33 / 36
待ち焦がれた瞬間
しおりを挟む
「殿下の式を待ってあげたんです。これくらいは許されるでしょう。」
そう言うとジョシュアは祭壇の前で私に向かって膝まづきました。
私の心臓の鼓動が早くなり少し息苦しくなるのを我慢してジョシュアを見つめていると、ジョシュアはポケットから箱を出しそれを私に開いて見せました。
「綺麗……」
思わず声が漏れてしまう程の輝きをもつスタールビーの指輪はジョシュアの瞳の様でした。
「ジゼル、私は貴女無しでは生きれません。貴女を私のモノにしてもよろしいでしょうか。」
心臓がとまるかと思いました。
婚約しているのだからいつかは結婚するとは思っていましたが、ジョシュアからこんなプロポーズを受けるとは思っていませんでした。
「ハィ…………。」
震える手をギュッと握りしめて何とか絞り出した声は驚く程小さくてジョシュアには届いてないかもしれないと不安になりました。
でも、ジョシュアをみると今まで見たことが無いくらい真っ赤な顔で固まっていてきちんときこえた事が確認できてすごく安心して、私はジョシュアの頬にお返しのキスをしました。
気がついたジョシュアが私を抱き上げてクルクル回るから少し眼がまわったけど初めてみる姿ばかりで私も嬉しかった。
指輪をつけてもらってチャペルを出ると外でお父様、お母様、お兄様が待っていてくれ、お父様は涙ぐんでいてお母様は私を抱きしめて「幸せになりなさい。」と言って下さった。
「式は明日、ここで身内のみで行います。
本当はジゼルの美しいウェディングドレス姿を独り占めしたいところですが……」
「「「させる訳ながない(でしょ)」」」
サラりと明日という式の予定を受け入れられた私は大人になったのだと思います。
翌日、私は昨日シリウス様達が式を挙げた場所でウェディングドレスを着ていました。
出席者は身内だけ、身内だけとはどこまでなのでしょう。
自分の家族は身内です。
自分の家の使用人も身内です。
レティ様、リリアン様、スカーレット様、シリウス様も身内です。
陛下、王妃様は身内とか恐れ多いのですが…タキシードをジョシュアがかっこよすぎたので良しとします。
式が終わるとお父様が号泣して大変でした。
「何時でも帰ってきなさい。何だったら暫く通ってもいいんじゃないか!」
そんな事を言い出すお父様をお母様が諌めお兄様が宥めていました。
きっと私が帰るよりお父様たちが来る方が多そうな気がします。
「私の美しい花嫁を城へお連れしてもよろしいでしょうか?」
「ええ。喜んで。」
私たちはジョシュアの手を取って新居に向かいました。
そう言うとジョシュアは祭壇の前で私に向かって膝まづきました。
私の心臓の鼓動が早くなり少し息苦しくなるのを我慢してジョシュアを見つめていると、ジョシュアはポケットから箱を出しそれを私に開いて見せました。
「綺麗……」
思わず声が漏れてしまう程の輝きをもつスタールビーの指輪はジョシュアの瞳の様でした。
「ジゼル、私は貴女無しでは生きれません。貴女を私のモノにしてもよろしいでしょうか。」
心臓がとまるかと思いました。
婚約しているのだからいつかは結婚するとは思っていましたが、ジョシュアからこんなプロポーズを受けるとは思っていませんでした。
「ハィ…………。」
震える手をギュッと握りしめて何とか絞り出した声は驚く程小さくてジョシュアには届いてないかもしれないと不安になりました。
でも、ジョシュアをみると今まで見たことが無いくらい真っ赤な顔で固まっていてきちんときこえた事が確認できてすごく安心して、私はジョシュアの頬にお返しのキスをしました。
気がついたジョシュアが私を抱き上げてクルクル回るから少し眼がまわったけど初めてみる姿ばかりで私も嬉しかった。
指輪をつけてもらってチャペルを出ると外でお父様、お母様、お兄様が待っていてくれ、お父様は涙ぐんでいてお母様は私を抱きしめて「幸せになりなさい。」と言って下さった。
「式は明日、ここで身内のみで行います。
本当はジゼルの美しいウェディングドレス姿を独り占めしたいところですが……」
「「「させる訳ながない(でしょ)」」」
サラりと明日という式の予定を受け入れられた私は大人になったのだと思います。
翌日、私は昨日シリウス様達が式を挙げた場所でウェディングドレスを着ていました。
出席者は身内だけ、身内だけとはどこまでなのでしょう。
自分の家族は身内です。
自分の家の使用人も身内です。
レティ様、リリアン様、スカーレット様、シリウス様も身内です。
陛下、王妃様は身内とか恐れ多いのですが…タキシードをジョシュアがかっこよすぎたので良しとします。
式が終わるとお父様が号泣して大変でした。
「何時でも帰ってきなさい。何だったら暫く通ってもいいんじゃないか!」
そんな事を言い出すお父様をお母様が諌めお兄様が宥めていました。
きっと私が帰るよりお父様たちが来る方が多そうな気がします。
「私の美しい花嫁を城へお連れしてもよろしいでしょうか?」
「ええ。喜んで。」
私たちはジョシュアの手を取って新居に向かいました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
42
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる