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出来るだけの準備①
無事に三週間過ぎた。
『もう出るのですか?』
『まだ行けるわ』
『主よ、主よ~』
『物足リン』
「くうっ」
「ぶひひんっ」
「勘弁して」
バトルジャンキー達が恐ろしい事を言う。
とにかく、一旦ギルドに向かう。数日間はルーティで過ごさなくてはならない。
すぐにブワダさんが対応してくれる。
プラントドラゴンはあれから出なかった。
今日はドロップ品のリストの提出後、私は宿を取るために失礼する。晃太は地図の件で残るので、チュアンさんとテオ君、ルージュが残ってくれた。薬草採取をしてくれていたケルンさんとフェリクスさんもだ。
前回と同じ宿を運良く取れた。
ラスチャーニエと蒼の麓も山風も無事に宿を取れたし。
予定として四日間は滞在する。ドロップ品がたくさんあるからね。
どっかで、ゆっくりしよう。
バトルジャンキー達の鼻息が首筋が当たるが、無視。
さっさと、宿に入り、ルームを開けて、サブ・ドアを開ける。
まだ早いけど、ちら、と開ける。
「ビアンカ、誰かおる?」
『お母さんと花しかいないのです』
父は出勤しているんやね。今日こそ、父と話をせんとね。
よし。小声で。
「お母さん、花~」
すぐに、花のわんわんの声が。
「花ちゃん」
花がゴボウの様な尻尾を振りながら駆け寄って来た。差し出した手をはみはみして、ローリングを披露。あははん、かわいか。わがままボディを撫で回す。
「ああ、お帰り。どうやったね、ケガとかないね?」
母がエプロン姿でやってきた。
「無事よ、みんな元気過ぎてこっちが着いていけんくらいや」
「わんっ」
大型になった元気の声が、あ、いかんいかん。サブ・ドアの向かうはカルーラだ。僅かな隙間に鼻先を捩じ込もうとしている。
「元気~、いい子やったね~」
私は花を抱えて、母をルームに誘導する。
元気は母向かってお腹を出してる。花が私の腕から逃れて鷹の目の皆さんに向かって歓迎のローリングとはみはみ。
『ばーちゃん、ばーちゃん、わいなーわいなー』
『ばあば、ばあば』
『ルリ、ばぁばのご飯食べたい』
『クリス、卵食べたい~』
「くるっくるっ」
仔達、ばあばに集合。
「さ、ちょっと休憩しようかね」
『主よ、ボス部屋』
「アレス」
『はい、ごめんなさいなのだ』
僅かな口調に気がついて、アレスが服従の姿勢だ。
もう。
「イシス、ビアンカ、流石に今日はもうダメよ」
無言のビアンカとイシス。ノワールも倉庫に誘導後、釘を刺す。哀愁攻撃してきたけど、耐えて無視。
「お母さん、アルスさん達は?」
「午前中来て、野菜の仕込み手伝ってくれたよ」
「変な人が絡んでいるような事はなかった?」
「それはなかったね」
なら、良かった。向こうは気がつかんかったんやね。カルーラに避難してもらって良かった。
金の虎の皆さんは、母と話して、週のうち5日間の午前中に野菜の仕込みの手伝いをしてくれたそうだ。
「それと、職人ギルドから連絡来たよ。来週の水曜日には出来上がるって」
「そうな」
一週間やな。
装備品が出来上がる。桶も忙しい中ツヴァイクさんが作ってくれた。お酒とジュースの投入作業も進んでいる。
いよいよ、王冠山に近づいて来ている。
『ねえね?』
「ん? 何でもないよ」
よしよし、とヒスイを撫でる。
今考えても仕方なか。
「よしっ、今日はお疲れ様しようね。ねえ、お母さん」
私はルリとクリスのぷりぷりに破顔している母に声をかけた。
ぶはあ、食べた。
久しぶりに優雲にした。当然大騒ぎになった。従魔の部屋で満腹になった面々が丸くなってる。
