海の青と空の青

作家、都谷翔は「今度表紙イラストを描いて貰う画家だ」そう言って担当編集者である千屋に画家・薬井直人の画集を貰う。
その中で海と空の絵に目を奪われる。
海の濃い青。真っ青な雲ひとつない空。
雲も鳥も魚も描かれていない、海と空だけの絵。
その絵に心臓がドクリと脈打つ。

後日、出版社の創立記念パーティで、その薬井を紹介され連絡先を交換する。

そしてある日、原稿の合間に夜桜を見に行った先で偶然にも薬井と出会う。
それ以降、花が咲いたからと言っては一緒に出かけるようになり、薬井から告白されるようになるーー
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