文字の大きさ
大
中
小
570 / 877
連載
閑話 金の虎のヒーラー
フリンダは体力がなかった。そして、食が細かった。
一緒に行動してわかった事だ。何故、冒険者としては貴重なヒーラーなのに、ソロなのか。長く歩けなければ、戦闘となると逃げきれるだけの足もない。その為に、以前のパーティーから切られたようだ。
だが、ファングもガリストもフリンダの調子に合わせた。息を切らせたら労った。ファングは妻を、ガリストは元婚約者を事情があり失っていたため、フリンダを大事にした。
フリンダはいつも、萎縮して、謝ってばかりだったが、ファングもガリストも気にしなくていいと答えた。
痩せて、肌があれ、髪質も荒れていたフリンダ。勝手に40近くの歳だと思っていたが、まだ19と聞いた時は、ファングとガリストは思わず二度聞いた。
一緒に行動し始めて初めて、フリンダは身の上を話した。話さざるを得ない事が起きた。
ある町に立ち寄り、ファングとフリンダで買い物をしていたら、商人風の男が絡んできた。赤虎の男だった。フリンダの息遣いがおかしくなった。
「結局男に寄生して生きているのか、相変わらず、ダメな女だな」
侮蔑しきった声に、フリンダが今にも泣き出しそうだ。咄嗟にファングが腕をフリンダの顔の前にかざした。
「うちのヒーラーに言い掛かりは止めてもらおうか」
大柄のファングに上から威圧的に言われて、け、と悪態をついて去っていった。
買い物どころではなくなり、ガリストが待つ宿に戻ると、フリンダはとうとう泣き出してしまった。落ち着きを取り戻すまで、ファングとガリストは根気強く待った。
ポツリポツリと、フリンダは事情を話した。
もともとフリンダは貴族の娘。ただ、貧しい男爵の三女で、親の決めた相手と結婚。貴族ではよくあること。なのでなんの疑いもしなかった。しかも向こうからの指名だ。控え目で、自己主張しないフリンダは、それが嬉しく成人と共に嫁いだ。
だが、フリンダを求めた理由は、回復魔法が使える貴族の娘と言う理由だ。
その嫁いだ相手が、あの商人風の男。アスラ王国で、中堅の商会だったが、これがとんでもないモラハラ男。しかも時折手が出る。常にフリンダをバカにし、嘲る。人手不足で、帳簿の手伝いを強要し、朝から晩まで計算。しかも、モラハラ男の計算ミスを押し付けられ、怒鳴られる。主人には、口答えしないように徹底的に教育され、元来物静かな貴族の娘のフリンダは、黙ったまま耐えた。モラハラ男の両親も似たようなもので、フリンダに肩が痛い、腰が痛いと回復魔法を使わせ、効かないと罵り、穀潰しだと嘲る。
商会の主家族がそれで通していたため、使用人達も、気の毒そうに見ているだけだった。
そんな中、フリンダは妊娠し、男児を出産。フリンダは17歳になる前だった。赤虎の男児だ。見ただけで、フリンダそっくりの男児を。フリンダは可愛くて可愛くて仕方なかった。
跡取りを生んだ。少しは待遇がよくなると淡い期待をしたフリンダだったが、モラハラ男は顔が似ていない事に癪に触った。
残飯しか与えず、家の奥から出さず、僅かに泣き声でも上げようなら、怒鳴り散らし、フリンダを叩いた。もともと母乳の出が悪かったフリンダは、母乳がでなくなり、必死に乳母を頼むように懇願した。
モラハラ男は、母乳が出ないフリンダが悪いと罵り、結局。
男児は2ヶ月ももたなかった。
「よくも跡取りを殺したなっ」
モラハラ男は自分の事を棚に上げ、フリンダを気がすむまで罵り、叩き、真冬の中、フリンダを放り出した。
薄いワンピースに、裸足で。
フリンダはモラハラ男に罵りを受けた事や、放り出された事よりも、我が子を失った事がショックで、道端でぼんやりしていた。
そこに駆けつけたのは、商会の使用人達だった。
1人が自分の靴を履かせ、1人が上着を着せ、1人がマフラーを巻き、1人が馬車を呼び、1人が支えて立ち上がらせて、1人が馭者に行き先を告げた。
そして、僅かにかき集めた金を渡した。
使用人達はモラハラ男のフリンダの対応に心苦しい思いをしていた。ただ、相手は雇い主。そしてアスラ王国は、雇い主に対して、物申すのは宜しくないという風習がある。古い習慣で、少しずつ意識改革を国が指導していたが、まだ、彼らはそんな習慣にがんじがらめだった。フリンダが放り出された事で、商会と関係がなくなった事で、やっと手を差し出した。遅い、そう言われるだろうが、当時はまだそんな意識が根強く浸透していた時代だった。それでも、放り出されフリンダに手をさしのべるのを拒絶反応を示す者も少なくない、それが当たり前と言う考え方がある時代。
