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テストの答案が、とうとう全て返って来ました。
赤点は・・・一つも無いっ!! よっしゃ!
これで、長期休暇が保証された♪
ちなみに、レザンもテッドも赤点は無いそうだ。
リールは実は、上位クラスの特待生! なのだそうで。成績を落とすつもりは微塵もないとのこと。「赤点なんか取る筈が無いだろう」と言っていた。
道理で。リールは成績が良いというのに、テッドに勉強教えるのを嫌がってたワケだよ。特待生なら、自分のことで手一杯でも仕方ないよね。
お世話になりましたライアンさん。
更には、「セルビア嬢をエスコートするので」と女子生徒からの交流会のお誘いを堂々と断ることができる!!
ここ最近の悩みが一気に解消されたっ!?
本当にありがとうございます、セルビア嬢!
まぁ・・・
「いーなー、ハウウェルはよー。おじょーさまと交流会出るってどんな気分よー? 副部長美人さんだもんなー? 変なファンとかいたりするけど・・・美男美女カップルとかマジでうらやまし過ぎるぞ、この裏切者めー」
と、絡んで来る奴がウザいけど。
「なー、うらやましいよなー? リール」
わたしが返事をしないでいると、今度はリールに絡み出した。
「……俺は、別に」
「ウソつくんじゃねーって、ホントはうらやましいクセにー。このムッツリが」
「んなっ!? だ、誰がムッツリだ!」
「テッド、しつこいよ」
「うむ。そんなにパートナーがほしければ、誰か女子生徒を誘ってみればいいだろう」
「っ、貴様っ!? 言ってはならんことを言いやがったな~っ!?!? 誘えるもんなら誘ってるわコンチクショー!!!! このっ、ガチムチ強面イケメン野郎のクセにっ!?」
「……それは、悪口じゃなくて誉め言葉ではないか?」
「うっせー! こうなったら、交流会の最中、お前の背中にずっと張り付いて女子と話すのを徹底的に邪魔してやる!!!!」
ビシッ! と指を突き付けたテッドに、
「俺は別に構わんが・・・そんなことをして、楽しいのか? テッド」
不思議そうに首を傾げるレザン。
「楽しいワケあるかバカヤローっ! せめて邪魔でもしないとやってられっかよ! モテねー奴舐めてんじゃねーぞこの野郎!」
応援ありがとうございます!
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