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第54話 任命式4
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これから午後の仕事が始まる。軽くヘアスタイルなどを整え直してもらってから、会見場へ移動する。
会場には、すでにマスコミ関係者が詰めかけていた。任命式の時と比べて、テレビカメラの台数が多いみたいだ。
僕が入室すると一斉にフラッシュが焚かれた。ちょっと慣れてきたかな。これから先も、こういう機会はたくさんありそうだから、慣れておかないとね。
僕は指定された席に座る。横並びに、政策担当の偉い人達も座っていた。これから行われる会見については、彼女たちが仕切ってくれるそうだ。会見中の質問なども、彼女達に任せておけば良いらしい。僕は、自分の席に座って大人しくしているだけで大丈夫とのこと。
午前の任命式よりも、楽できそうで良かったなぁ。
記者会見が始まり、予定していた通りに進んでいく。僕がすることもなさそうで、少し暇な時間を過ごすことになる。暇なので、カメラに向かって愛想よく、ニコニコしておいた。
「今後どのような活動をする予定なのか、詳しくお聞かせください」
「主に、政策に関する認知度向上を目指して活動していく予定です。動画配信、イベントの参加、色々なプロモーションを――」
女性記者からの質問に対して、担当の女性が答える。僕は、それを横で聞いていた。
そうしているうちに、記者会見が終わった。最後に集合して写真撮影を行い、今日の僕の仕事は終了。色々な女性達から、お疲れ様でしたと声をかけられながら、控室へ戻る。
「お疲れ様でした、七沢さん」
「久遠さんが助けてくれたおかげで、無事に終えることができました。ありがとうございます」
「いえ、そんな。仕事なので当然のことですよ」
僕は、笑顔で久遠さんに礼を言う。今日一日は、彼女に色々とサポートしてもらったおかげで、無事に乗り切れたのだ。本当に、感謝してもしきれないくらいである。今度何かしらの形で、恩返しできたらいいんだけど。
「ほら。さっさと着替えて、帰りましょう」
「ありがとう、智恵子さん。すぐ着替えてきますね」
僕が朝、着ていた服を渡してくれたのは智恵子さん。彼女にお礼を言ってから服を受け取り、任命式や会見用に着ていたスーツから普段用の服へと着替える。彼女にも、衣装のことについて色々と助けてもらったな。
「はい、これで完璧ですね」
「ありがとう、小川さん。でも、もう家に帰るだけだから。髪の毛が少しぐらいボサボサでも、大丈夫だけど」
「そんな! 普段の自然な髪の毛も素敵ですけど、ちゃんとセットした髪型も素晴らしいから! 今日は帰る時まで、完璧に仕上げさせていただきますっ!」
着替えを終えた後、小川さんは僕の髪型を整えてくれた。最後まで面倒を見てくれるようで、嬉しい限りだ。せっかく整えてもらったんだし、このままにしておこう。そんな彼女に対しても、本当に感謝していた。
手助けしてくれたスタッフ達にも、お礼を言って回った。本当に、みんなの働きが僕を助けてくれた。何度でも感謝したい。
そんなスタッフ達に見送られて、僕は車に乗り込む。朝乗ってきた車で、自宅まで送ってもらう。久遠さんも、今朝と同じように一緒に乗って。
「早速、明日から動画の撮影を行う予定なのですが」
「はい、わかりました」
走る車の中で、簡単な打ち合わせを行う。明日も引き続き、宣伝大使に関する仕事がある。むしろ、明日からの活動がメインかな。この夏は、忙しくなりそうだ。
「大丈夫ですか? 今日は、とても大変だったでしょう。少しでも疲れを感じているのであれば、予定を変更することも可能ですが」
「ううん、大丈夫。僕のことを心配してくれてありがとう、小川さん」
色々あったけれど、そんなに疲れを感じていなかった。楽しかったから。まだまだ若い、ということもあるだろう。心配してくれるのは嬉しいけど、全然元気である。わざわざ、予定を変更する必要はないだろう。
「そうですか。でも、絶対に無理はしないように」
