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4)きみに似合う色
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先生が次に取り出したのは、なんの変哲も無いベルベットのリボンだった。
「ああ、思った通り。シン君は青色が似合いますね」
先生はそのリボンをコードで括られた両手の手首の間に通し、ベッドトップの柵にくるりと巻きつけると、可愛らしく蝶々結びを作る。
「今日は拘束具の用意がないので、少し不格好ですみません。さて、始めましょうか」
「え……な、何を……?」
意味深な言葉と共に先生が取り出したのは、リボンと同じ青色をしたプラスチック製の細長いカプセルだった。
それはいわゆるローターという物だと思うのだが、僕の知っているローターとは少し形状が違っていた。
「これはこのベルトをペニスに巻き付けて使います。ほら、こんな感じで」
道具を凝視する僕の視線に気が付いた先生は、まるで腕時計でも着けるかのように、慣れた手付きでその器具を僕の性器の裏側、根本と真ん中あたりに装着してしまう。
裏筋の一番敏感なところに無機質なつるりとしたプラスチックが当たって、なんだか変な感じだ。
「巻き付けただけなのに、もう期待しているんですね。先が濡れていますよ」
ちょん、と先生に尿道口をつつかれて、僕は小さく悲鳴を上げた。先生は楽しげに、先走りを漏らす先端をぬちぬちと捏ね回すように撫でる。
次々と溢れる恥ずかしい蜜を繰り返し先端やエラの段差に塗りつけられて、僕は恥ずかしさでクラクラした。
「やっ、や、ぁ……せんせ……、いぃっ!!?」
突然、ビリリと強い振動が僕の剥き出しの欲望を痺れさせた。僕の小ぶりな性器は、その残酷な玩具によって付け根の膨らみまでもをふるふると震わせている。
みるみるうちに芯を示して反り返る欲望の熱は、先生の手の中でやわやわと弄ばれて、あっという間にパンパンに張り詰めてしまった。
「おや、もうイッてしまいそうですね。駄目ですよ、早すぎます。少しベルトを締めましょうか」
そう言って、先生はペニスの根本に巻かれたシリコン製らしきベルトに手をかけた。僕は慌てて身を捩って先生の手から逃れようとするが、そもそも両手を拘束されているので逃げることなど叶わない。
でも、そんな事をされたら僕は……。
「ああっ、やっ、ちょっと待っ…………ッ」
「待ちませんよ。だってここで待ったら、シン君はすぐにイッてしまうでしょう?」
僕の制止も虚しく、先生は笑みを浮かべながらキュッと根本のベルトを締めてしまった。
イカせてもらえないのなら、せめてそっとしておいてほしいのに、先生は尚も楽しげに先端に滲むぬめりを指の腹で塗り込める。
「あぁっ、ひ、ぅ……」
包皮から頭を出しつるりと剥き出しになったピンク色の性器。そこに先生に与えられる刺激とローターの振動がダイレクトに伝わって、僕の腰が跳ねた。
お腹の内側にジクジクと疼くような快楽が溜まって、出口を求めて僕を苛む。けれどもそれを吐き出すことは叶わなくて、僕は眉を寄せて悶える。
「も、無理、です………、せんせ……イキたい、よぉっ……、ぁっ……!」
耐え難いほどの射精への欲求で、目の前がクラクラした。高ぶり過ぎてじんじんと痛むペニスに、先生のつけた小さなベルトが食い込む。その僅かな痛みや圧迫感すらも、今は快楽とないまぜになっている。
「まだギブアップは許しません。もう少し頑張って下さい」
「で、でも……んふ、ぁぁ……っ」
先生は僕の逃げる腰をなんなく追いつめて、肉茎に巻きつけられたローターの振動ごと大きな手のひらでやんわりと握りこむ。
「ぁっ!? やだぁッ、あああーーーーっ!」
握り込まれることでローターが皮膚に当たる面積が増えると、先程までの振動が数倍になって僕に襲いかかる。
「まだ弱い振動だけなのに、シン君は本当に感度がいい」
