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君と僕の妊娠計画⑩
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「ん、んっ、ぁ、ふ……んぁ、ふぅ、…んんっ」
暫くの間、舌を絡めていると優弥に変化が表れた。肌は赤らんで、声も甘くなって、何かに耐えるように腰がもぞりもぞりと揺れている。ぴくぴく肩も跳ねたりして明らかに快楽を感じているのが見て取れた。日頃は周囲を睨むように鋭い瞳もとろりと溶け始めている。
僕の嗅覚に香る芳香は言わずもがな、甘く重たく空間を満たしていた。纏わりつく空気に唆されて、普段は一言告げてから行動するのに今日は何も言わずに優弥の服の中に手を差し入れる。試しに、素肌をそろりとひと撫でしてみれば――
「うぁっ! ひ、ん、はぁっ、や、ぁ、あァっ、……な、んで……っ」
「優弥? ……もしかして」
「きもち、あぁっ、なんで、これ…っ」
堰を切って溢れた。そう表現するのが適当だと思う。
僕が素肌に触れるのとほとんど同時に優弥は背を僅かに仰け反らせて快楽に喘ぎ、絡んでいた舌はするりと解けた。代わりに彼の腕は縋るように僕の腕を掴んで、くたりと前にしなだれると僕の首元に頭を埋めて身を襲う荒波に耐え始めた。色を含んだ荒れた吐息が鎖骨の辺りを擽って、ぐらぐら沸々と理性を焼き切ってくる。思わず噛んだ下唇に血が滲む。
「な、凪…てめ、なんかしたろっ……ん、ぁ、ひぃっ」
「してないよ。ずっと甘い匂いがするって言ってたろ」
「言って、た、けどぉ……うぁ、は、あぁっ」
頽れそうな身体を支えたかっただけなのに、軽く手が肌に触れるだけで優弥はぽろりぽろりと涙を零して身を揺すった。すっかり瞳は性に染まって、溶けた飴玉のようにどろどろと蕩けている。まだ下には一切触れていないけれど、そちらも負けず劣らず溶け解れているんだろう。想像するだけで僕まで箍が外れそうだった。
いや、実際はもうすっかり外れてしまってるのかもしれない。
普段はちゃんと一つひとつ確認して進めていくのに、そんな余裕もなく優弥の性感を煽る触れ方をしてしまってる。正しくヒートの時の限界状態だ。それでも、出来るだけ優弥にあれこれ確認するようにいつもは気を付けていたんだけど……今日は、ダメだ。
「あ゛っ♡ うあっ、ンないきなりぃ……ひぃ♡ あ、あぁぁっっ♡♡♡」
「ここヤバ……すんなり挿入っちゃった……」
優弥のズボンを寛げて、背中側から手を差し込んだ。そのまま碌に愛撫も解しもせず一直線に奥の蕾へ指を突き立てる。向かう先は最初から決まっていた。普段なら固く閉じたソコはちょっと指を差し入れようとしてもツンと跳ねっかえて全然入れてくれない。けれど、ヒートの熱ですっかり溶けてしまった優弥の身体は番をあっさりと迎え入れてくれた。とぷとぷ溢れる液体が潤滑油になって指がするっと呑み込まれる。
「や、ぁ♡ んァッ、はぁ、ふぅう~~~っ♡♡♡ くは、んうぅぅぅ♡♡♡♡」
「はぁ……は、…優弥……えっち……」
優弥の身体を片手で抱き留めながらだから浅くしか触れられない。それでも、にゅぽにゅぽと抜き差しされるだけで発情した身体は甘い電流を駆け巡らせるらしい。優弥はキツく僕の身体にしがみついて、何度も背を仰け反らせながら我が身を襲う甘イキに耐えている。
いつもはあんなに恰好良いのに、今では見る影もない。
それがαの支配欲を刺激して、零れる笑みを抑えられなかった。
もっと、もっと支配したい。奥まで満たして、吐き出して、
――孕ませなきゃ。
服を脱ぐ手間もベッドの上へあがる時間も惜しくて、僕はベッド下で優弥を押し倒す。
