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10.それは至福でありながら……心が痛む
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朝食の場。
今日も当主は居ない。
あの方は、夫人との時間、彼女が手をかけて育てた野菜を、収穫し、調理した料理を食べる事を何よりも好む方なのに……。
私は大好きなレスリー夫人を前に少しばかりの苛立ちを覚え始めていた。
「よく眠れたかしら?」
給仕のために壁際に並ぶ侍女達の顔色が変わった。
「はい、とても素敵な夜を過ごさせて頂きました」
私はチラリと侍女達へと視線を向けて、ニッコリと笑って見せる。 ソレを勘違いしたレスリー夫人は得意そうに微笑んだ。
「そう? 良かったわ。 うちの子達のマッサージ技術は格別でしょう? 疲れが一気に溶けて落ちると言うか……あの子達のお陰で、何時までも若々しくいられるのよ」
うふふと夫人は微笑む。
「ブラウン夫人の美しさの秘訣……なのでしょうか?」
「あら美しさなんて、うふふ」
嬉しそうにレスリー夫人は笑いながら、食事中にもかかわらず自慢の薬をテーブルに並べだす。
「ルルワさんは社交界デビューされていないからご存じないでしょうけれど、貴族のご婦人たちはとても凄いのよ。 彼女達のように宝石や美しいドレスで身を飾る事は出来ないけど……これは、私の武器ですの」
愛おしそうに彼女お手製の薬の入れ物を撫でていた。 彼女にとってはあの薬もまた我が子なのかもしれない。
魔術での成分解析をそっと行った。
「美容に良い成分が満載ですのね」
「えぇ、独自栽培した薬草をね、軟膏にしマッサージの時に使うの。 この配合がなかなか難しく。 何か良い意見があったら遠慮せず言ってちょうだい? お友達から分けて欲しいと言われているのだけど、これは私の武器……上手く利用したいのよ」
必死な視線。
ソレはブラウン侯爵家の今が何かおかしいのだと私に伝えて来る。 だけれど、直接相談された訳ではなくて……。
「もっと自信を持たれるべきだと思いますよ。 そうですね……効能はもう約束されていますから、昨日お話していた魔道具の効果を調整できるようにしますから、リラックス効果を促す香りをつけるのはどうでしょうか? それと、ブラウン夫人の研究は趣味の域を出ていますから、ご当主に相談し商売として成り立たせるのが良いと思いますわ。 そうですね……こちらのグラスを頂いてよろしいですか?」
「ぇ、えぇ……」
グラスの成分を解析し、ガラスの入れ物を蓋の部分に花飾りをつけて作り出す。
「こういう美しい入れ物を使えば、美容薬の価値を何倍にも高める事が出来ると思いますわ」
レスリー夫人の言うマッサージは受けていないものの、薬草園と馬車を往復する人々が何をしていたのか? がこの会話から想像でき……そちらの注意を促したいと思ったけれど、あのような泥棒(だと思う)を可能とさせるのは、身内の犯行失くして出来る訳がありませんから困ったもの。
どう伝えるべきでしょうか? そう考えている私に身を乗り出すように彼女の瞳は輝いていた。 瞳は語るのだ夫である侯爵の役に立てると喜んでいる様子を。 嬉しい反面……あの泥棒が気になってしまう。
「商売に?!」
「えぇ、とても素晴らしいものですわ。 王都の発展に伴い美意識は年々高まっております。 ご婦人のコダワリは大勢の方に認められるに違いありませんわ。 昨日ジェフリー様の元に届けた情報資料にも書きましたが、この国の貴族の方々の美意識調査が記載されています。 お帰りでないならそっと見てはいかがでしょうか?」
「ありがとう。 なんだか楽しい気分になってきたわ。 ぁ、ついお話が楽しくて言い忘れたのだけど夫人ではなくて、お母様と呼んでくれないかしら? 少しばかり気が早いのは分かっているけれど、私、貴方の事が大好きなのよ?」
そう微笑むご婦人に私は孤独を癒され、薬草園を案内され、美容クリームを見て、どのように香りをつけるかを話し合い……その日は、お昼をご馳走になった後余り時間を置くことなく屋敷を後にしました。
ジェフリー様が帰って来るまで泊って行くようにと言われましたけど……あの部屋には余り泊まりたくはなかったですし、大好きなご当主夫婦に嘘をつき続けるのも、私へのささやかな嫌がらせを嘆きご夫婦を悲しませたくはなかったのです。
レスリー夫人との楽しい会話の後、あの深く暗い惑わしの森に、一人ぼっちの古城に戻るのは少し憂鬱な気分になる。
王都の門をくぐり外に出るか……。
もう少し、王都を楽しむか……。
乗り合い馬車の停留所に向かい歩きながらも、夫人の言葉に引っかかりを覚えていた。 色々と……。
その中の1つはジェフリー様が行う私への態度のフォロー?のようなもの。
『この時期、学生同士の交流が多くなってしまうの。 それに成績が将来に大きく関わるものだから』
困ったように語るソレは、私に手伝うようにと言う意味なのか? それとも……彼を許して欲しいと言う意味なのか? ただ……今の私にはレスリー夫人だけが……ブラウン侯爵家に心を寄せる理由。
もう嫌だ!! そう思いながら、彼女を裏切りたくないと思ってしまうのだ。
それにしてもジェフリー様も私に課題を手伝わせようなんてせず、もっと勉学を励むべきでは? と思ったのです。 それになにより、もってこいと言っていた期日にジェフリー様が帰ってこないと言うのが、何よりも不満だったのです。
ナンシーの件……もっと話をしたかった。
いえ、何を語る訳?