先生はそう呟いて、クスクスと笑った。ローターを手の中でグリグリと押し付けられながら、反対の手でさらなる容赦ない愛撫を与えられた僕は、初めて体験する強すぎる快楽に鳴き声を上げながら、背中をのけぞらせた。
そんな僕を楽しそうに観察する先生の視線に、なぜだかお腹の深い所がじんわりと火照った。
もじもじと本能的に揺れる腰は、先生にあっさりと捕まる。片足の膝の裏に手を差し入れた先生は、そのまま持ち上げるようにして大きく僕の足を開かせた。
「やっ、せんせ……お願い……先にイカ、せてぇ……っ」
「駄目です。これは世界史の分のお仕置きですから、我慢なさい。何より今イッてしまうと、これからする行為が辛くなりますよ」
ピシャリとそう言い放った先生の表情は、淡々とした口調とは裏腹にとても楽しげだ。
陰茎から手を離した先生は、玩具の振動と興奮で震える小ぶりな双玉に視線を落とすと、その裏側に息づく蕾へ僅かに触れた。
「ひぁ、っ……」
普段他者に触られることの無い場所に人の手の感触を感じて、僕は思わずきゅっとその窄まりに力を入れる。その反応がお気に召したらしいアキ先生は、指の腹で蕾のひだをくにくにと撫で回しながら、眉根を寄せて耐える僕に僅かに微笑んだ。
「シン君のここ、ピンク色でとても愛らしいですよ。とても楽しみです」
「な、何が……? あ、っ……」
不意に、先生の指の先がつぷりと蕾の中心に突き立てられた。ひだを解すようにしながら中心部に潜り込もうとする指の先を、何者も受け入れた事の無いそこは固く拒む。
「シン君、少し力を抜けますか?」
「あっ、あの……ひぁっ、んん、無理……ぃ」
力を抜かなくちゃと思えば思うほど、体が竦んでうまく行かない。その様子を見ていた先生が、不意に僕の顔の側に転がっていたクッションを引き寄せた。
腰の下にクッションを挟み込んだ先生は、ローションの小さな小瓶を取り出す。
「初めてですから、仕方ありません。ゆっくり覚えていきましょう」
先生は怒るでもなく淡々とそう言って、ローションのキャップを外した。
「ああ、思った通り。シン君は青色が似合いますね」
先生はそのリボンをコードで括られた両手の手首の間に通し、ベッドトップの柵にくるりと巻きつけると、可愛らしく蝶々結びを作る。
「今日は拘束具の用意がないので、少し不格好ですみません。さて、始めましょうか」
「え……な、何を……?」
意味深な言葉と共に先生が取り出したのは、リボンと同じ青色をしたプラスチック製の細長いカプセルだった。
それはいわゆるローターという物だと思うのだが、僕の知っているローターとは少し形状が違っていた。
「これはこのベルトをペニスに巻き付けて使います。ほら、こんな感じで」
道具を凝視する僕の視線に気が付いた先生は、まるで腕時計でも着けるかのように、慣れた手付きでその器具を僕の性器の裏側、根本と真ん中あたりに装着してしまう。
裏筋の一番敏感なところに無機質なつるりとしたプラスチックが当たって、なんだか変な感じだ。
「巻き付けただけなのに、もう期待しているんですね。先が濡れていますよ」
ちょん、と先生に尿道口をつつかれて、僕は小さく悲鳴を上げた。先生は楽しげに、先走りを漏らす先端をぬちぬちと捏ね回すように撫でる。
次々と溢れる恥ずかしい蜜を繰り返し先端やエラの段差に塗りつけられて、僕は恥ずかしさでクラクラした。
「やっ、や、ぁ……せんせ……、いぃっ!!?」
突然、ビリリと強い振動が僕の剥き出しの欲望を痺れさせた。僕の小ぶりな性器は、その残酷な玩具によって付け根の膨らみまでもをふるふると震わせている。
みるみるうちに芯を示して反り返る欲望の熱は、先生の手の中でやわやわと弄ばれて、あっという間にパンパンに張り詰めてしまった。
「おや、もうイッてしまいそうですね。駄目ですよ、早すぎます。少しベルトを締めましょうか」
