私の恋は、手のひらの上

──再会したのも、ただの偶然だと思ってた。

24歳、社会人3年目。
やっと生活も落ち着いてきた頃、不毛な初恋を断ち切ろうと、美緒〈ミオ〉はマッチングアプリを始めた。

だけど現れたのは、その初恋の相手──中学三年生の頃、急な引っ越しをきっかけに疎遠になった幼馴染、神崎 陽翔〈カンザキ ハルト〉。

昔は美緒より背が低くて、笑顔が可愛くて、クラスの人気者だった彼は、今や大手企業の若きエリートになっていた。

「久しぶり。まさか、君だったなんて──でも、嬉しい!」

変わらない笑顔、優しい声。懐かしさに揺れる美緒の心。

でも、知らなかった。
彼の“優しさ”の裏に、ずっと隠されていた、歪んだ執着の存在を。

恋だと思っていた気持ちは、最初から全部、彼の手のひらの上だった。

■気づけば、もう逃げられない──策士系幼馴染の、巧妙すぎる執着愛。
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