女帝の愛は誰のもの

数百年にわたる歴史を持つ大国であるオルトマン帝国の女帝 エレイン・フォン・オルトマン。

かつて優秀な妹にその立場を奪われた人間である。

すべてを失った彼女への周囲からの期待の眼差しは失望に変わり、そして蔑みとなる。
失意と激しい憎悪が湧き上がるが、皇太女でなくなったエレインには何一つ力はなかった。

しかし22歳の時、彼女はある1人の男の力によって、皇帝へとのし上げられる。

皇帝として玉座に座るエレインは統治者としてとしての器も能力は決して持ち得ていなかった。

優秀な宰相の存在があるからこそ皇帝として成立できているエレインに対して、周囲の臣下はお飾りの皇帝として軽んじ、見下げるその視線と評価は皇帝となっても何一つ変わらなかった。


そんな皇帝となるべき人間でなかったエレインを取り巻き、寵愛を競い合ったりいびつな感情を寄せる男たちとの物語。
(※主人公は心が弱く被害妄想気味でヒステリックな行動をすることがありますので、閲覧にはご注意ください。)

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