フリンダは一時教会の保護施設に身を寄せた。実家にも連絡したが、傷物だと、引き取りを拒否された。保護施設の勧めで離れた町の治療院で働き始めた。しばらくして、冒険者パーティーから誘われた。自分を必要とされていると思ったが。結局、体力の無さで切られてしまった。
そこで出会ったのがファングとガリストだ。
「黙っていてごめんなさい」
フリンダは泣きながら謝った。散々フリンダは自分を否定され、もともとの物静かな性格が自己肯定が更に低くなっていた。
あのモラハラ男の商会は、遭遇した町とかなり離れていたから油断していたと。
「謝る必要はないんだぞ」
わなわな泣くフリンダに、ファングが当たり前の様に言う。
「そうだ。フリンダには世話になっているんだ。気にしなくていいんだぞ」
ガリストもそう言う。
フリンダはしばらく泣いた。
ファングとガリストは考えた、アスラ王国で活動していると、またニアミスしてしまうかもしれない。ファングの生まれた国だが、妻を失った時点で思い入れはない。フリンダも辛いなら、拠点を変えよう。
西側は獣人に対して辛辣な所があるため、種族差別のないユリアレーナか、離れているが種族関係なく完全実力主義のシーラに移動しようと。
あまり蓄えもなかったため、冒険者活動し、少し貯蓄して、移動を繰り返し1年かけて、ルーティに到着目前。赤虎の姉弟と遭遇。
それが、リィマとアルストリアの姉弟だ。
「助けて」
リィマはファング達に必死にすがり付いた。
腕には、頭から流血し気絶していた、当時5歳のアルストリアを抱えて。
一緒に行動してわかった事だ。何故、冒険者としては貴重なヒーラーなのに、ソロなのか。長く歩けなければ、戦闘となると逃げきれるだけの足もない。その為に、以前のパーティーから切られたようだ。
だが、ファングもガリストもフリンダの調子に合わせた。息を切らせたら労った。ファングは妻を、ガリストは元婚約者を事情があり失っていたため、フリンダを大事にした。
フリンダはいつも、萎縮して、謝ってばかりだったが、ファングもガリストも気にしなくていいと答えた。
痩せて、肌があれ、髪質も荒れていたフリンダ。勝手に40近くの歳だと思っていたが、まだ19と聞いた時は、ファングとガリストは思わず二度聞いた。
一緒に行動し始めて初めて、フリンダは身の上を話した。話さざるを得ない事が起きた。
ある町に立ち寄り、ファングとフリンダで買い物をしていたら、商人風の男が絡んできた。赤虎の男だった。フリンダの息遣いがおかしくなった。
「結局男に寄生して生きているのか、相変わらず、ダメな女だな」
侮蔑しきった声に、フリンダが今にも泣き出しそうだ。咄嗟にファングが腕をフリンダの顔の前にかざした。
「うちのヒーラーに言い掛かりは止めてもらおうか」
大柄のファングに上から威圧的に言われて、け、と悪態をついて去っていった。
買い物どころではなくなり、ガリストが待つ宿に戻ると、フリンダはとうとう泣き出してしまった。落ち着きを取り戻すまで、ファングとガリストは根気強く待った。
ポツリポツリと、フリンダは事情を話した。
もともとフリンダは貴族の娘。ただ、貧しい男爵の三女で、親の決めた相手と結婚。貴族ではよくあること。なのでなんの疑いもしなかった。しかも向こうからの指名だ。控え目で、自己主張しないフリンダは、それが嬉しく成人と共に嫁いだ。
だが、フリンダを求めた理由は、回復魔法が使える貴族の娘と言う理由だ。
その嫁いだ相手が、あの商人風の男。アスラ王国で、中堅の商会だったが、これがとんでもないモラハラ男。しかも時折手が出る。常にフリンダをバカにし、嘲る。人手不足で、帳簿の手伝いを強要し、朝から晩まで計算。しかも、モラハラ男の計算ミスを押し付けられ、怒鳴られる。主人には、口答えしないように徹底的に教育され、元来物静かな貴族の娘のフリンダは、黙ったまま耐えた。モラハラ男の両親も似たようなもので、フリンダに肩が痛い、腰が痛いと回復魔法を使わせ、効かないと罵り、穀潰しだと嘲る。
商会の主家族がそれで通していたため、使用人達も、気の毒そうに見ているだけだった。
そんな中、フリンダは妊娠し、男児を出産。フリンダは17歳になる前だった。赤虎の男児だ。見ただけで、フリンダそっくりの男児を。フリンダは可愛くて可愛くて仕方なかった。