後片付けも済んだし、私のお風呂も済んだし。よし。
「ねえ、お父さん、よか? 『呪い持ち』について話さん」
「ん、そうやな」
先にお風呂を済ませた父がのんびりしている。
「お茶でも淹れようね」
母が準備をしてくれる。
「で、お父さんの鑑定結果と考えはどうなん?」
「そうやな。『呪い持ち』は病気やないかもしれん」
「病気やない?」
聞いた話では、精神が成長を止め、誰かのお世話が必要で、短命。
「最近よくアルス君がうちに来るから、ちょっと鑑定を続けたんよ。なんで分からんのやろうって。ダイアナちゃんやデニス君や、スカイランの男ん子の時は直ぐに分かったのにって」
確かに、ダイアナちゃんやデニス君の時は直ぐに分かったのに。
「それになあ、アルス君の身体、内臓的には少し貧血くらいで全く問題なかった。なにが短命に理由なんやろって」
「そりゃ、あんな敵のど真ん中で倒れたらそうなるんやない?」
晃太がお茶を、ふー、としている。
「まあ、確かに、あれはなあ」
記憶にある。初めてアルスさんの戦闘モードの時、蛇部屋の中でパタリ、だった。あの時、ファングさんとガリストさんがフォローしたから無事だっただけ。
「確かに、アルス君は幼い。やけど聞き分けがないわけやない。フリンダさんやお母さんの言うことはよく聞くし」
父が考えている。
「一般的に言われている『呪い持ち』は突起した何かがある。それがアルス君は、戦闘モードなんやろう。それで、ちょっと考えを変えたんよ」
父は顔をあげる。
「もしかしたら、『呪い持ち』は、何かの能力やないかなって」
「能力?」
「そう能力、スキル、火とか風とか魔法のスキルみたいな。やけど、精神の成長を止める方が目立ってしまって、それを『呪い』と解釈されたんやないかな」
なんとなく、父が言わんとしている事が分かってきた。
『もう出るのですか?』
『まだ行けるわ』
『主よ、主よ~』
『物足リン』
「くうっ」
「ぶひひんっ」
「勘弁して」
バトルジャンキー達が恐ろしい事を言う。
とにかく、一旦ギルドに向かう。数日間はルーティで過ごさなくてはならない。
すぐにブワダさんが対応してくれる。
プラントドラゴンはあれから出なかった。
今日はドロップ品のリストの提出後、私は宿を取るために失礼する。晃太は地図の件で残るので、チュアンさんとテオ君、ルージュが残ってくれた。薬草採取をしてくれていたケルンさんとフェリクスさんもだ。
前回と同じ宿を運良く取れた。
ラスチャーニエと蒼の麓も山風も無事に宿を取れたし。
予定として四日間は滞在する。ドロップ品がたくさんあるからね。
どっかで、ゆっくりしよう。
バトルジャンキー達の鼻息が首筋が当たるが、無視。
さっさと、宿に入り、ルームを開けて、サブ・ドアを開ける。
まだ早いけど、ちら、と開ける。
「ビアンカ、誰かおる?」
『お母さんと花しかいないのです』
父は出勤しているんやね。今日こそ、父と話をせんとね。
よし。小声で。
「お母さん、花~」
すぐに、花のわんわんの声が。
「花ちゃん」
花がゴボウの様な尻尾を振りながら駆け寄って来た。差し出した手をはみはみして、ローリングを披露。あははん、かわいか。わがままボディを撫で回す。
「ああ、お帰り。どうやったね、ケガとかないね?」
母がエプロン姿でやってきた。
「無事よ、みんな元気過ぎてこっちが着いていけんくらいや」
「わんっ」
大型になった元気の声が、あ、いかんいかん。サブ・ドアの向かうはカルーラだ。僅かな隙間に鼻先を捩じ込もうとしている。
「元気~、いい子やったね~」
私は花を抱えて、母をルームに誘導する。
