JKは元女帝⁉︎

女帝、怒る

萌と食事をしていた時。

ガッシャーン。

食器が落ちる音がした。そちらに視線を向けると、数人の男女の生徒が1人のウェイターを取り囲んでいた。

「ちょっと何するのよ！スープがかかったじゃない！」
「もっ申し訳…。」
「おいおい。謝って済む問題かよ？火傷してたらどう責任取るつもりだよ？お前みたいな奴に治療費が払えんのかよ？」
「そっそれは！」

どうやらウェイターが料理を落としスープが生徒にかかってしまった様だ。

「…あの人達、Bクラスの人達なんだけど悪い噂しか聞かないよ。自分達より弱い立場の人をイジメてるって。」
「ふ～ん。」

周りの生徒達は、彼等を見てニヤニヤする者達や関わらない様に目をそらす生徒達が殆どだった。

「パパに言付けてアンタなんか首にしてもらうわ！」
「それだけは！それだけはやめて下さい！」
「じゃあ、土下座しろよ。」
「…え？」
「だから土下座しろって言ってんの！土下座して申し訳ありませんって言いながら床舐めろよ。」

「…萌。」
「うん。いってらっしゃい！」
「ありがとう。」

ウェイターが震えながらユックリと膝をつき頭を下げ用とした瞬間。

「やめなさい。」

力強く凛とした声が聞こえた。