跡取りを生んだ。少しは待遇がよくなると淡い期待をしたフリンダだったが、モラハラ男は顔が似ていない事に癪に触った。
残飯しか与えず、家の奥から出さず、僅かに泣き声でも上げようなら、怒鳴り散らし、フリンダを叩いた。もともと母乳の出が悪かったフリンダは、母乳がでなくなり、必死に乳母を頼むように懇願した。
モラハラ男は、母乳が出ないフリンダが悪いと罵り、結局。
男児は2ヶ月ももたなかった。
「よくも跡取りを殺したなっ」
モラハラ男は自分の事を棚に上げ、フリンダを気がすむまで罵り、叩き、真冬の中、フリンダを放り出した。
薄いワンピースに、裸足で。
フリンダはモラハラ男に罵りを受けた事や、放り出された事よりも、我が子を失った事がショックで、道端でぼんやりしていた。
そこに駆けつけたのは、商会の使用人達だった。
1人が自分の靴を履かせ、1人が上着を着せ、1人がマフラーを巻き、1人が馬車を呼び、1人が支えて立ち上がらせて、1人が馭者に行き先を告げた。
そして、僅かにかき集めた金を渡した。
使用人達はモラハラ男のフリンダの対応に心苦しい思いをしていた。ただ、相手は雇い主。そしてアスラ王国は、雇い主に対して、物申すのは宜しくないという風習がある。古い習慣で、少しずつ意識改革を国が指導していたが、まだ、彼らはそんな習慣にがんじがらめだった。フリンダが放り出された事で、商会と関係がなくなった事で、やっと手を差し出した。遅い、そう言われるだろうが、当時はまだそんな意識が根強く浸透していた時代だった。それでも、放り出されフリンダに手をさしのべるのを拒絶反応を示す者も少なくない、それが当たり前と言う考え方がある時代。
フリンダは一時教会の保護施設に身を寄せた。実家にも連絡したが、傷物だと、引き取りを拒否された。保護施設の勧めで離れた町の治療院で働き始めた。しばらくして、冒険者パーティーから誘われた。自分を必要とされていると思ったが。結局、体力の無さで切られてしまった。
そこで出会ったのがファングとガリストだ。
「黙っていてごめんなさい」
フリンダは泣きながら謝った。散々フリンダは自分を否定され、もともとの物静かな性格が自己肯定が更に低くなっていた。
あのモラハラ男の商会は、遭遇した町とかなり離れていたから油断していたと。
「謝る必要はないんだぞ」
わなわな泣くフリンダに、ファングが当たり前の様に言う。
「そうだ。フリンダには世話になっているんだ。気にしなくていいんだぞ」
ガリストもそう言う。
フリンダはしばらく泣いた。
ファングとガリストは考えた、アスラ王国で活動していると、またニアミスしてしまうかもしれない。ファングの生まれた国だが、妻を失った時点で思い入れはない。フリンダも辛いなら、拠点を変えよう。
西側は獣人に対して辛辣な所があるため、種族差別のないユリアレーナか、離れているが種族関係なく完全実力主義のシーラに移動しようと。
あまり蓄えもなかったため、冒険者活動し、少し貯蓄して、移動を繰り返し1年かけて、ルーティに到着目前。赤虎の姉弟と遭遇。
それが、リィマとアルストリアの姉弟だ。
「助けて」
リィマはファング達に必死にすがり付いた。
腕には、頭から流血し気絶していた、当時5歳のアルストリアを抱えて。
感想 854
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます 〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯
鳳凰院暁月刃夜婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます
〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯一の調香師でした〜
☆あらすじ☆
王太子から婚約破棄され、家族にも見捨てられた公爵令嬢リリアーナ。
妹をいじめた悪女。
匂いしか分からない無能令嬢。
王妃にふさわしくない女。
夜会場でそう笑われた彼女は、すべてを失った――はずだった。
けれどリリアーナの嗅覚は、ただ香りを嗅ぎ分けるだけのものではない。
人の嘘。
隠された悪意。
病の兆し。
呪いの残り香。
そして、運命の匂いまで嗅ぎ分ける、王国唯一の異能だった。