「わかったよ。気をつけるね」
大丈夫だと言ったから、自分の体調には気をつけないとな。自宅に到着して、僕は車から降りた。
「明日の朝、またお迎えに上がります。それでは、失礼します」
「うん。じゃあね、バイバイ」
久遠さんに手を振って、別れた。とても充実した1日を過ごせた。久しぶりに感じた、仕事した気分。
子作りで給料を受け取っているけど、女性との交流を楽しみながらやっていることだから、仕事という感じがしないんだよなぁ。
「ただいま」
「おかえりなさい、直人」
母さんに出迎えられて、僕は家に入る。
夕食の時間なので、何か作らないといけいない。冷蔵庫に使える食材は残っていたかな。何を作ろうか考えながら、キッチンに向う途中で母さんに声をかけられた。
「ダメダメ。今日は、ゆっくり休みなさい。晩御飯は、出前をとりましょう」
「わかった。じゃあ、それで」
家事を担当している僕は、今夜も料理しようと思っていたのだが。休めと言われたので、母さんの言葉に従うことにする。
「直人は、何食べたい?」
「うーん、そうだな」
昼食は、ホテルで豪華な料理を食べた。夜は、あっさりした和食とかがいいかも。お寿司とかどうかな? 母さんと相談しながら、出前を注文した。
注文した料理が届いて、母さんと2人で一緒に食べる。
「夕方のニュースは凄かった。任命式の様子が何度も繰り返し放送されてな、直人も映ってたわよ」
「へぇ、そうなんだ」
どうやら、もうニュースで僕の姿が放送されたらしい。そういえば、スマホの方に何十件かメッセージが飛んできていた。
おそらく、母さんが見たテレビと同じものを見たのだろう。そして、メッセージを送ってくれた。早いうちに返したほうが良さそうだ。
そんな会話をしながら、食事する。夕飯も、とても美味しかった。
食事を終えて、お風呂に入り就寝時間になった。ベッドに入って、僕は一息つく。疲れは感じていないけれど充実感があって、今夜はよく眠れそうだ。
今日は、色々なことがあったな。こんなことになるなんて、予想していなかった。人生とは、本当にわからないものだ。
一日の出来事を思い出しつつ、眠りについた。明日からも、頑張ろうと決意して。
会場には、すでにマスコミ関係者が詰めかけていた。任命式の時と比べて、テレビカメラの台数が多いみたいだ。
僕が入室すると一斉にフラッシュが焚かれた。ちょっと慣れてきたかな。これから先も、こういう機会はたくさんありそうだから、慣れておかないとね。
僕は指定された席に座る。横並びに、政策担当の偉い人達も座っていた。これから行われる会見については、彼女たちが仕切ってくれるそうだ。会見中の質問なども、彼女達に任せておけば良いらしい。僕は、自分の席に座って大人しくしているだけで大丈夫とのこと。
午前の任命式よりも、楽できそうで良かったなぁ。
記者会見が始まり、予定していた通りに進んでいく。僕がすることもなさそうで、少し暇な時間を過ごすことになる。暇なので、カメラに向かって愛想よく、ニコニコしておいた。
「今後どのような活動をする予定なのか、詳しくお聞かせください」
「主に、政策に関する認知度向上を目指して活動していく予定です。動画配信、イベントの参加、色々なプロモーションを――」
女性記者からの質問に対して、担当の女性が答える。僕は、それを横で聞いていた。
そうしているうちに、記者会見が終わった。最後に集合して写真撮影を行い、今日の僕の仕事は終了。色々な女性達から、お疲れ様でしたと声をかけられながら、控室へ戻る。
「お疲れ様でした、七沢さん」
「久遠さんが助けてくれたおかげで、無事に終えることができました。ありがとうございます」
「いえ、そんな。仕事なので当然のことですよ」
僕は、笑顔で久遠さんに礼を言う。今日一日は、彼女に色々とサポートしてもらったおかげで、無事に乗り切れたのだ。本当に、感謝してもしきれないくらいである。今度何かしらの形で、恩返しできたらいいんだけど。
「ほら。さっさと着替えて、帰りましょう」
「ありがとう、智恵子さん。すぐ着替えてきますね」