元気は母向かってお腹を出してる。花が私の腕から逃れて鷹の目の皆さんに向かって歓迎のローリングとはみはみ。
『ばーちゃん、ばーちゃん、わいなーわいなー』
『ばあば、ばあば』
『ルリ、ばぁばのご飯食べたい』
『クリス、卵食べたい~』
「くるっくるっ」
仔達、ばあばに集合。
「さ、ちょっと休憩しようかね」
『主よ、ボス部屋』
「アレス」
『はい、ごめんなさいなのだ』
僅かな口調に気がついて、アレスが服従の姿勢だ。
もう。
「イシス、ビアンカ、流石に今日はもうダメよ」
無言のビアンカとイシス。ノワールも倉庫に誘導後、釘を刺す。哀愁攻撃してきたけど、耐えて無視。
「お母さん、アルスさん達は?」
「午前中来て、野菜の仕込み手伝ってくれたよ」
「変な人が絡んでいるような事はなかった?」
「それはなかったね」
なら、良かった。向こうは気がつかんかったんやね。カルーラに避難してもらって良かった。
金の虎の皆さんは、母と話して、週のうち5日間の午前中に野菜の仕込みの手伝いをしてくれたそうだ。
「それと、職人ギルドから連絡来たよ。来週の水曜日には出来上がるって」
「そうな」
一週間やな。
装備品が出来上がる。桶も忙しい中ツヴァイクさんが作ってくれた。お酒とジュースの投入作業も進んでいる。
いよいよ、王冠山に近づいて来ている。
『ねえね?』
「ん? 何でもないよ」
よしよし、とヒスイを撫でる。
今考えても仕方なか。
「よしっ、今日はお疲れ様しようね。ねえ、お母さん」
私はルリとクリスのぷりぷりに破顔している母に声をかけた。
ぶはあ、食べた。
久しぶりに優雲にした。当然大騒ぎになった。従魔の部屋で満腹になった面々が丸くなってる。
後片付けも済んだし、私のお風呂も済んだし。よし。
「ねえ、お父さん、よか? 『呪い持ち』について話さん」
「ん、そうやな」
先にお風呂を済ませた父がのんびりしている。
「お茶でも淹れようね」
母が準備をしてくれる。
「で、お父さんの鑑定結果と考えはどうなん?」
「そうやな。『呪い持ち』は病気やないかもしれん」
「病気やない?」
聞いた話では、精神が成長を止め、誰かのお世話が必要で、短命。
「最近よくアルス君がうちに来るから、ちょっと鑑定を続けたんよ。なんで分からんのやろうって。ダイアナちゃんやデニス君や、スカイランの男ん子の時は直ぐに分かったのにって」
確かに、ダイアナちゃんやデニス君の時は直ぐに分かったのに。
「それになあ、アルス君の身体、内臓的には少し貧血くらいで全く問題なかった。なにが短命に理由なんやろって」
「そりゃ、あんな敵のど真ん中で倒れたらそうなるんやない?」
晃太がお茶を、ふー、としている。
「まあ、確かに、あれはなあ」
記憶にある。初めてアルスさんの戦闘モードの時、蛇部屋の中でパタリ、だった。あの時、ファングさんとガリストさんがフォローしたから無事だっただけ。
「確かに、アルス君は幼い。やけど聞き分けがないわけやない。フリンダさんやお母さんの言うことはよく聞くし」
父が考えている。
「一般的に言われている『呪い持ち』は突起した何かがある。それがアルス君は、戦闘モードなんやろう。それで、ちょっと考えを変えたんよ」
父は顔をあげる。
「もしかしたら、『呪い持ち』は、何かの能力やないかなって」
「能力?」
「そう能力、スキル、火とか風とか魔法のスキルみたいな。やけど、精神の成長を止める方が目立ってしまって、それを『呪い』と解釈されたんやないかな」
なんとなく、父が言わんとしている事が分かってきた。
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