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連載
カルーラで合流⑩
次の日。
私は晃太とホークさん、ミゲル君、イシスでギルド直営の工房に向かう。カラーシープの毛を装備品にしてもらうためにね。
昨日サイズ測定の後に、バタバタと魔境に薬草採取に向かった。
カラーシープを紡いだ後にある特殊薬液に浸すと、魔法で身体強化したさい連動して、物理防御と魔法防御力が跳ね上がる。
正にファンタジーな装備品だ。
教えてくれたのはケルンさんとフェリクスさんだ。その特殊薬液の材料の一部が魔境とかでしか採れない貴重品なんだけど。サブ・ドアの一つが正に魔境に繋がっている。
「クラインではポーションダンジョンで手に入るのですが、数と鮮度の問題でなかなか出回らないですよ」
と、クライン生まれの王子様エルフのケルンさん。王子様なんやけど、セレクトショップダリアの生大福、何個目? なんでこれだけ食べて細いん? 詐欺や詐欺や。
「もちろん、魔境とは言え土壌や気候などあるでしょうが、この処理を施す事でかなり防御力が上がります」
フェリクスさんはそんなケルンさんに呆れ顔。やけど、その後に最中が気に入ったようで、珍しく2個目を手にしていた。
私はビアンカにサブ・ドアの向こう、現在シヴァがエリアボスをしている魔境のエリアにあるか聞いてみた。
ケルンさんとフェリクスさんがこれこれこうこうと説明する。
『そこらに生えているのですよ』
まるで雑草感覚で言うビアンカ。
クラインのポーションダンジョンでも中堅層以上に生えている、貴重な薬草が雑草感覚。
やけど、ケルンさんとフェリクスさんはもう驚きません、みたいな顔だ。
それでバタバタと採取に向かった。採取と言っても、がっちり装備をした薬草採取経験者のみ向かった。
ゴーグル、手袋、口元を覆う布なんてしたら、怪しい集団にしか見えなかったけど。下手したら採取の際に液が飛んだら、爛れるんだって。貴重な薬草やから、きちんとした採取法が必要なんやね。私は気軽に行くのは、ウルフ達の巣だけ。薬草はビアンカがそこらに、なんて言っていたが、やはり魔境は魔境、心配なのでビアンカに着いていってもらった。
アレス? ベタベタされていたアリスが面倒だからと若手達を引き連れて魔境に爆走させに行かせた。若手達が、私に救いを求めるように、きゅーん、と鳴いたけどね。
「アレス、夕ごはんまでには帰って来てよ」
『分かったのだっ、若手達よっ、我に続くのだーっ』
はい、行ってらっしゃい。
薬草はビアンカの言うようにそこらに生えていて、必要数、無事に手に入った。汚れを落とし、丁寧な処理をされて、すべて晃太のアイテムボックスに。
「お待たせしました」
昨日の薬草採取の事を思い出していると、担当の人がやって来た。どかーん、とお座りしているイシスにはびっくり。
あ、こっちに集中せんと。
担当の人は、中年の男性だったが、びっくり、指先真っ黒。おそらく染色関連のお仕事なんやろうね。
「冒険者ギルドより連絡を受けております、バランと申します」
「ミズサワです。よろしくお願いします」
「失礼します」
バランは対面のソファーに座る。
「この度は、私どもの工房を選んでいただきありがとうございます。ご期待に添えるように尽力します」
ご丁寧にありがとうございます。
「早速ですが、カラーシープの毛から、装備品を作り上げるというお話で宜しいですか?」
「はい。晃太」
私は晃太に合図を出す。
晃太がカラーシープの毛が詰まった袋をアイテムボックスから取り出す。
「拝見させていただいても?」
「はい」
バランは一つの袋を開ける。
「これは、ずいぶん上質なカラーシープですね、あ、属性がありますか?」
お、さすが、私達の対応してくれる人やな。一目見て、属性があるって見抜いた。
「はい、そうです。すべてに属性があります」
無と火属性、水属性、風属性、土属性、無と土属性、闇属性。
