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カルーラで合流⑧
「えっ? シェリデアがっ」
オニオングラタンスープをふー、としていたケルンさんが、ぎくう、と止まる。
「はい、マーファの冷蔵庫ダンジョンに挑むために」
クラインで起きた視力障害を起こす毒を撒き散らす植物系魔物が異常発生したこと、その治療薬の主力原材料であるバーザタイラントの目玉の事を説明。
す、とケルンさんの顔に陰りが。
「そうですか、そんな事になっていたんですね」
そう言えばシェリデアさんが言ってた。姪にその症状が出て、蛇のポーションで回復したって。つまりケルンさんにしたらお孫さんね。見た目二十歳だが、おじいさんのケルンさんは、大変な時にそばにいてあげられなかったのを気にしているんやね。
「あ、でも私達、ずいぶん目玉を卸しましたから、それでクラインから非公式ですが、お礼もいただいて。それでですね、その時」
イケメンおじ様なベガリスさんの話をする。そして、自動補填矢筒のモニターと、父にアプローチしていたことを説明。
「ああ、リュウタ殿を取り込もうとしてますね」
と、エドワルドさんと同じような答えが。
「確かにリュウタ殿は、クラインだけではなく、どこの国でも欲する技術者ですしね。美しいエルフの娘を、第二夫人に、と言ってくるでしょうね」
「技術提供ならいくらでもするんですけど」
父がため息付きそうな顔。
「はっきり断ればいいんですよ。ケイコ殿以上に、自分にふさわしい女性はいないってはっきりとね。まあ、そうですね、ひつこいなら、一人見せしめに」
「最後のは聞かなかった事にします」
エドワルドさんと同じ感じになったよ。
「まあ実際ケイコ殿以上の者はいないでしょう。あれだけの従魔が契約もしてないのに、服従してますからね」
あー、色々見られてるんやな。
よくビアンカとルージュが肩の肉を掴まれて、「なんね? これは?」と圧倒している。アレスは「母よ母よ」と甘えている。仔達の大好きなばあばだしね。
母は、ほほほ、と笑っている。
「ケルンさんはこの件が済んだら、クラインに帰られますか?」
「ま、まあ、そうですね…………」
珍しく言葉を濁すケルンさん。仕方ないか、冒険者パーティーとしては近隣諸国最強と言われるラスチャーニエのリーダーやし、色々計画とかあったろうしね。これ以上は聞かんどこ。
それからもワイワイと食事が進む。
私達もピザが食べたくて、Sサイズのシーフードピザを選んだ。
それからもおかわり確認。
「ユイちゃんっ、俺、これ食べたいっ」
と、アルスさんがオムライスの皿を出す。こら、とリィマさんが嗜めてる。
「ユイさんっ、俺、この、あだっ」
ロッシュさんがハジェル君の頭をぽかり。はいはいピザね。
ジュースや焼酎の投入作業頑張って貰わんとね。
アルスさんにはオムライス、ハジェル君には照り焼きチキンピザをタップ。
それからもリクエストを聞く。
鷹の目はツナとコーンのピザ、ノンアルコールビール。テオ君がよく食べるんだよ。
ラスチャーニエにはサラミピザとお好み焼きの豚たま、ノンアルコールビール。蒼の麓にはシーフードピザとそば入り海鮮お好み焼き。ノンアルコールビール。
金の虎はお好み焼きの豚たまと海鮮お好み焼き。ノンアルコールビール。
山風はサラミピザとノンアルコールビールね。
和気あいあいと食事が進んだ。
アルスさんとハジェル君はあれからココロのボリューム満点、ポテト付き佐世保ハンバーガーまで平らげていた。
ビアンカとルージュが必死にアピールしている。
『ソレデ食ウカラ横二広ガルノダ』
『『きーっ』』
イシスや、あんただって散々ピザ食べたやん。そのうちぽっちゃりグリフォンになるばい。
食後、ゆっくりデザート。
うららやさくら庵からチョイスする。
「わんわんっ」
『ねーちゃん、わいなー、苺が食べたいねんっ』
『ねえねっ、ヒスイも苺がいいーっ』
『ルリ、パンケーキ~』
『クリスもパンケーキー、ねーねー』
「くるっ」
はいはい、かわいかね。あまおうもりもりパンケーキで、ハーフサイズがあるが普通サイズね。若手達も涎が、はいはい、わかってますよ。
『私も食べるのですっ』
『ユイ、私もっ』
プレーンパンケーキ1枚タップ。ぶるぶるしているビアンカとルージュ。だけど、母がにこお、とすると諦めて食べてた。