そう言って、先生はペニスの根本に巻かれたシリコン製らしきベルトに手をかけた。僕は慌てて身を捩って先生の手から逃れようとするが、そもそも両手を拘束されているので逃げることなど叶わない。
でも、そんな事をされたら僕は……。
「ああっ、やっ、ちょっと待っ…………ッ」
「待ちませんよ。だってここで待ったら、シン君はすぐにイッてしまうでしょう?」
僕の制止も虚しく、先生は笑みを浮かべながらキュッと根本のベルトを締めてしまった。
イカせてもらえないのなら、せめてそっとしておいてほしいのに、先生は尚も楽しげに先端に滲むぬめりを指の腹で塗り込める。
「あぁっ、ひ、ぅ……」
包皮から頭を出しつるりと剥き出しになったピンク色の性器。そこに先生に与えられる刺激とローターの振動がダイレクトに伝わって、僕の腰が跳ねた。
お腹の内側にジクジクと疼くような快楽が溜まって、出口を求めて僕を苛む。けれどもそれを吐き出すことは叶わなくて、僕は眉を寄せて悶える。
「も、無理、です………、せんせ……イキたい、よぉっ……、ぁっ……!」
耐え難いほどの射精への欲求で、目の前がクラクラした。高ぶり過ぎてじんじんと痛むペニスに、先生のつけた小さなベルトが食い込む。その僅かな痛みや圧迫感すらも、今は快楽とないまぜになっている。
「まだギブアップは許しません。もう少し頑張って下さい」
「で、でも……んふ、ぁぁ……っ」
先生は僕の逃げる腰をなんなく追いつめて、肉茎に巻きつけられたローターの振動ごと大きな手のひらでやんわりと握りこむ。
「ぁっ!? やだぁッ、あああーーーーっ!」
握り込まれることでローターが皮膚に当たる面積が増えると、先程までの振動が数倍になって僕に襲いかかる。
「まだ弱い振動だけなのに、シン君は本当に感度がいい」
先生はそう呟いて、クスクスと笑った。ローターを手の中でグリグリと押し付けられながら、反対の手でさらなる容赦ない愛撫を与えられた僕は、初めて体験する強すぎる快楽に鳴き声を上げながら、背中をのけぞらせた。
そんな僕を楽しそうに観察する先生の視線に、なぜだかお腹の深い所がじんわりと火照った。
もじもじと本能的に揺れる腰は、先生にあっさりと捕まる。片足の膝の裏に手を差し入れた先生は、そのまま持ち上げるようにして大きく僕の足を開かせた。
「やっ、せんせ……お願い……先にイカ、せてぇ……っ」
「駄目です。これは世界史の分のお仕置きですから、我慢なさい。何より今イッてしまうと、これからする行為が辛くなりますよ」
ピシャリとそう言い放った先生の表情は、淡々とした口調とは裏腹にとても楽しげだ。
陰茎から手を離した先生は、玩具の振動と興奮で震える小ぶりな双玉に視線を落とすと、その裏側に息づく蕾へ僅かに触れた。
「ひぁ、っ……」
普段他者に触られることの無い場所に人の手の感触を感じて、僕は思わずきゅっとその窄まりに力を入れる。その反応がお気に召したらしいアキ先生は、指の腹で蕾のひだをくにくにと撫で回しながら、眉根を寄せて耐える僕に僅かに微笑んだ。
「シン君のここ、ピンク色でとても愛らしいですよ。とても楽しみです」
「な、何が……? あ、っ……」
不意に、先生の指の先がつぷりと蕾の中心に突き立てられた。ひだを解すようにしながら中心部に潜り込もうとする指の先を、何者も受け入れた事の無いそこは固く拒む。
「シン君、少し力を抜けますか?」
「あっ、あの……ひぁっ、んん、無理……ぃ」
力を抜かなくちゃと思えば思うほど、体が竦んでうまく行かない。その様子を見ていた先生が、不意に僕の顔の側に転がっていたクッションを引き寄せた。
腰の下にクッションを挟み込んだ先生は、ローションの小さな小瓶を取り出す。
「初めてですから、仕方ありません。ゆっくり覚えていきましょう」
先生は怒るでもなく淡々とそう言って、ローションのキャップを外した。
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