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出来るだけの準備②
「何かのスキル、能力、なるほどなあ」
私は徐々に分かって来たような感じ。
「姉ちゃん?」
「いや、そうやなって思えるようになってきた」
「どういう事?」
「もし病気なら、誰かが治療を試みたはずや」
そう、この世界には魔法があり、あれがある。
エリクサー。
長い歴史の中で、誰かが試さんかった訳ではないはず。もし生まれ持ったスキルや能力であるのはなら、エリクサーは効きはしない。生まれつき失明していたり、欠損とかには効くけどね。だけど、火や風魔法やアイテムボックス等の能力は死ぬまで外れない。
「それが効かなかった、やから『呪い』なんて言われるようになったんやないかな?」
それが悪い方に、悪い方に時代の流れで忌避されるようになった。
「なら、治療法がないって事?」
「うまく付き合っていくしかないんやないかな」
うーん。
「ファングさん達からも、あれから話を聞いたんよ。アルス君は、ファングさん達に保護された時、言葉も出なかったそうなんやけど、一時的に預けた孤児院で、びっくりするくらい言葉を出るようになったって。きっと、その孤児院で他の子供達と接したことが、アルス君の言葉を出すという事に繋がったんやないかなって。つまり、精神が成長を止めると言っても学習能力がないわけやない。うちで、アルス君はお母さんが野菜の切り方教えたら、一回で覚えたんよ。やけど、アルス君の事しか知らんし。もし、何かしらの能力ならそうなるような起源がないかなって思って鑑定したら、文字化けしてなあ」
起源、私のスキル『ルーム』は、時空神様からの気まぐれギフトだったはず。
「親父の鑑定で分からんかったら手が出せんやん」
「文字化けした理由も?」
「どうやらなあ。こっちの世界を起源としてないみたい」
晃太がわからない顔をしている。
「あ、異世界からの移民っ」
「そう」
かつて、この世界に避難してきた人達がいた。だって神様が受け入れたって言ってたし。その人達が持ち込んだものやない?
「別の世界からの持ち込まれたものであるのなら、この世界を作った神様から貰った鑑定では、解読不能なんやろう。その別の世界ではどんな扱いやったか知らんけどね」
「打つ手なしやん」
晃太がお手上げみたいな。
「なら短命の理由は? 内臓的に問題ないんなら」
晃太が私に聞く。
「それに関してはある程度仮説は立てたよ」
私はお茶を一口。
「『呪い持ち』は誰かのお世話が必要や。それにそれを恥として隠されたりした。なら、隠した人は真面目に世話をする? お世話だって、ファングさん達みたいなのは、きっと稀やと思う。つまり、『呪い持ち』の短命の理由、栄養失調やないかなって。アルスさんも急に敵のど真ん中でパタリよ。下手した死ぬばい。きちんとした統計もないのならはっきり言えんけど。なんとなくそれで平均寿命が短いって言われるんやないかって」
アルスさんも好き嫌いあるってリィマさんが頭を悩ませていた。なんとなく、そう思っていた。
「お父さんもそう思ったよ。ただ、その統計が問題なんよ。わいらはアルス君しか知らん。やけど、アルス君は環境が恵まれとるはずや。身を呈して守ってくれたお姉さんがおる、まるで自分の子供ように見守ってくれるファングさん達がおる。他の『呪い持ち』の人達にそんな人達がおるか分からん」
父がなにやら改まる。
「ユリアレーナで『呪い持ち』を保護する修道院がある。そこでぼそぼそと研究って言うか、症例を取っているグループがおるんよ。ちゃんとした大学のね。やけど、資金不足らしい」
父の話が続く。この修道院の経営には、グーテオークションの売り上げが入っているが、経営はかつかつ。
「これは一時的やない継続的に必要や。ユリアレーナでも『呪い持ち』を避けられる。そんな意識を払拭するだけのデータが必要や、人手がいる、研究している人達のモチベーションを保たんといかん。資金がないからって断念してほしくなか、それでな」
ふう、と息をつく父。
「自動補填矢筒が来月から正式販売される。その利益の半分をお世話をしている修道院に、四割を研究グループに渡すようにしたんよ。全部を寄付したかったけど、発案者に利益がいかんのはダメって言われてな。これは利益が出る間は、継続的に支援出来る。勝手に決めたけど」
「いいんやない?」
「親父が考えたんやし、いいんやない」
反対する理由ないしね。
その内、修道院に寄付しよう。どこにあるか分からんけど。カルーラのギルドで聞いてみよ。
