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第29話 校長先生の提案①
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「分かりました。ルイーダ先生、ご案内のほどよろしくお願いいたします。アリス、悪いけど荷物とお花を部屋まで持っていってもらっていいかな」
あたしはルイーダ先生に案内をお願いし、アリスに荷物とお花を運んでもらえるようにお願いする。
本当はお花だけは自分で持ち歩きたかったけど仕方がない。
「分かった。ついてきたまえ」
ルイーダ先生が早速案内を開始する。
「ミリーナちゃん、部屋で待ってるね!」
あたしは、ルイーダ先生の後に続きながら、アリスに手を上げて答える。
校長先生の部屋は騎士学校の中央棟の最上階にあるということは知っていたが訪ねるのは初めてだった。
その緊張を和らげるために、ミリーナ先生に話しかけようとするが何と話しかけるべきか迷っているとあちらから声を掛けてきてくれた。
「ミリーナ・インスパイア騎士見習い、この度は本当に良くやったな。私も担任として鼻が高い」
「ありがとうこざいます」
「・・・」
「・・・」
最初の言葉だけで沈黙が続く。
き、気まずい。。。
ルイーダ先生はとても優秀な先生ではあるが会話が弾むというタイプでは無かった。
よ、よし。今度はあたしから話しかけよう。
「校長先生は私にどんな御用なのでしょうか?」
「不明だ。行けば分かる」
「そうですね」
「・・・」
「・・・」
またまた訪れる沈黙。
くぅ、ならば。
「長い間学校を休んでしまい申し訳ありませんでした」
「気にするな。名誉の負傷だ。胸を張っていれば良い」
「あ、ありがとうございます」
「・・・」
「・・・」
また止まる会話。
・・・もう、校長先生のところに着くまで大人しくついて行こう。
あたしは会話を続けることを諦めて黙々とルイーダ先生の後に続くことにした。
コンコン
しばらくして校長先生の部屋についたので、ルイーダ先生がドアをノックする。
「はい。鍵は開いているから入っていらっしゃい」
「「失礼致します」」
校長先生の許可を貰ったあたしたちは声を揃え中に入る。
「ミリーナさんですわね、退院したてなのに急がせてしまって悪かったわね」
校長先生・・・白くなった髪を後ろ一本で結った高齢な女性だ。
この方こそ、騎士志望の人たちの教育に人生を捧げているサマンサ・カイザス校長先生である。
そう。メリッサ・カイザス様のお母様にあたる方でもある。
「とんでもないです」
あたしは無難な言葉で答えた。
「では、私は失礼致します」
「ええ、ありがとう」
ルイーダ先生はそういうとそのまま、踵を返して部屋を出ていってしまった。
って、えええ!?普通は担任の先生も間に入ってくれるものじゃないの!?
「ふふ。ミリーナさん、緊張しないでいいからまずはそこのソファーに座って頂戴」
「はい。畏まりました」
一目で高級品だと分かるソファーに座ると校長先生は用意していたお茶をあたしの前に出してから目の前に座られる。
「滅多に手に入らないお茶なの。冷めないうちに召し上がって」
「い、戴きます」
生ける偉人と言ってもおかしくない校長先生を前にあたしはますます緊張し、震える手を必死に使いながらお茶を戴く。
「わぁ、とても美味しいですね!」
今まで飲んだことのない味に思わず声を上げてしまった。
「ふふ。そう言ってもらえると嬉しいわ。緊張も解れたみたいだし、ミリーナさんに来てもらった理由を話すわね」
校長先生は嬉しそうに言うと、本題に入ろうとする。
本当だ嘘みたいに緊張が取れている。
「はい。よろしくお願いいたします」
あたしはまずは話を聞いてみようと校長先生の言葉に耳を傾けるのだった。
あたしはルイーダ先生に案内をお願いし、アリスに荷物とお花を運んでもらえるようにお願いする。
本当はお花だけは自分で持ち歩きたかったけど仕方がない。
「分かった。ついてきたまえ」
ルイーダ先生が早速案内を開始する。
「ミリーナちゃん、部屋で待ってるね!」
あたしは、ルイーダ先生の後に続きながら、アリスに手を上げて答える。
校長先生の部屋は騎士学校の中央棟の最上階にあるということは知っていたが訪ねるのは初めてだった。
その緊張を和らげるために、ミリーナ先生に話しかけようとするが何と話しかけるべきか迷っているとあちらから声を掛けてきてくれた。
「ミリーナ・インスパイア騎士見習い、この度は本当に良くやったな。私も担任として鼻が高い」
「ありがとうこざいます」
「・・・」
「・・・」
最初の言葉だけで沈黙が続く。
き、気まずい。。。
ルイーダ先生はとても優秀な先生ではあるが会話が弾むというタイプでは無かった。
よ、よし。今度はあたしから話しかけよう。
「校長先生は私にどんな御用なのでしょうか?」
「不明だ。行けば分かる」
「そうですね」
「・・・」
「・・・」
またまた訪れる沈黙。
くぅ、ならば。
「長い間学校を休んでしまい申し訳ありませんでした」
「気にするな。名誉の負傷だ。胸を張っていれば良い」
「あ、ありがとうございます」
「・・・」
「・・・」
また止まる会話。
・・・もう、校長先生のところに着くまで大人しくついて行こう。
あたしは会話を続けることを諦めて黙々とルイーダ先生の後に続くことにした。
コンコン
しばらくして校長先生の部屋についたので、ルイーダ先生がドアをノックする。
「はい。鍵は開いているから入っていらっしゃい」
「「失礼致します」」
校長先生の許可を貰ったあたしたちは声を揃え中に入る。
「ミリーナさんですわね、退院したてなのに急がせてしまって悪かったわね」
校長先生・・・白くなった髪を後ろ一本で結った高齢な女性だ。
この方こそ、騎士志望の人たちの教育に人生を捧げているサマンサ・カイザス校長先生である。
そう。メリッサ・カイザス様のお母様にあたる方でもある。
「とんでもないです」
あたしは無難な言葉で答えた。
「では、私は失礼致します」
「ええ、ありがとう」
ルイーダ先生はそういうとそのまま、踵を返して部屋を出ていってしまった。
って、えええ!?普通は担任の先生も間に入ってくれるものじゃないの!?
「ふふ。ミリーナさん、緊張しないでいいからまずはそこのソファーに座って頂戴」
「はい。畏まりました」
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「滅多に手に入らないお茶なの。冷めないうちに召し上がって」
「い、戴きます」
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「わぁ、とても美味しいですね!」
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「ふふ。そう言ってもらえると嬉しいわ。緊張も解れたみたいだし、ミリーナさんに来てもらった理由を話すわね」
校長先生は嬉しそうに言うと、本題に入ろうとする。
本当だ嘘みたいに緊張が取れている。
「はい。よろしくお願いいたします」
あたしはまずは話を聞いてみようと校長先生の言葉に耳を傾けるのだった。
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