公爵家を出たリリアーナは、亡き祖母が残した王都の端の小さな香水店「夜明けの瓶」を開く。
最初は誰にも見向きされない店だった。
けれど、眠れない少女を救い、毒を盛られた貴婦人を助け、夫婦の嘘をほどいていくうちに、店は王都中の秘密が集まる場所になっていく。
そんな彼女の前に現れたのは、冷血公爵と恐れられる辺境公爵ヴァルト。
彼は王宮由来の呪いに蝕まれていた。
リリアーナは彼の呪いを解くため、契約婚約を結ぶことになる。
不器用すぎる公爵に守られ、時に振り回されながら、彼女は王宮に隠された大きな嘘へと近づいていく。
なぜ王太子は婚約破棄を急いだのか。
なぜ妹は姉を憎み続けるのか。
なぜ王宮には、焦げた薔薇の匂いが漂っているのか。
無能と捨てられた令嬢は、もう誰かの言いなりにはならない。
「私は、私の鼻で生きていきます」
香水店から始まる、婚約破棄令嬢の逆転恋愛ファンタジー。
ざまぁあり、契約婚約あり、冷血公爵の不器用な溺愛あり。
最後には、彼女を捨てた者たちが気づくことになる。
本当に失ってはいけなかったのは、彼女だったのだと。
王妃教育を辞退したら「困る」と国王陛下が直接迎えに来ました ~婚約破棄された私に、王太子ではなく国王陛下が求婚してきます〜
由香【全一話完結】
王太子の心変わりによって婚約を破棄された侯爵令嬢リリアーナ。
十年以上受け続けた王妃教育も辞退し、ようやく自由になれると思っていた。
ところが数日後、侯爵家を訪れたのは国王陛下本人。
「王妃教育を辞退されると困る。私の妃になってほしい」
努力を踏みにじった王太子はすべてを失い、選ばれたのは誠実に生きてきた彼女だった。
これは、年上国王に溺愛されながら、世界一幸せな王妃になるまでの逆転ラブストーリー。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
聖女って無給で無休なんですか?じゃあやらないです
こじまき異世界に聖女として召喚されたイラストレーターのチヒロ。しかし聖女には給料も休みもないことを知って「じゃあやらないです」と聖女就任を断る。
「国と人を救う崇高な仕事には、私どもからの感謝を捧げよう」
「心底いらないです」
異世界でまで、やりがい搾取されてたまるかよ。
※小説家になろうにも投稿しています
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
五年も笑わなかった辺境伯の娘が、追放された保育係の令嬢の前で初めて笑った
歩人(あゆと)侯爵令嬢クラリスは、五年間、兄夫婦の公爵家で三人の御子の保育を任されてきた。表向きは「下女扱い」だったが、彼女の保育記録には毎日の歌・手作りの絵札・夜泣きの記録が綿密に綴られていた。「育児など侍女の手伝い。本物の貴族のすることではないわ」兄嫁の侮辱に、クラリスは保育記録帳を置いて去る。訪ねた先は、妻を亡くした辺境伯ロタールの屋敷だった。彼の娘リーリャは六歳、母を亡くして以来、誰の前でも笑わなかった。「五年、御子さま方を見続けたあなたなら、リーリャの心も読めるだろうか」ロタールの不器用な依頼に、クラリスは静かに頷く。春が来る頃、リーリャは初めて声を上げて笑った。クラリスの隣で、ロタールも気づくと微笑んでいた——五年ぶりに。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!
【完結】妹は庶子、文句があるか? 常識なんてぶっ飛ばせ!
青空一夏(ざまぁ×癒し×溺愛)
庶子として公爵家に引き取られたアメリアは、
王立学園で冷たい視線に晒されながらも、ほんの少しの希望を胸に通っていた。
――だが、彼女はまだ知らなかった。
「庶子」の立場が、どれほど理不尽な扱いを受けるものかを。
心が折れかけたそのとき。
彼女を迎えに現れたのは、兄――オルディアーク公爵、レオニルだった。
「大丈夫。……次は、俺が一緒に通うから」
妹を守るためなら、学園にだって入る!
冷酷なはずの公爵閣下は、妹にだけとことん甘くて最強です。
※兄が妹を溺愛するお話しです。
※ざまぁはありますが、それがメインではありません。
※某サイトコンテスト用なので、いつもと少し雰囲気が違いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。