アレスも仔達と同じパンケーキ。あれだけ食べてるのに、何故かアレスは太らない。なんと700キロあった体重が、700切れ、692キロになってしまっている。あれだけ走れば痩せるか。でもただでさえアレスはこの体躯にしては痩せぎみなのに。母も注意しているんだけどね。
「アレス、もう少し食べるね?」
『ばくばくっ、ん? 食べるのだっ』
ビアンカとルージュが、がーん、としている。かわいそうなので、パンケーキ1枚追加の許可が母からあり。アレスにはお食事系ローストビーフ付きのパンケーキを出すと、ペロリと食べてた。
デザートでも、色々あったけど、一息つく。
ふう、濃厚なめらかプリン、おいしか。
デザートに入り、これからの行動計画を立てる。
まずは、今日、ケルンさんとヒェリさんがパーティーハウスに移動。それからチュアンさんはシスター・アモルとの面会予約。母も同行して帰りに教会の孤児院に、炊き出しの件を相談に行く。
明日は、ギルドの工房と、フライパンの工房にいかんとね。
そのギルドの工房にお願い予定のカラーシープの話をすると、皆さん冒険者モードに。
「属性のあるカラーシープの毛は貴重品なんですよ」
と、紅茶のカップを置いたフェリクスさんが改めるように言う。
しかし、元手タダだし、武器類はある程度揃ったはずだけど、やっぱり防具類が心配だった。私や晃太、鷹の目の皆さんには、そこそこ揃っているけど。
「でも、皆さんを今回のヤマタノオロチの件で巻き込んでしまったので、受け取ってください」
と、ごり押しした。だって防具だよ、身体や命を守るものだし、出し惜しみできない。何より原材料がここにあるんやもん。フェリクスさんは案外すぐに折れてくれた。
まずは、どれくらいで出来上がるか、だけど、まずは糸に紡いでだからすぐではないはず。
「どんな状態なんですか? 刈り取ったばかりな毛ですか?」
基本的にあまり喋らないガリストさんが、コーヒーを置きながら聞いてくる。
「とても綺麗ですよ、ふわふわでした」
「ああ、なら、物によれば早く仕上がりますよ」
ガリストさん曰く、羊毛は刈り取った後、細かい汚れをとったり、洗ったり、乾かしたりするのに時間を要するそうだ。
詳しかね。
「元々山羊を飼育する牧場で生まれたので」
あ、小さい頃に大型犬を飼っていたってのは、牧羊犬やったんやね。
デザートの後で、何の属性のカラーシープで、誰のを作るか、または、その作製優先順位を決め、サイズ測定となった。
オニオングラタンスープをふー、としていたケルンさんが、ぎくう、と止まる。
「はい、マーファの冷蔵庫ダンジョンに挑むために」
クラインで起きた視力障害を起こす毒を撒き散らす植物系魔物が異常発生したこと、その治療薬の主力原材料であるバーザタイラントの目玉の事を説明。
す、とケルンさんの顔に陰りが。
「そうですか、そんな事になっていたんですね」
そう言えばシェリデアさんが言ってた。姪にその症状が出て、蛇のポーションで回復したって。つまりケルンさんにしたらお孫さんね。見た目二十歳だが、おじいさんのケルンさんは、大変な時にそばにいてあげられなかったのを気にしているんやね。
「あ、でも私達、ずいぶん目玉を卸しましたから、それでクラインから非公式ですが、お礼もいただいて。それでですね、その時」
イケメンおじ様なベガリスさんの話をする。そして、自動補填矢筒のモニターと、父にアプローチしていたことを説明。
「ああ、リュウタ殿を取り込もうとしてますね」
と、エドワルドさんと同じような答えが。
「確かにリュウタ殿は、クラインだけではなく、どこの国でも欲する技術者ですしね。美しいエルフの娘を、第二夫人に、と言ってくるでしょうね」
「技術提供ならいくらでもするんですけど」
父がため息付きそうな顔。
「はっきり断ればいいんですよ。ケイコ殿以上に、自分にふさわしい女性はいないってはっきりとね。まあ、そうですね、ひつこいなら、一人見せしめに」
「最後のは聞かなかった事にします」
エドワルドさんと同じ感じになったよ。
「まあ実際ケイコ殿以上の者はいないでしょう。あれだけの従魔が契約もしてないのに、服従してますからね」
あー、色々見られてるんやな。
よくビアンカとルージュが肩の肉を掴まれて、「なんね? これは?」と圧倒している。アレスは「母よ母よ」と甘えている。仔達の大好きなばあばだしね。
母は、ほほほ、と笑っている。
「ケルンさんはこの件が済んだら、クラインに帰られますか?」
「ま、まあ、そうですね…………」
珍しく言葉を濁すケルンさん。仕方ないか、冒険者パーティーとしては近隣諸国最強と言われるラスチャーニエのリーダーやし、色々計画とかあったろうしね。これ以上は聞かんどこ。
