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第9話 スッキリ
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疲れた表情の使用人たちから、あの2人をライトナム侯爵家に送り届けたという報告を受けた。
「お疲れ様。そんなに大変だった?」
「えぇ。ありゃ、酷いもんですよ」
馬車の中でデーヴィスとローレインは、ずっと大声で揉めていたらしい。屋敷から追い出された責任を押し付け合い、罵倒して、喚き散らしたそうだ。
よっぽど我慢して、問題も起こさずに仕事をしてくれた使用人たちには感謝した。彼らには追加の報酬を与えて、今日は休むように指示する。
とりあえず、さっさと婚約破棄の手続きを済ませてしまいましょう。書類を提出して、正式に婚約を解消。受理されるまでは、気を抜けない。
私の屋敷から彼らを追い出してから、1週間が経過していた。デーヴィスとの婚約を破棄するという書類も無事に受理されて、肩の荷が下りる。
これで、私とデーヴィスの婚約関係は正式に解消された。
「おはようございます、シャロット様」
「おはよう。何か問題は起きていない?」
「大丈夫です。とても平和ですよ」
「あら、よかった。それじゃあ、朝食を頂きに行きましょう」
穏やかな笑みを浮かべるメイドに挨拶して、私は朝の支度を始める。ここ一週間、何の問題もない静かな朝が続いているから嬉しいわ。
彼らが屋敷に居た頃は、必ず一つは何か問題が起きていた。それを対処するため、朝から忙しくしていた。けれど今は、問題を起こす彼らが居なくなった。何も起きない平和な毎日だ。
朝食を終えて、カナリニッジ侯爵家の当主として仕事に取り掛かる。今日の仕事は、領地の運営についての報告や資料の確認などだった。大きな問題はないようね。
領民からの嘆願書を確認。今すぐに解決可能なもの、具体的な内容の精査、制度の改善について検討が必要なものを分けて整理していく。
「シャロット様」
「あら、もうこんな時間?」
メイドに呼ばれて、仕事の手を止める。作業に没頭していると、あっという間に時間が過ぎてしまうわね。
「お疲れ様です。とても集中されていましたね」
「ええ、そうね。私が仕事をしている間に、何か問題はなかった?」
「はい、ございませんでしたよ」
「いいことね」
予定よりも多くの仕事が片付いた。これも、仕事の最中に邪魔してくるような人が居ないおかげだろう。本当にいいことだ。
もっと早く、決断しておけば良かったかもしれない。婚約相手の屋敷に幼馴染のメイドなんて連れてきた男を、受け入れる必要はなかった。
あの時は、上手くいくと思った。跡継ぎ問題の解消に役立てば、それでいい。それだけを求めていた。まさか、あんなに馬鹿なことを言い出すとは予想していなかった。
だけど、結婚前に気付けてよかった。最悪の一歩手前で踏みとどまれたのだから、良しとしましょう。そう思わないと、やってられない。
「お疲れ様。そんなに大変だった?」
「えぇ。ありゃ、酷いもんですよ」
馬車の中でデーヴィスとローレインは、ずっと大声で揉めていたらしい。屋敷から追い出された責任を押し付け合い、罵倒して、喚き散らしたそうだ。
よっぽど我慢して、問題も起こさずに仕事をしてくれた使用人たちには感謝した。彼らには追加の報酬を与えて、今日は休むように指示する。
とりあえず、さっさと婚約破棄の手続きを済ませてしまいましょう。書類を提出して、正式に婚約を解消。受理されるまでは、気を抜けない。
私の屋敷から彼らを追い出してから、1週間が経過していた。デーヴィスとの婚約を破棄するという書類も無事に受理されて、肩の荷が下りる。
これで、私とデーヴィスの婚約関係は正式に解消された。
「おはようございます、シャロット様」
「おはよう。何か問題は起きていない?」
「大丈夫です。とても平和ですよ」
「あら、よかった。それじゃあ、朝食を頂きに行きましょう」
穏やかな笑みを浮かべるメイドに挨拶して、私は朝の支度を始める。ここ一週間、何の問題もない静かな朝が続いているから嬉しいわ。
彼らが屋敷に居た頃は、必ず一つは何か問題が起きていた。それを対処するため、朝から忙しくしていた。けれど今は、問題を起こす彼らが居なくなった。何も起きない平和な毎日だ。
朝食を終えて、カナリニッジ侯爵家の当主として仕事に取り掛かる。今日の仕事は、領地の運営についての報告や資料の確認などだった。大きな問題はないようね。
領民からの嘆願書を確認。今すぐに解決可能なもの、具体的な内容の精査、制度の改善について検討が必要なものを分けて整理していく。
「シャロット様」
「あら、もうこんな時間?」
メイドに呼ばれて、仕事の手を止める。作業に没頭していると、あっという間に時間が過ぎてしまうわね。
「お疲れ様です。とても集中されていましたね」
「ええ、そうね。私が仕事をしている間に、何か問題はなかった?」
「はい、ございませんでしたよ」
「いいことね」
予定よりも多くの仕事が片付いた。これも、仕事の最中に邪魔してくるような人が居ないおかげだろう。本当にいいことだ。
もっと早く、決断しておけば良かったかもしれない。婚約相手の屋敷に幼馴染のメイドなんて連れてきた男を、受け入れる必要はなかった。
あの時は、上手くいくと思った。跡継ぎ問題の解消に役立てば、それでいい。それだけを求めていた。まさか、あんなに馬鹿なことを言い出すとは予想していなかった。
だけど、結婚前に気付けてよかった。最悪の一歩手前で踏みとどまれたのだから、良しとしましょう。そう思わないと、やってられない。
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