僕が朝、着ていた服を渡してくれたのは智恵子さん。彼女にお礼を言ってから服を受け取り、任命式や会見用に着ていたスーツから普段用の服へと着替える。彼女にも、衣装のことについて色々と助けてもらったな。
「はい、これで完璧ですね」
「ありがとう、小川さん。でも、もう家に帰るだけだから。髪の毛が少しぐらいボサボサでも、大丈夫だけど」
「そんな! 普段の自然な髪の毛も素敵ですけど、ちゃんとセットした髪型も素晴らしいから! 今日は帰る時まで、完璧に仕上げさせていただきますっ!」
着替えを終えた後、小川さんは僕の髪型を整えてくれた。最後まで面倒を見てくれるようで、嬉しい限りだ。せっかく整えてもらったんだし、このままにしておこう。そんな彼女に対しても、本当に感謝していた。
手助けしてくれたスタッフ達にも、お礼を言って回った。本当に、みんなの働きが僕を助けてくれた。何度でも感謝したい。
そんなスタッフ達に見送られて、僕は車に乗り込む。朝乗ってきた車で、自宅まで送ってもらう。久遠さんも、今朝と同じように一緒に乗って。
「早速、明日から動画の撮影を行う予定なのですが」
「はい、わかりました」
走る車の中で、簡単な打ち合わせを行う。明日も引き続き、宣伝大使に関する仕事がある。むしろ、明日からの活動がメインかな。この夏は、忙しくなりそうだ。
「大丈夫ですか? 今日は、とても大変だったでしょう。少しでも疲れを感じているのであれば、予定を変更することも可能ですが」
「ううん、大丈夫。僕のことを心配してくれてありがとう、小川さん」
色々あったけれど、そんなに疲れを感じていなかった。楽しかったから。まだまだ若い、ということもあるだろう。心配してくれるのは嬉しいけど、全然元気である。わざわざ、予定を変更する必要はないだろう。
「そうですか。でも、絶対に無理はしないように」
「わかったよ。気をつけるね」
大丈夫だと言ったから、自分の体調には気をつけないとな。自宅に到着して、僕は車から降りた。
「明日の朝、またお迎えに上がります。それでは、失礼します」
「うん。じゃあね、バイバイ」
久遠さんに手を振って、別れた。とても充実した1日を過ごせた。久しぶりに感じた、仕事した気分。
子作りで給料を受け取っているけど、女性との交流を楽しみながらやっていることだから、仕事という感じがしないんだよなぁ。
「ただいま」
「おかえりなさい、直人」
母さんに出迎えられて、僕は家に入る。
夕食の時間なので、何か作らないといけいない。冷蔵庫に使える食材は残っていたかな。何を作ろうか考えながら、キッチンに向う途中で母さんに声をかけられた。
「ダメダメ。今日は、ゆっくり休みなさい。晩御飯は、出前をとりましょう」
「わかった。じゃあ、それで」
家事を担当している僕は、今夜も料理しようと思っていたのだが。休めと言われたので、母さんの言葉に従うことにする。
「直人は、何食べたい?」
「うーん、そうだな」
昼食は、ホテルで豪華な料理を食べた。夜は、あっさりした和食とかがいいかも。お寿司とかどうかな? 母さんと相談しながら、出前を注文した。
注文した料理が届いて、母さんと2人で一緒に食べる。
「夕方のニュースは凄かった。任命式の様子が何度も繰り返し放送されてな、直人も映ってたわよ」
「へぇ、そうなんだ」
どうやら、もうニュースで僕の姿が放送されたらしい。そういえば、スマホの方に何十件かメッセージが飛んできていた。
おそらく、母さんが見たテレビと同じものを見たのだろう。そして、メッセージを送ってくれた。早いうちに返したほうが良さそうだ。
そんな会話をしながら、食事する。夕飯も、とても美味しかった。
食事を終えて、お風呂に入り就寝時間になった。ベッドに入って、僕は一息つく。疲れは感じていないけれど充実感があって、今夜はよく眠れそうだ。
今日は、色々なことがあったな。こんなことになるなんて、予想していなかった。人生とは、本当にわからないものだ。
一日の出来事を思い出しつつ、眠りについた。明日からも、頑張ろうと決意して。
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