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3章、サウロス山脈魔討伐
番外編 アシュリーの後悔
わたしは弱い。
11歳で冒険者になって、15年。
その間に冒険者としての実力や信頼は申し分ないと自分でも思う。
でも、わたしはたった一人の妹を助けることができていない。
家族を守りたくて家を出たはずなのに、わたしは彼女を不幸にした。
あの日、両親の元に帰ると、母の腕の中には生まれて間もない子供がいた。わたしが家を出た日、母の産月だった。無事に産まれて育っていたら、3歳のはずだった。
なのに、その子はおらず、新しい妹。
あの子は売られていた。赤い目の女の子。
両親は、お金を得る為に売っていた。
もしあのままいれば、あの子は売られることもなかったのかもしれない。
わたしの存在を認識してくれていたのかもしれない。
両親に失望した。
捨てた。
彼らを捨てた。
なぜ、自分が冒険者になったのかわからなくなった。
それでも、探した。数少ない手がかりで。冒険者として働きながら、その伝手で。
一度見つけた。
自分の同じ銀髪に赤い目。自分と同じく気持ちの昂揚で変わる瞳。
妹と確信したのに。
そして、手を取ることも出来ずに、目の前からにいなくなった。
なぜ、自分は手遅れになるのだ?
どうして・・・。いつもいつも。
探し当てた時にはもう、遅かった。
遅かった。
わたしにはどうすることもできなかった。
聖女。
それがどんなに重いものだったか。
あの子はわたしの手の届かない存在になっていた。
わたしはただの冒険者。身分も平民。
権力には抗えない。
悔しかった。
何もできず、見ているだけ。
それでも、あの方々はわたしの気持ちを汲み取り、あの子の側でいる許可をくれた。
あの方々は認めてくださった。
純真な瞳でわたしを見る。
幼い行動。
それでいて、強い意志。
あの子の事を知ってゆく。
一緒にいれば、どうと言うことはない。でも、あの子のことを知れば知るほど寂しく思った。
わたしには両親の記憶がある。
なのにあの子にはないのだから。
真っ白な記憶。
あの子のために尽くそう。
そう思った。
でも、あの子は望まなかった。
あの子はわたしの幸せを願う。
縛られるなと言う。
縛りたくないと言う。
わたしの自由を認めるのだ。
もし、聞き入れないならば「嫌い」とまで言われた。
嫌われたくない・・・。
でも、わたしは君が幸せでなければ、幸せではないんだ。
君はわたしにとって大切な存在なんだ。
喧嘩もしたい。笑い合いたい。甘えられたい。もっと兄妹らしくしたいんだ。
可愛い妹を甘やかしたい。
君こそ自由に生きて欲しい。
ずっと笑っていて欲しい。
いずれ君には好きな人ができるのかも知れない。
強い人でなければ認めることはできない。
そんな、兄妹らしい夢も見させてくれ。
ーだけど、その前に、
その前に、聖女としてのしがらみを解き放ちたい。
全てを断ち切って欲しい。
僕にはできない。
君を守るしか。
君の側にいるしか。
弱い僕を許してくれ。
君を救う事ができない僕を憎んでくれ。
情けない兄を罵倒してくれ。
だれか、
だれか、
妹を助けて欲しい。
僕のたった一人の妹を
シェリルを・・・助けてくれ・・・・・・
◇◇◇◇◇
番外編も終了です。
アシュリーさん男性でした。
残念ながらグレンとはくっつきません(笑)
次回からの四章は・・・
辺境会議編です。
四人の姉聖女に会うグレンディール。
彼は果たして生きてかえれるのか?(笑)
国王の話、人身売買の謎。
シェリルとグレンの関係は・・・?
狐vs狸と狢たち。を目指します。
グレンよりの話になります。
折り返しは過ぎました。
結末に向けて走ります。
11歳で冒険者になって、15年。
その間に冒険者としての実力や信頼は申し分ないと自分でも思う。
でも、わたしはたった一人の妹を助けることができていない。
家族を守りたくて家を出たはずなのに、わたしは彼女を不幸にした。
あの日、両親の元に帰ると、母の腕の中には生まれて間もない子供がいた。わたしが家を出た日、母の産月だった。無事に産まれて育っていたら、3歳のはずだった。
なのに、その子はおらず、新しい妹。
あの子は売られていた。赤い目の女の子。
両親は、お金を得る為に売っていた。
もしあのままいれば、あの子は売られることもなかったのかもしれない。
わたしの存在を認識してくれていたのかもしれない。
両親に失望した。
捨てた。
彼らを捨てた。
なぜ、自分が冒険者になったのかわからなくなった。
それでも、探した。数少ない手がかりで。冒険者として働きながら、その伝手で。
一度見つけた。
自分の同じ銀髪に赤い目。自分と同じく気持ちの昂揚で変わる瞳。
妹と確信したのに。
そして、手を取ることも出来ずに、目の前からにいなくなった。
なぜ、自分は手遅れになるのだ?
どうして・・・。いつもいつも。
探し当てた時にはもう、遅かった。
遅かった。
わたしにはどうすることもできなかった。
聖女。
それがどんなに重いものだったか。
あの子はわたしの手の届かない存在になっていた。
わたしはただの冒険者。身分も平民。
権力には抗えない。
悔しかった。
何もできず、見ているだけ。
それでも、あの方々はわたしの気持ちを汲み取り、あの子の側でいる許可をくれた。
あの方々は認めてくださった。
純真な瞳でわたしを見る。
幼い行動。
それでいて、強い意志。
あの子の事を知ってゆく。
一緒にいれば、どうと言うことはない。でも、あの子のことを知れば知るほど寂しく思った。
わたしには両親の記憶がある。
なのにあの子にはないのだから。
真っ白な記憶。
あの子のために尽くそう。
そう思った。
でも、あの子は望まなかった。
あの子はわたしの幸せを願う。
縛られるなと言う。
縛りたくないと言う。
わたしの自由を認めるのだ。
もし、聞き入れないならば「嫌い」とまで言われた。
嫌われたくない・・・。
でも、わたしは君が幸せでなければ、幸せではないんだ。
君はわたしにとって大切な存在なんだ。
喧嘩もしたい。笑い合いたい。甘えられたい。もっと兄妹らしくしたいんだ。
可愛い妹を甘やかしたい。
君こそ自由に生きて欲しい。
ずっと笑っていて欲しい。
いずれ君には好きな人ができるのかも知れない。
強い人でなければ認めることはできない。
そんな、兄妹らしい夢も見させてくれ。
ーだけど、その前に、
その前に、聖女としてのしがらみを解き放ちたい。
全てを断ち切って欲しい。
僕にはできない。
君を守るしか。
君の側にいるしか。
弱い僕を許してくれ。
君を救う事ができない僕を憎んでくれ。
情けない兄を罵倒してくれ。
だれか、
だれか、
妹を助けて欲しい。
僕のたった一人の妹を
シェリルを・・・助けてくれ・・・・・・
◇◇◇◇◇
番外編も終了です。
アシュリーさん男性でした。
残念ながらグレンとはくっつきません(笑)
次回からの四章は・・・
辺境会議編です。
四人の姉聖女に会うグレンディール。
彼は果たして生きてかえれるのか?(笑)
国王の話、人身売買の謎。
シェリルとグレンの関係は・・・?
狐vs狸と狢たち。を目指します。
グレンよりの話になります。
折り返しは過ぎました。
結末に向けて走ります。
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