気を付けて?
彼女は危険よ?
そう思いながら、あの男と猫の姿でした鼻キスを思い出した。
それとも……ナンシーの事で、誤解していた事を謝る……べきなのかしら?
そんな気持ちが……不満へと言う薄暗いものに変化する嫌な気分。 ふと、脳裏をかすめたのは図書館で出会った男性だった。 もしかして図書館にいけばまた会えるのでは? と、運を天に任せて1時間だけ図書館へと向かう事にした。
罪悪感を覚えながらも……。
ジェフリー様も、こんな気持ちなのかしら?
いえ、これは違う。
私は不貞なんて……。
グチャグチャと考えれば、書籍の内容が頭に入らない。
「今日は薬草の辞書か?」
声がかけられ、私は視線をあげる。
「ごきげんよう」
「やぁ、資料整理は終わったのか?」
「はい。 あの……」
話をしたい……なのに、会話の内容が上手く思い浮かばなくて……そして口から出たのは相談ごとだった。
「ここであったのも何かの縁と言う事で相談に乗っていただいて宜しいでしょうか?」
お話をしたい……。
猫の時のように甘えたい。
それは不貞では? 必死に心を抑え込む。
「なんだ? 構わんよ」
「その……王立学園の最終学年と言うのは、生徒同士の交流が多くなる時期なのでしょうか?」
「人によるとしか言いようがないな~~。 どういう人物なのかを聞けば、もっと応えやすくあるのだが?」
「いえ……それほど大層な疑問でもありませんから」
そんな風にハッキリとした物言いをしない私に、その男性は色々と教えてくださいました。
「交流が多くなるのは幾つかのパターンがある。 一つは既に国政に関わる職務についている。 そうなれば人との交流を取っておくことは大切だな。 次に共同研究を行う場合、とはいってもこの時期なら、酒を飲みながら話し合うと言う感じで遊びの延長な気分だな。 次は……無責任でいられる学生のうちに遊んでおこうと考える奴。 この3つだな。 大抵は最後の1年は論文を書くのに忙しくなるものだ」
「そう、ですか……」
「お前……あぁ、そうだ。 名前は? 俺はカイルだ」
「ルルワです」
「ルルワは学園には通わないのか?」
「私は、貴族ではありませんので、ただ、幼い頃から魔導師としての術を学んでいた事で、王立図書館の出入りを許していただいたに過ぎません」
「そうか……魔導師枠でも、学園には入学出来たはずだが?」
「……余り人の多い所は得意ではありませんから」
実際にはナンシーがいる学園に通いたいとは思わなかった。 ただそれだけの事。
「なるほど、仕えている主は?」
「婚約者がおります」
「それは主ではないだろう」
どうだ? と言う問いかけを金色の瞳が語られ、つい考え込んでしまうのです。
「やがて妻となり、一族を夫と共に守るのですから、やっぱり主なのではないでしょうか?」
「それは……なんだか退屈な気がするな。 ルルワは婚約者の事を好んではいないように聞こえるぞ?」
なんだか胸が痛くなる言葉だった。
だから私はつい逃げ出してしまったのです。
「今日はありがとうございました。 王都での用事は終えましたので、そろそろ家に戻るために王都を出ないとなりません。 カイル様、貴方様にお会いできとても楽しかったです。 ありがとうございました」
「良かったら送ろ……」
最後まで言葉を聞くことなく、私は走り出した。
腹が立った……いえ、受け入れてはいけないと言う気持ちを、怒りで打ち消した。
そうよ……彼は無責任な方よ。
私の孤独を何も知らない癖に……と。
それはとても理不尽な怒りだと思いながらも……それでも怒ってしまった私は、その日、物凄い早さで古城へと戻った。
寂しさ。
孤独。
未来への不安。
そんなものを忘れるほどの怒りは数日続き、ジェフリー様のための論文の情報から興味を得た私は、新しい糸、布地を、魔術で作り出せないかと研究に没頭するのだった。
今日も当主は居ない。
あの方は、夫人との時間、彼女が手をかけて育てた野菜を、収穫し、調理した料理を食べる事を何よりも好む方なのに……。
私は大好きなレスリー夫人を前に少しばかりの苛立ちを覚え始めていた。
「よく眠れたかしら?」
給仕のために壁際に並ぶ侍女達の顔色が変わった。
「はい、とても素敵な夜を過ごさせて頂きました」
私はチラリと侍女達へと視線を向けて、ニッコリと笑って見せる。 ソレを勘違いしたレスリー夫人は得意そうに微笑んだ。
「そう? 良かったわ。 うちの子達のマッサージ技術は格別でしょう? 疲れが一気に溶けて落ちると言うか……あの子達のお陰で、何時までも若々しくいられるのよ」
うふふと夫人は微笑む。