それから、ズボンを下着ごと引き摺り下ろすと一思いに楔を穿った。
暫くの間、舌を絡めていると優弥に変化が表れた。肌は赤らんで、声も甘くなって、何かに耐えるように腰がもぞりもぞりと揺れている。ぴくぴく肩も跳ねたりして明らかに快楽を感じているのが見て取れた。日頃は周囲を睨むように鋭い瞳もとろりと溶け始めている。
僕の嗅覚に香る芳香は言わずもがな、甘く重たく空間を満たしていた。纏わりつく空気に唆されて、普段は一言告げてから行動するのに今日は何も言わずに優弥の服の中に手を差し入れる。試しに、素肌をそろりとひと撫でしてみれば――
「うぁっ! ひ、ん、はぁっ、や、ぁ、あァっ、……な、んで……っ」
「優弥? ……もしかして」
「きもち、あぁっ、なんで、これ…っ」
堰を切って溢れた。そう表現するのが適当だと思う。
僕が素肌に触れるのとほとんど同時に優弥は背を僅かに仰け反らせて快楽に喘ぎ、絡んでいた舌はするりと解けた。代わりに彼の腕は縋るように僕の腕を掴んで、くたりと前にしなだれると僕の首元に頭を埋めて身を襲う荒波に耐え始めた。色を含んだ荒れた吐息が鎖骨の辺りを擽って、ぐらぐら沸々と理性を焼き切ってくる。思わず噛んだ下唇に血が滲む。
「な、凪…てめ、なんかしたろっ……ん、ぁ、ひぃっ」
「してないよ。ずっと甘い匂いがするって言ってたろ」
「言って、た、けどぉ……うぁ、は、あぁっ」
頽れそうな身体を支えたかっただけなのに、軽く手が肌に触れるだけで優弥はぽろりぽろりと涙を零して身を揺すった。すっかり瞳は性に染まって、溶けた飴玉のようにどろどろと蕩けている。まだ下には一切触れていないけれど、そちらも負けず劣らず溶け解れているんだろう。想像するだけで僕まで箍が外れそうだった。
いや、実際はもうすっかり外れてしまってるのかもしれない。
普段はちゃんと一つひとつ確認して進めていくのに、そんな余裕もなく優弥の性感を煽る触れ方をしてしまってる。正しくヒートの時の限界状態だ。それでも、出来るだけ優弥にあれこれ確認するようにいつもは気を付けていたんだけど……今日は、ダメだ。
「あ゛っ♡ うあっ、ンないきなりぃ……ひぃ♡ あ、あぁぁっっ♡♡♡」
「ここヤバ……すんなり挿入っちゃった……」
優弥のズボンを寛げて、背中側から手を差し込んだ。そのまま碌に愛撫も解しもせず一直線に奥の蕾へ指を突き立てる。向かう先は最初から決まっていた。普段なら固く閉じたソコはちょっと指を差し入れようとしてもツンと跳ねっかえて全然入れてくれない。けれど、ヒートの熱ですっかり溶けてしまった優弥の身体は番をあっさりと迎え入れてくれた。とぷとぷ溢れる液体が潤滑油になって指がするっと呑み込まれる。
「や、ぁ♡ んァッ、はぁ、ふぅう~~~っ♡♡♡ くは、んうぅぅぅ♡♡♡♡」
「はぁ……は、…優弥……えっち……」
優弥の身体を片手で抱き留めながらだから浅くしか触れられない。それでも、にゅぽにゅぽと抜き差しされるだけで発情した身体は甘い電流を駆け巡らせるらしい。優弥はキツく僕の身体にしがみついて、何度も背を仰け反らせながら我が身を襲う甘イキに耐えている。
いつもはあんなに恰好良いのに、今では見る影もない。
それがαの支配欲を刺激して、零れる笑みを抑えられなかった。
もっと、もっと支配したい。奥まで満たして、吐き出して、
――孕ませなきゃ。
服を脱ぐ手間もベッドの上へあがる時間も惜しくて、僕はベッド下で優弥を押し倒す。
それから、ズボンを下着ごと引き摺り下ろすと一思いに楔を穿った。
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