私は徐々に分かって来たような感じ。
「姉ちゃん?」
「いや、そうやなって思えるようになってきた」
「どういう事?」
「もし病気なら、誰かが治療を試みたはずや」
そう、この世界には魔法があり、あれがある。
エリクサー。
長い歴史の中で、誰かが試さんかった訳ではないはず。もし生まれ持ったスキルや能力であるのはなら、エリクサーは効きはしない。生まれつき失明していたり、欠損とかには効くけどね。だけど、火や風魔法やアイテムボックス等の能力は死ぬまで外れない。
「それが効かなかった、やから『呪い』なんて言われるようになったんやないかな?」
それが悪い方に、悪い方に時代の流れで忌避されるようになった。
「なら、治療法がないって事?」
「うまく付き合っていくしかないんやないかな」
うーん。
「ファングさん達からも、あれから話を聞いたんよ。アルス君は、ファングさん達に保護された時、言葉も出なかったそうなんやけど、一時的に預けた孤児院で、びっくりするくらい言葉を出るようになったって。きっと、その孤児院で他の子供達と接したことが、アルス君の言葉を出すという事に繋がったんやないかなって。つまり、精神が成長を止めると言っても学習能力がないわけやない。うちで、アルス君はお母さんが野菜の切り方教えたら、一回で覚えたんよ。やけど、アルス君の事しか知らんし。もし、何かしらの能力ならそうなるような起源がないかなって思って鑑定したら、文字化けしてなあ」
起源、私のスキル『ルーム』は、時空神様からの気まぐれギフトだったはず。
「親父の鑑定で分からんかったら手が出せんやん」
「文字化けした理由も?」
「どうやらなあ。こっちの世界を起源としてないみたい」
晃太がわからない顔をしている。
「あ、異世界からの移民っ」
「そう」
かつて、この世界に避難してきた人達がいた。だって神様が受け入れたって言ってたし。その人達が持ち込んだものやない?
「別の世界からの持ち込まれたものであるのなら、この世界を作った神様から貰った鑑定では、解読不能なんやろう。その別の世界ではどんな扱いやったか知らんけどね」
「打つ手なしやん」
晃太がお手上げみたいな。
「なら短命の理由は? 内臓的に問題ないんなら」
晃太が私に聞く。
「それに関してはある程度仮説は立てたよ」
私はお茶を一口。
「『呪い持ち』は誰かのお世話が必要や。それにそれを恥として隠されたりした。なら、隠した人は真面目に世話をする? お世話だって、ファングさん達みたいなのは、きっと稀やと思う。つまり、『呪い持ち』の短命の理由、栄養失調やないかなって。アルスさんも急に敵のど真ん中でパタリよ。下手した死ぬばい。きちんとした統計もないのならはっきり言えんけど。なんとなくそれで平均寿命が短いって言われるんやないかって」
アルスさんも好き嫌いあるってリィマさんが頭を悩ませていた。なんとなく、そう思っていた。
「お父さんもそう思ったよ。ただ、その統計が問題なんよ。わいらはアルス君しか知らん。やけど、アルス君は環境が恵まれとるはずや。身を呈して守ってくれたお姉さんがおる、まるで自分の子供ように見守ってくれるファングさん達がおる。他の『呪い持ち』の人達にそんな人達がおるか分からん」
父がなにやら改まる。
「ユリアレーナで『呪い持ち』を保護する修道院がある。そこでぼそぼそと研究って言うか、症例を取っているグループがおるんよ。ちゃんとした大学のね。やけど、資金不足らしい」
父の話が続く。この修道院の経営には、グーテオークションの売り上げが入っているが、経営はかつかつ。
「これは一時的やない継続的に必要や。ユリアレーナでも『呪い持ち』を避けられる。そんな意識を払拭するだけのデータが必要や、人手がいる、研究している人達のモチベーションを保たんといかん。資金がないからって断念してほしくなか、それでな」
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「自動補填矢筒が来月から正式販売される。その利益の半分をお世話をしている修道院に、四割を研究グループに渡すようにしたんよ。全部を寄付したかったけど、発案者に利益がいかんのはダメって言われてな。これは利益が出る間は、継続的に支援出来る。勝手に決めたけど」
「いいんやない?」
「親父が考えたんやし、いいんやない」
反対する理由ないしね。
その内、修道院に寄付しよう。どこにあるか分からんけど。カルーラのギルドで聞いてみよ。
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