「ブラウン夫人の美しさの秘訣……なのでしょうか?」
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嬉しそうにレスリー夫人は笑いながら、食事中にもかかわらず自慢の薬をテーブルに並べだす。
「ルルワさんは社交界デビューされていないからご存じないでしょうけれど、貴族のご婦人たちはとても凄いのよ。 彼女達のように宝石や美しいドレスで身を飾る事は出来ないけど……これは、私の武器ですの」
愛おしそうに彼女お手製の薬の入れ物を撫でていた。 彼女にとってはあの薬もまた我が子なのかもしれない。
魔術での成分解析をそっと行った。
「美容に良い成分が満載ですのね」
「えぇ、独自栽培した薬草をね、軟膏にしマッサージの時に使うの。 この配合がなかなか難しく。 何か良い意見があったら遠慮せず言ってちょうだい? お友達から分けて欲しいと言われているのだけど、これは私の武器……上手く利用したいのよ」
必死な視線。
ソレはブラウン侯爵家の今が何かおかしいのだと私に伝えて来る。 だけれど、直接相談された訳ではなくて……。
「もっと自信を持たれるべきだと思いますよ。 そうですね……効能はもう約束されていますから、昨日お話していた魔道具の効果を調整できるようにしますから、リラックス効果を促す香りをつけるのはどうでしょうか? それと、ブラウン夫人の研究は趣味の域を出ていますから、ご当主に相談し商売として成り立たせるのが良いと思いますわ。 そうですね……こちらのグラスを頂いてよろしいですか?」
「ぇ、えぇ……」
グラスの成分を解析し、ガラスの入れ物を蓋の部分に花飾りをつけて作り出す。
「こういう美しい入れ物を使えば、美容薬の価値を何倍にも高める事が出来ると思いますわ」
レスリー夫人の言うマッサージは受けていないものの、薬草園と馬車を往復する人々が何をしていたのか? がこの会話から想像でき……そちらの注意を促したいと思ったけれど、あのような泥棒(だと思う)を可能とさせるのは、身内の犯行失くして出来る訳がありませんから困ったもの。
どう伝えるべきでしょうか? そう考えている私に身を乗り出すように彼女の瞳は輝いていた。 瞳は語るのだ夫である侯爵の役に立てると喜んでいる様子を。 嬉しい反面……あの泥棒が気になってしまう。
「商売に?!」
「えぇ、とても素晴らしいものですわ。 王都の発展に伴い美意識は年々高まっております。 ご婦人のコダワリは大勢の方に認められるに違いありませんわ。 昨日ジェフリー様の元に届けた情報資料にも書きましたが、この国の貴族の方々の美意識調査が記載されています。 お帰りでないならそっと見てはいかがでしょうか?」
「ありがとう。 なんだか楽しい気分になってきたわ。 ぁ、ついお話が楽しくて言い忘れたのだけど夫人ではなくて、お母様と呼んでくれないかしら? 少しばかり気が早いのは分かっているけれど、私、貴方の事が大好きなのよ?」
そう微笑むご婦人に私は孤独を癒され、薬草園を案内され、美容クリームを見て、どのように香りをつけるかを話し合い……その日は、お昼をご馳走になった後余り時間を置くことなく屋敷を後にしました。
ジェフリー様が帰って来るまで泊って行くようにと言われましたけど……あの部屋には余り泊まりたくはなかったですし、大好きなご当主夫婦に嘘をつき続けるのも、私へのささやかな嫌がらせを嘆きご夫婦を悲しませたくはなかったのです。
レスリー夫人との楽しい会話の後、あの深く暗い惑わしの森に、一人ぼっちの古城に戻るのは少し憂鬱な気分になる。
王都の門をくぐり外に出るか……。
もう少し、王都を楽しむか……。
乗り合い馬車の停留所に向かい歩きながらも、夫人の言葉に引っかかりを覚えていた。 色々と……。
その中の1つはジェフリー様が行う私への態度のフォロー?のようなもの。
『この時期、学生同士の交流が多くなってしまうの。 それに成績が将来に大きく関わるものだから』
困ったように語るソレは、私に手伝うようにと言う意味なのか? それとも……彼を許して欲しいと言う意味なのか? ただ……今の私にはレスリー夫人だけが……ブラウン侯爵家に心を寄せる理由。
もう嫌だ!! そう思いながら、彼女を裏切りたくないと思ってしまうのだ。
それにしてもジェフリー様も私に課題を手伝わせようなんてせず、もっと勉学を励むべきでは? と思ったのです。 それになにより、もってこいと言っていた期日にジェフリー様が帰ってこないと言うのが、何よりも不満だったのです。
ナンシーの件……もっと話をしたかった。
いえ、何を語る訳?