それからもワイワイと食事が進む。
私達もピザが食べたくて、Sサイズのシーフードピザを選んだ。
それからもおかわり確認。
「ユイちゃんっ、俺、これ食べたいっ」
と、アルスさんがオムライスの皿を出す。こら、とリィマさんが嗜めてる。
「ユイさんっ、俺、この、あだっ」
ロッシュさんがハジェル君の頭をぽかり。はいはいピザね。
ジュースや焼酎の投入作業頑張って貰わんとね。
アルスさんにはオムライス、ハジェル君には照り焼きチキンピザをタップ。
それからもリクエストを聞く。
鷹の目はツナとコーンのピザ、ノンアルコールビール。テオ君がよく食べるんだよ。
ラスチャーニエにはサラミピザとお好み焼きの豚たま、ノンアルコールビール。蒼の麓にはシーフードピザとそば入り海鮮お好み焼き。ノンアルコールビール。
金の虎はお好み焼きの豚たまと海鮮お好み焼き。ノンアルコールビール。
山風はサラミピザとノンアルコールビールね。
和気あいあいと食事が進んだ。
アルスさんとハジェル君はあれからココロのボリューム満点、ポテト付き佐世保ハンバーガーまで平らげていた。
ビアンカとルージュが必死にアピールしている。
『ソレデ食ウカラ横二広ガルノダ』
『『きーっ』』
イシスや、あんただって散々ピザ食べたやん。そのうちぽっちゃりグリフォンになるばい。
食後、ゆっくりデザート。
うららやさくら庵からチョイスする。
「わんわんっ」
『ねーちゃん、わいなー、苺が食べたいねんっ』
『ねえねっ、ヒスイも苺がいいーっ』
『ルリ、パンケーキ~』
『クリスもパンケーキー、ねーねー』
「くるっ」
はいはい、かわいかね。あまおうもりもりパンケーキで、ハーフサイズがあるが普通サイズね。若手達も涎が、はいはい、わかってますよ。
『私も食べるのですっ』
『ユイ、私もっ』
プレーンパンケーキ1枚タップ。ぶるぶるしているビアンカとルージュ。だけど、母がにこお、とすると諦めて食べてた。
アレスも仔達と同じパンケーキ。あれだけ食べてるのに、何故かアレスは太らない。なんと700キロあった体重が、700切れ、692キロになってしまっている。あれだけ走れば痩せるか。でもただでさえアレスはこの体躯にしては痩せぎみなのに。母も注意しているんだけどね。
「アレス、もう少し食べるね?」
『ばくばくっ、ん? 食べるのだっ』
ビアンカとルージュが、がーん、としている。かわいそうなので、パンケーキ1枚追加の許可が母からあり。アレスにはお食事系ローストビーフ付きのパンケーキを出すと、ペロリと食べてた。
デザートでも、色々あったけど、一息つく。
ふう、濃厚なめらかプリン、おいしか。
デザートに入り、これからの行動計画を立てる。
まずは、今日、ケルンさんとヒェリさんがパーティーハウスに移動。それからチュアンさんはシスター・アモルとの面会予約。母も同行して帰りに教会の孤児院に、炊き出しの件を相談に行く。
明日は、ギルドの工房と、フライパンの工房にいかんとね。
そのギルドの工房にお願い予定のカラーシープの話をすると、皆さん冒険者モードに。
「属性のあるカラーシープの毛は貴重品なんですよ」
と、紅茶のカップを置いたフェリクスさんが改めるように言う。
しかし、元手タダだし、武器類はある程度揃ったはずだけど、やっぱり防具類が心配だった。私や晃太、鷹の目の皆さんには、そこそこ揃っているけど。
「でも、皆さんを今回のヤマタノオロチの件で巻き込んでしまったので、受け取ってください」
と、ごり押しした。だって防具だよ、身体や命を守るものだし、出し惜しみできない。何より原材料がここにあるんやもん。フェリクスさんは案外すぐに折れてくれた。
まずは、どれくらいで出来上がるか、だけど、まずは糸に紡いでだからすぐではないはず。
「どんな状態なんですか? 刈り取ったばかりな毛ですか?」
基本的にあまり喋らないガリストさんが、コーヒーを置きながら聞いてくる。
「とても綺麗ですよ、ふわふわでした」
「ああ、なら、物によれば早く仕上がりますよ」
ガリストさん曰く、羊毛は刈り取った後、細かい汚れをとったり、洗ったり、乾かしたりするのに時間を要するそうだ。
詳しかね。
「元々山羊を飼育する牧場で生まれたので」
あ、小さい頃に大型犬を飼っていたってのは、牧羊犬やったんやね。
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