「これをどちらで、いや、申し訳ない野暮なことをお聞きしました」
「いえいえ」
バランさんはソファーに戻る。
「で、どのような加工を?」
「はい。こちらのサイズをですね」
私とバランさんの話はトントン拍子で進む。純度100%には驚かれ、昨日採取した魔境の薬草を提出すると驚かれ、属性のある魔石を出しても驚かれた。特に特殊薬草には驚かれた。
「こ、これはブレートクリスノ、それにウラオーキッド、素晴らしいっ。これだけの鮮度とサイズの物は初めて見ましたっ。そして丁寧な初期の処理、一体どなたがっ」
「いや、それはちょっと」
バランさんが前のめり気味で聞いてくるが、私は言葉を濁す。だってこれ処理したの、ケルンさんやフェリクスさん達やもん。昨日採取に向かったメンバーは、この二人とエリアンさん、ドーラさん、ヒェリさん。薬草採取の経験者と言っても、指導教師できる程の経験者。今まで別行動していた人達が魔境に行って採って来てくれました、なんて言えない。何が弾みでルームがばれるか分からないからね。
「是非とも処理方法のご指導をいただきたいのですが」
「ちょっと、ご勘弁を」
お断りすると、バランさんはしゅんとして諦めてくれた。
「この特殊加工はこちらでも可能ですか?」
「はい、できます。ただ、この加工をすると、黒っぽい色合いか藍色のようになりますが」
それは仕方なか。
「構いません。お願いします」
「畏まりました」
で、次は誰のどれを作るかだ。
私と晃太、鷹の目の皆さんにはそこそこ装備品があるが、やはり革のベストのチュアンさんが心配。ズボンはワイバーンだからいいけど。みっちり分厚く無と土属性、闇属性の毛を混合にして作って貰いたい。マデリーンさんは稼働を考えて作って欲しい。デザインは現在までワンピースを参考に、母がちょっと手を加えたデザインにしている。脇と袖の部分を少し変えたみたい。無と火属性、水属性の毛で作ってもらう。光属性の魔石あるので追加付与や。たくさん確保しといてよかった。
私は晃太とホークさん、ミゲル君、イシスでギルド直営の工房に向かう。カラーシープの毛を装備品にしてもらうためにね。
昨日サイズ測定の後に、バタバタと魔境に薬草採取に向かった。
カラーシープを紡いだ後にある特殊薬液に浸すと、魔法で身体強化したさい連動して、物理防御と魔法防御力が跳ね上がる。
正にファンタジーな装備品だ。
教えてくれたのはケルンさんとフェリクスさんだ。その特殊薬液の材料の一部が魔境とかでしか採れない貴重品なんだけど。サブ・ドアの一つが正に魔境に繋がっている。
「クラインではポーションダンジョンで手に入るのですが、数と鮮度の問題でなかなか出回らないですよ」
と、クライン生まれの王子様エルフのケルンさん。王子様なんやけど、セレクトショップダリアの生大福、何個目? なんでこれだけ食べて細いん? 詐欺や詐欺や。
「もちろん、魔境とは言え土壌や気候などあるでしょうが、この処理を施す事でかなり防御力が上がります」
フェリクスさんはそんなケルンさんに呆れ顔。やけど、その後に最中が気に入ったようで、珍しく2個目を手にしていた。
私はビアンカにサブ・ドアの向こう、現在シヴァがエリアボスをしている魔境のエリアにあるか聞いてみた。
ケルンさんとフェリクスさんがこれこれこうこうと説明する。
『そこらに生えているのですよ』
まるで雑草感覚で言うビアンカ。
クラインのポーションダンジョンでも中堅層以上に生えている、貴重な薬草が雑草感覚。
やけど、ケルンさんとフェリクスさんはもう驚きません、みたいな顔だ。
それでバタバタと採取に向かった。採取と言っても、がっちり装備をした薬草採取経験者のみ向かった。
ゴーグル、手袋、口元を覆う布なんてしたら、怪しい集団にしか見えなかったけど。下手したら採取の際に液が飛んだら、爛れるんだって。貴重な薬草やから、きちんとした採取法が必要なんやね。私は気軽に行くのは、ウルフ達の巣だけ。薬草はビアンカがそこらに、なんて言っていたが、やはり魔境は魔境、心配なのでビアンカに着いていってもらった。
