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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第121話 ビックジョーの恋 (5)
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「「「おはようございます。」」」
お~、今朝もサッカー部様は元気ですな~。
朝早くからご苦労様です。
「なぁ、佐々木。あれってどうにかならないか?なんか鬱陶しいんだが。」
おはよう木村君。いいじゃない、朝の挨拶運動。挨拶は人間関係の基本だよ。
俺も毎朝やってるじゃん、教室入って”おはようございま~す”って。
今までブス~ッとしてた俺様たちが笑顔で朝のご挨拶。
最高じゃね?
「って言うか、どれもこれも全部お前の仕業だろうが。今回はどんな悪さしたんだ、全部吐け!」
酷いな~木村君は、人の事をまるで愉快犯みたいに。(ぷんすか)
まあ今回はそんなに凄い事はやってないんだけどね。
俺は一連の騒動を思い出しながら木村君に語った。
始まりは加藤校長先生からの”浮かれポンチの俺様たちをどうにかしてくれ”と言う、何とも言えない要請からだった。
この俺に恋に浮かれた”俺様系わがまま男子”どもをどうにかできる訳がない。
前世で嫁がいただろうって、お見合い結婚なんだよ!恋愛なんて解んないんだよ、大人は恋に浮かれなくっても”この人ならいいかも”って思えれば結婚出来ちゃうもんなの。しかもその方が意外に上手く行ってたりするの、相性って大事なの。
変に相手に期待してない分、余計な失望が少ない。ちょっとしたことが嬉しく感じる。
この世界の結婚観って前世の結婚相談所のそれに近いのかもしれない。
結婚出来ることが第一目標ってところが特に。
まあ、男女の立場が逆だけど。
女性の方がリアリストってところは変わんないんだけどね。
そんで頭を抱えてたんですよ、駄菓子屋で。
そしたらおばちゃんに頭を叩かれてピンと来たんですよ、”いるじゃん、適任者”。
おばちゃんの旦那さん、イケオジなのに家事洗濯全部やるの。趣味はお菓子作りってどんだけって感じ。しかもおばちゃん全く傅いてないのに超ラブラブ。
もしかしてって思って相談に乗って貰ったらやっぱりいましたよ、おばちゃんが導いたレアケース。
そんで演劇部の滝沢先輩(ビックジョーの想い人)に相談して、おばちゃんの話を基に作ったのが今回のミニドラマ。
脚本監督・滝沢先輩(演劇部)、撮影・斉藤先輩ほか(映像研究会)
キャスト
井上由香(女子学生)・・・野口絵実(鬼ごっこ同好会)
(大人)・・・・・野口香織(特別出演)
娘・真由美・・・・・・・・野口絵実(ダブルキャスト)
由香の友人・春子・・・・・佐久間美千代(鬼ごっこ同好会)
鈴木(男子学生・大人)・・佐々木(鬼ごっこ同好会)
鈴木友人たち・・・・・・・鬼ごっこ同好会有志
結構面白い撮影になりました。構想一日、次の日サクッと撮影、翌日から編集して一週間くらいで出来ちゃった。その割にはいい出来、斉藤先輩渾身の編集です。
何で誘わなかったのかって?お前用があるとかで帰っちゃったじゃん、あの日撮影したの。
野口ママ超ノリノリ。今度はカレー作ってねって言われちゃった。まあ材料同じだしね、ルーはレトルトだし。
それで駄菓子屋のおばちゃんこと”桜木春子”先生による、”男の掌での転がし方”講座を少々。
いや~、盛り上がった盛り上がった。
女子たちの目が完全に狩人のソレだったわ。
真剣そのもの、超怖い。
そんで結果がアレですよ。
目の前では挨拶運動にいそしむサッカー部員たち。
挨拶される女子生徒も凄く晴れやかな笑顔。
サッカー部の連中見てくれは良いからね、それが朝から笑顔で挨拶、他所では考えられないご褒美ですって。
たぶん彼女たちも自分たちの成果に大満足なんじゃないかな?
校内で問題になってた”俺様系わがまま男子”のストーカー騒ぎも収まったようだし、後は良い様に転がしてもらいましょう。
そう言えばビックジョーの奴、なんかいい感じになってるらしいよ?
滝沢先輩曰く”イケメン俺様が掌で踊るのって凄い快感”って事らしい。
このまま上手い事教育してくれるんじゃない?