気を付けて?
彼女は危険よ?
そう思いながら、あの男と猫の姿でした鼻キスを思い出した。
それとも……ナンシーの事で、誤解していた事を謝る……べきなのかしら?
そんな気持ちが……不満へと言う薄暗いものに変化する嫌な気分。 ふと、脳裏をかすめたのは図書館で出会った男性だった。 もしかして図書館にいけばまた会えるのでは? と、運を天に任せて1時間だけ図書館へと向かう事にした。
罪悪感を覚えながらも……。
ジェフリー様も、こんな気持ちなのかしら?
いえ、これは違う。
私は不貞なんて……。
グチャグチャと考えれば、書籍の内容が頭に入らない。
「今日は薬草の辞書か?」
声がかけられ、私は視線をあげる。
「ごきげんよう」
「やぁ、資料整理は終わったのか?」
「はい。 あの……」
話をしたい……なのに、会話の内容が上手く思い浮かばなくて……そして口から出たのは相談ごとだった。
「ここであったのも何かの縁と言う事で相談に乗っていただいて宜しいでしょうか?」
お話をしたい……。
猫の時のように甘えたい。
それは不貞では? 必死に心を抑え込む。
「なんだ? 構わんよ」
「その……王立学園の最終学年と言うのは、生徒同士の交流が多くなる時期なのでしょうか?」
「人によるとしか言いようがないな~~。 どういう人物なのかを聞けば、もっと応えやすくあるのだが?」
「いえ……それほど大層な疑問でもありませんから」
そんな風にハッキリとした物言いをしない私に、その男性は色々と教えてくださいました。
「交流が多くなるのは幾つかのパターンがある。 一つは既に国政に関わる職務についている。 そうなれば人との交流を取っておくことは大切だな。 次に共同研究を行う場合、とはいってもこの時期なら、酒を飲みながら話し合うと言う感じで遊びの延長な気分だな。 次は……無責任でいられる学生のうちに遊んでおこうと考える奴。 この3つだな。 大抵は最後の1年は論文を書くのに忙しくなるものだ」
「そう、ですか……」
「お前……あぁ、そうだ。 名前は? 俺はカイルだ」
「ルルワです」
「ルルワは学園には通わないのか?」
「私は、貴族ではありませんので、ただ、幼い頃から魔導師としての術を学んでいた事で、王立図書館の出入りを許していただいたに過ぎません」
「そうか……魔導師枠でも、学園には入学出来たはずだが?」
「……余り人の多い所は得意ではありませんから」
実際にはナンシーがいる学園に通いたいとは思わなかった。 ただそれだけの事。
「なるほど、仕えている主は?」
「婚約者がおります」
「それは主ではないだろう」
どうだ? と言う問いかけを金色の瞳が語られ、つい考え込んでしまうのです。
「やがて妻となり、一族を夫と共に守るのですから、やっぱり主なのではないでしょうか?」
「それは……なんだか退屈な気がするな。 ルルワは婚約者の事を好んではいないように聞こえるぞ?」
なんだか胸が痛くなる言葉だった。
だから私はつい逃げ出してしまったのです。
「今日はありがとうございました。 王都での用事は終えましたので、そろそろ家に戻るために王都を出ないとなりません。 カイル様、貴方様にお会いできとても楽しかったです。 ありがとうございました」
「良かったら送ろ……」
最後まで言葉を聞くことなく、私は走り出した。
腹が立った……いえ、受け入れてはいけないと言う気持ちを、怒りで打ち消した。
そうよ……彼は無責任な方よ。
私の孤独を何も知らない癖に……と。
それはとても理不尽な怒りだと思いながらも……それでも怒ってしまった私は、その日、物凄い早さで古城へと戻った。
寂しさ。
孤独。
未来への不安。
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