリスも次々に火を放ち、オシリスとノワールは風の刃だ。
これで全滅せんね?
なんて思ったけど、緑のラインを浮かび上がらせてノワールが突撃していく。ちゃんとレッサードラゴンの装備品装着してますよ。
オシリスとアリスも続き、晃太と他の皆さんも続く。
大丈夫かなって、心配したけど、程なくして扉が開く。
「ユイさーん、終わりましたー」
と、テオ君が手を振って教えてくれる。
「分かった。アレス、シルフィ達みとってね」
『分かったのだっ』
ルームの従魔の部屋には柵があり、シルフィ達では飛び越えられないけど、念のためにね。
私はおびただしく出たドロップ品の回収に回った。
「目玉が105、大の目玉が2、肉が86、革が61、魔石が120、大の魔石が3」
大の魔石の持ち主は、バーザタイラントの上位種、ジャイアントバーザタイラント。蛇は蛇。さすがのノワールも一撃で出来ず、オシリスの援護をもらったそうだ。しかし、レベル700オーバーのアレスが開けると、やっぱり今までとは違うね。ジャイアントバーザタイラントなんて、ここ最近目撃情報すらないそうだ。きっとダワーさんが、目によく効くポーションにしてくれるはず。
出てきた宝箱には罠があり、アリスが素早く解除してくれた。
「わふんっ」
どやっ。
「ありがとうアリス。さ、開けましょう」
さっきより大振りの宝箱。
開けると、あ、武器セットや。危ないからと、ホークさんとチュアンさんが取り出してくれた。ロングソードが1本、ショートソードが3本、ナイフが6本。小型の片刃の斧が4丁、槍が2振り、弓は2張り。こちらは父の鑑定を待ち、誰がどれを引き取るか決めるって。
ご褒美部屋は出なかった残念。
「さ、皆さん、お昼にしましょう」
「「「「「はい」」」」」
お昼の後、一休みしてから晃太のスキルアップの為に蛇部屋に挑んだ。ノワールが開けた蛇部屋も、問題なく掃討した。やはり、Sランクのエドワルドさんの戦闘力が群を抜いている。蛇の頭、すぽーん、だ。
私はホークさんを説得して、しっかりオシリスに守られて、フライパンでごつん。オシリスの前肢で、がっつり頭を押さえられている、メキメキ言って、泡吹いてる。夢に出てきそう。ごめんなさい、ごつん。オシリスは時々、危なっかしい所に的確に援護射撃をする。さすがイシスの伴侶になるだけある。優秀や。
あー、罪悪感ー。
程なくして終了。
見てません、目玉なんて見てません。やけど、数がアレスと比べて圧倒的に少ないけど、レベルの差やね。宝箱には罠はなく、開けるとペアの懐中時計だ。買い取りに出すって。
それで、その日が終わるわけない。
アレスがわーっはっはっはっ、と飛び込んで行ったよ。
私はその間、夕御飯の準備だ。エマちゃんとテオ君、マアデン君とハジェル君が手伝ってくれた。本日はルーティのダンジョンのウサギ肉のカレーだ。ある程度準備してから、私はお乳の終わったアリスと共に魔境のお母さんウルフと赤ちゃんウルフ達のお世話だ。定期的に来ている為に、一時具合の悪そうだったお母さんウルフも落ち着いたし、赤ちゃんウルフもすくすく育っている。お母さんウルフにはお肉の塊だ。赤ちゃん達にはミルクとゼリーね。はいはい、ちょっと待ってねもふもふ。よし、いいかな。エリアボスの間では鼻水君がいて、アリスとなにやらコミュニケーション取ってる。補佐ウルフにおやつと、くたびれているお父さんウルフにはお肉を出して食べさせる。しっかり食べてもらって、ヤマタノオロチの時に、ダンジョンから溢れる魔物の討伐してもらわないとね。お肉はたくさんあるからね。最後に鼻水君にももへじ生活のスコーンを食べさせる。鼻水ぺろりしてから、何やら私に訴える。
「わおんっ、わおんっ、わふわふっ」
なんやろ? サブ・ドアの方を見てるけど。
「何ね? 鼻水君」
「わふんっ、わふんっ」
なんや、喉に刺さった小骨を取ろうともどかしいように唸る。もどかしく、モゴモゴ、モゴモゴ。
やっと、吐き出すように、へっくしょん。わっふ、鼻水がー。
『イキタイッ』
はいっ?