ん?どうした木村君、青い顔して。
聞くんじゃなかったって聞いて来たの木村君じゃん。
ちょっと待ってってば、俺は詐欺師じゃないっての~。
お~、今朝もサッカー部様は元気ですな~。
朝早くからご苦労様です。
「なぁ、佐々木。あれってどうにかならないか?なんか鬱陶しいんだが。」
おはよう木村君。いいじゃない、朝の挨拶運動。挨拶は人間関係の基本だよ。
俺も毎朝やってるじゃん、教室入って”おはようございま~す”って。
今までブス~ッとしてた俺様たちが笑顔で朝のご挨拶。
最高じゃね?
「って言うか、どれもこれも全部お前の仕業だろうが。今回はどんな悪さしたんだ、全部吐け!」
酷いな~木村君は、人の事をまるで愉快犯みたいに。(ぷんすか)
まあ今回はそんなに凄い事はやってないんだけどね。
俺は一連の騒動を思い出しながら木村君に語った。
始まりは加藤校長先生からの”浮かれポンチの俺様たちをどうにかしてくれ”と言う、何とも言えない要請からだった。
この俺に恋に浮かれた”俺様系わがまま男子”どもをどうにかできる訳がない。
前世で嫁がいただろうって、お見合い結婚なんだよ!恋愛なんて解んないんだよ、大人は恋に浮かれなくっても”この人ならいいかも”って思えれば結婚出来ちゃうもんなの。しかもその方が意外に上手く行ってたりするの、相性って大事なの。
変に相手に期待してない分、余計な失望が少ない。ちょっとしたことが嬉しく感じる。
この世界の結婚観って前世の結婚相談所のそれに近いのかもしれない。
結婚出来ることが第一目標ってところが特に。
まあ、男女の立場が逆だけど。
女性の方がリアリストってところは変わんないんだけどね。
そんで頭を抱えてたんですよ、駄菓子屋で。
そしたらおばちゃんに頭を叩かれてピンと来たんですよ、”いるじゃん、適任者”。
おばちゃんの旦那さん、イケオジなのに家事洗濯全部やるの。趣味はお菓子作りってどんだけって感じ。しかもおばちゃん全く傅いてないのに超ラブラブ。
もしかしてって思って相談に乗って貰ったらやっぱりいましたよ、おばちゃんが導いたレアケース。
そんで演劇部の滝沢先輩(ビックジョーの想い人)に相談して、おばちゃんの話を基に作ったのが今回のミニドラマ。
脚本監督・滝沢先輩(演劇部)、撮影・斉藤先輩ほか(映像研究会)
キャスト
井上由香(女子学生)・・・野口絵実(鬼ごっこ同好会)
(大人)・・・・・野口香織(特別出演)
娘・真由美・・・・・・・・野口絵実(ダブルキャスト)
由香の友人・春子・・・・・佐久間美千代(鬼ごっこ同好会)
鈴木(男子学生・大人)・・佐々木(鬼ごっこ同好会)
鈴木友人たち・・・・・・・鬼ごっこ同好会有志
結構面白い撮影になりました。構想一日、次の日サクッと撮影、翌日から編集して一週間くらいで出来ちゃった。その割にはいい出来、斉藤先輩渾身の編集です。
何で誘わなかったのかって?お前用があるとかで帰っちゃったじゃん、あの日撮影したの。
野口ママ超ノリノリ。今度はカレー作ってねって言われちゃった。まあ材料同じだしね、ルーはレトルトだし。
それで駄菓子屋のおばちゃんこと”桜木春子”先生による、”男の掌での転がし方”講座を少々。
いや~、盛り上がった盛り上がった。
女子たちの目が完全に狩人のソレだったわ。
真剣そのもの、超怖い。
そんで結果がアレですよ。
目の前では挨拶運動にいそしむサッカー部員たち。
挨拶される女子生徒も凄く晴れやかな笑顔。
サッカー部の連中見てくれは良いからね、それが朝から笑顔で挨拶、他所では考えられないご褒美ですって。
たぶん彼女たちも自分たちの成果に大満足なんじゃないかな?
校内で問題になってた”俺様系わがまま男子”のストーカー騒ぎも収まったようだし、後は良い様に転がしてもらいましょう。
そう言えばビックジョーの奴、なんかいい感じになってるらしいよ?
滝沢先輩曰く”イケメン俺様が掌で踊るのって凄い快感”って事らしい。
このまま上手い事教育してくれるんじゃない?
ん?どうした木村君、青い顔して。
聞くんじゃなかったって聞いて来たの木村君じゃん。
ちょっと待ってってば、俺は詐欺師じゃないっての~。
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