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影の支配者
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バーダメヤ男爵令嬢事件から一週間程経ちました。
騒がしかった私のまわりも落ち着きを見せ始めています。
あの後すぐにバーダメヤ男爵家は陛下より身分剥奪の上辺境の鉱山で十年の労働という中々キツい罰を受けました。
男爵領は慰謝料として我が家が貰い受ける事となり、更にあの腹黒いシリウス様から私宛にとてもとても丁寧な謝罪の手紙が届きビックリしました。
ジョシュアはその手紙を覗き込むととても満足そうで凄く黒い笑顔をしていたけどキケナカッタ。
アレからSクラスに来る他のクラスの生徒はいません。
どうやら関わると没落すると噂が流れているようです。
「寂しいなぁ……」
ふと呟いてしまった私は悪くないと思う。
次の日、掲示板一枚の紙が貼られた。
【バトルトーナメント開催のお知らせ】
「皆さんも掲示板でみたかと思いますが、二週間後にバトルトーナメントが行われます。まずは各クラスで予選トーナメントが行われ、上位3人がクラス対抗に出場となりますので、各自頑張って下さい。」
教室で説明をきいている最中、皆が闘志を滾らせた。
貼りだされたクラスのトーナメント表は四ブロックに分けられており、それぞれのブロックの勝者を最後戦わせて代表を決める流れとなっていた。
私は同じブロックの子達名前を確認すると「負けませんよ!」と笑いかけたが、何故か皆がこの世の終わりみたいな顔をしていた。
結局、私はブロックを勝ち抜き、クラス内決勝で一位抜けした。
皆、私に遠慮してるのか壁で防げる攻撃しかして来なかったからあまり手応えは無かった。
「皆さん特に(ジゼルに)怪我もなく(私がお仕置する者も出ることが無かったので)大変よく頑張りました。クラス対抗には一位のリンバース公爵令嬢、二位のシリウス殿下、三位のボーンヘイ侯爵子息が出場しますので、他の皆さんは当日は観客席で応援しましょう。」
こうして第一幕が終了しました。
「ジョシュア、私優勝できるかしら?」
「ジゼルの実力なら可能性は十分にありますよ。」
「ホントに?!私頑張る!!」
「頑張るのも良いですが、貴女の白く柔らかい肌に傷を付けないようにして下さいね。
その肌の下から赤い血が流れてしまったら私が舐めとって治して差し上げますが傷がつく事自体は好みませんから。」
「な、舐めなくていいから!」
「では、ジゼルが勝ち抜けるようにおまじないをしましょうか。」
ジョシュアはジゼルを抱き寄せ深いキスをすると、力が入らなくなったジゼルの胸元に唇を落とした。
強く吸われできた赤い花弁は制服から見えないギリギリのところで咲き、ジゼルは真っ赤な顔でそこをおさえた。
「おまじないです。競技中でも私が隣にいるみたいてしょう?」
「だからってこんな場所に!!」
「コレでも遠慮して首筋は避けたのですが、やり直しましょうか。」
「いい!やり直しはいらない!」
それから毎日同じ場所に花弁は増えていき、本当に花が咲いたかのようになっていた。
騒がしかった私のまわりも落ち着きを見せ始めています。
あの後すぐにバーダメヤ男爵家は陛下より身分剥奪の上辺境の鉱山で十年の労働という中々キツい罰を受けました。
男爵領は慰謝料として我が家が貰い受ける事となり、更にあの腹黒いシリウス様から私宛にとてもとても丁寧な謝罪の手紙が届きビックリしました。
ジョシュアはその手紙を覗き込むととても満足そうで凄く黒い笑顔をしていたけどキケナカッタ。
アレからSクラスに来る他のクラスの生徒はいません。
どうやら関わると没落すると噂が流れているようです。
「寂しいなぁ……」
ふと呟いてしまった私は悪くないと思う。
次の日、掲示板一枚の紙が貼られた。
【バトルトーナメント開催のお知らせ】
「皆さんも掲示板でみたかと思いますが、二週間後にバトルトーナメントが行われます。まずは各クラスで予選トーナメントが行われ、上位3人がクラス対抗に出場となりますので、各自頑張って下さい。」
教室で説明をきいている最中、皆が闘志を滾らせた。
貼りだされたクラスのトーナメント表は四ブロックに分けられており、それぞれのブロックの勝者を最後戦わせて代表を決める流れとなっていた。
私は同じブロックの子達名前を確認すると「負けませんよ!」と笑いかけたが、何故か皆がこの世の終わりみたいな顔をしていた。
結局、私はブロックを勝ち抜き、クラス内決勝で一位抜けした。
皆、私に遠慮してるのか壁で防げる攻撃しかして来なかったからあまり手応えは無かった。
「皆さん特に(ジゼルに)怪我もなく(私がお仕置する者も出ることが無かったので)大変よく頑張りました。クラス対抗には一位のリンバース公爵令嬢、二位のシリウス殿下、三位のボーンヘイ侯爵子息が出場しますので、他の皆さんは当日は観客席で応援しましょう。」
こうして第一幕が終了しました。
「ジョシュア、私優勝できるかしら?」
「ジゼルの実力なら可能性は十分にありますよ。」
「ホントに?!私頑張る!!」
「頑張るのも良いですが、貴女の白く柔らかい肌に傷を付けないようにして下さいね。
その肌の下から赤い血が流れてしまったら私が舐めとって治して差し上げますが傷がつく事自体は好みませんから。」
「な、舐めなくていいから!」
「では、ジゼルが勝ち抜けるようにおまじないをしましょうか。」
ジョシュアはジゼルを抱き寄せ深いキスをすると、力が入らなくなったジゼルの胸元に唇を落とした。
強く吸われできた赤い花弁は制服から見えないギリギリのところで咲き、ジゼルは真っ赤な顔でそこをおさえた。
「おまじないです。競技中でも私が隣にいるみたいてしょう?」
「だからってこんな場所に!!」
「コレでも遠慮して首筋は避けたのですが、やり直しましょうか。」
「いい!やり直しはいらない!」
それから毎日同じ場所に花弁は増えていき、本当に花が咲いたかのようになっていた。
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