『イキタイッ』
はいっ?
『ダンジョンッ』
は、鼻水君ーっ。
あなたにおすすめの小説
「三番以下を取りなさい」と五年言われ続けたので、公開試験で本気を出しました
歩人
ファンタジー
王立魔法学院、入学時首席のリュシエンヌは、婚約者レイナルト公爵令息から五年間「女は三番以下を取れ」と命じられてきた。学院の序列は国家序列の縮図。レイナルトは常に一位に居続けた。婚約披露を控えた十九歳の春、レイナルトが新しい婚約者を連れて告げる。「お前では並び立てぬ。学力も身分も、足りなすぎる」——リュシエンヌは微笑んで、その翌日の年次公開試験で、五年封じてきた本気を出した。国王臨席の場で、史上最高点。魔法局長官が教授陣に命じる。「過去五年間の彼女の実測点と、もし本気で受けていたら出せた推計点を、公表したまえ」。教授陣は震える手で数字を並べた。レイナルトの「首席」は、全て彼女が譲った場所だった。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
夫の不倫相手に「妻の座を譲れ」と言われたので、譲る代わりに全部置いていきます 〜行き先は老舗旅館。追いかけてきても、もう遅いです〜
なつめ
恋愛
夫の愛人に「妻の座を譲れ」と言い渡された主人公は、怒鳴り返すこともしがみつくこともせず、ただ静かに頷いた。
家のこと、食事のこと、社交のこと、義実家のこと、会社の裏方のこと。 誰も価値を知らなかった“妻の座”の中身を、そっくりそのまま置いて家を出る。
向かった先は、かつて傷ついた自分を受け入れてくれた老舗旅館。 再建に奔走する若旦那とともに働く中で、主人公は初めて「役に立つから愛される」のではなく、「あなた自身がいてほしい」と言われる温かさを知っていく。
一方、主人公を軽んじた元夫の家では、生活も体裁も仕事もじわじわと崩壊を始める。 これは、何も持たずに出ていったはずの女が、自分の人生を取り戻し、最後には新しい恋と居場所を手に入れる再生の物語。
見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです
珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。
その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。
それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。
夫が私にそっくりな下の娘ばかりをかわいがるのですけど!
山科ひさき
恋愛
「子供達をお願い」 そう言い残して、私はこの世を去った。愛する夫が子供達に私の分も愛情を注いでくれると信じていたから、不安はなかった。けれど死後の世界から見ている夫は下の娘ばかりをかわいがり、上の娘をないがしろにしている。許せない。そんな時、私に不思議な声が呼びかけてきて……。
「お前の泥だらけの手で触るな、気持ち悪い」と追放された令嬢——王宮の食器が一枚も焼けなくなった
歩人
ファンタジー
「お前の泥だらけの手で触るな、気持ち悪い」——王宮御用達の食器を焼く伯爵令嬢エルザは、婚約者の第二王子に手の荒れを嗤われて追放された。十二歳から十年間、王宮の全ての食器を手ずから焼いてきた。彼女の食器は特殊な土と焼成技術で魔力を通し、毒に触れると色が変わる。料理の温度も保つ。追放から三ヶ月後、晩餐会で新しい食器を使ったところ、毒が検知されず隣国の大使が倒れた。外交問題に発展する中、第二王子が「食器くらい誰でも焼ける」と窯に立った結果、出来上がったのは歪んだ灰色の皿だった。
元の世界に帰らせていただきます!
にゃみ3
恋愛
淡い夢物語のように、望む全てが叶うとは限らない。
そう分かっていたとしても、私は敵ばかりの世界で妬まれ、嫌われ、疎まれることに、耐えられなかったの。
「ごめんね、バイバイ……」
限界なので、元いた世界に帰らせていただきます。
・・・
数話で完結します、ハピエン!
「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした
しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」
十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。
会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。
魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。
※小説家になろう様にも投稿しています※