エルムの山猫

私の声が聞こえているか。
私の思念が届いているか。
私は今にでも目の前に居る怪物に喰い殺されるであろう。

エルムの山猫だ。

私の故郷に伝わる伝承。それに伝わるエルムの山猫を、あろうことか私は現実に顕現させてしまった──。



2022年4月1日のエイプリルフールにmonogataryで、お題「ビルとビルの間で」で書いた物を推敲し直した物です。
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