アレス? ベタベタされていたアリスが面倒だからと若手達を引き連れて魔境に爆走させに行かせた。若手達が、私に救いを求めるように、きゅーん、と鳴いたけどね。
「アレス、夕ごはんまでには帰って来てよ」
『分かったのだっ、若手達よっ、我に続くのだーっ』
はい、行ってらっしゃい。
薬草はビアンカの言うようにそこらに生えていて、必要数、無事に手に入った。汚れを落とし、丁寧な処理をされて、すべて晃太のアイテムボックスに。
「お待たせしました」
昨日の薬草採取の事を思い出していると、担当の人がやって来た。どかーん、とお座りしているイシスにはびっくり。
あ、こっちに集中せんと。
担当の人は、中年の男性だったが、びっくり、指先真っ黒。おそらく染色関連のお仕事なんやろうね。
「冒険者ギルドより連絡を受けております、バランと申します」
「ミズサワです。よろしくお願いします」
「失礼します」
バランは対面のソファーに座る。
「この度は、私どもの工房を選んでいただきありがとうございます。ご期待に添えるように尽力します」
ご丁寧にありがとうございます。
「早速ですが、カラーシープの毛から、装備品を作り上げるというお話で宜しいですか?」
「はい。晃太」
私は晃太に合図を出す。
晃太がカラーシープの毛が詰まった袋をアイテムボックスから取り出す。
「拝見させていただいても?」
「はい」
バランは一つの袋を開ける。
「これは、ずいぶん上質なカラーシープですね、あ、属性がありますか?」
お、さすが、私達の対応してくれる人やな。一目見て、属性があるって見抜いた。
「はい、そうです。すべてに属性があります」
無と火属性、水属性、風属性、土属性、無と土属性、闇属性。
「これをどちらで、いや、申し訳ない野暮なことをお聞きしました」
「いえいえ」
バランさんはソファーに戻る。
「で、どのような加工を?」
「はい。こちらのサイズをですね」
私とバランさんの話はトントン拍子で進む。純度100%には驚かれ、昨日採取した魔境の薬草を提出すると驚かれ、属性のある魔石を出しても驚かれた。特に特殊薬草には驚かれた。
「こ、これはブレートクリスノ、それにウラオーキッド、素晴らしいっ。これだけの鮮度とサイズの物は初めて見ましたっ。そして丁寧な初期の処理、一体どなたがっ」
「いや、それはちょっと」
バランさんが前のめり気味で聞いてくるが、私は言葉を濁す。だってこれ処理したの、ケルンさんやフェリクスさん達やもん。昨日採取に向かったメンバーは、この二人とエリアンさん、ドーラさん、ヒェリさん。薬草採取の経験者と言っても、指導教師できる程の経験者。今まで別行動していた人達が魔境に行って採って来てくれました、なんて言えない。何が弾みでルームがばれるか分からないからね。
「是非とも処理方法のご指導をいただきたいのですが」
「ちょっと、ご勘弁を」
お断りすると、バランさんはしゅんとして諦めてくれた。
「この特殊加工はこちらでも可能ですか?」
「はい、できます。ただ、この加工をすると、黒っぽい色合いか藍色のようになりますが」
それは仕方なか。
「構いません。お願いします」
「畏まりました」
で、次は誰のどれを作るかだ。
私と晃太、鷹の目の皆さんにはそこそこ装備品があるが、やはり革のベストのチュアンさんが心配。ズボンはワイバーンだからいいけど。みっちり分厚く無と土属性、闇属性の毛を混合にして作って貰いたい。マデリーンさんは稼働を考えて作って欲しい。デザインは現在までワンピースを参考に、母がちょっと手を加えたデザインにしている。脇と袖の部分を少し変えたみたい。無と火属性、水属性の毛で作ってもらう。光属性の魔石あるので追加付与や。たくさん確保しといてよかった。
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