健康

## 密やかなる防壁

目覚めの水が 喉を滑り落ち
眠っていた細胞たちが 静かにまたたき始める
それは 朝の光を吸い込む
一秒ごとの ささやかな更新

指先に触れる 肌の確かな弾力
昨日よりも少しだけ 柔らかい手のひら
当たり前すぎて 忘れ去られた奇跡は
痛みがないときにだけ 透明に透き通る

冬の風が 窓を叩いても
内側に灯した 正しい潤いの火を絶やさない
選んだ一皿の 鮮やかな色彩
三分の静寂で 肌を包む白いヴェール

健やかであるとは
昨日を悔やまず 明日を恐れず
「今」という一呼吸を 深く愛せること
自分の境界線を 優しく撫でてやること

痛みを知るからこそ
癒えるまでの 長い道のりに咲く
静かな強さを 慈しむことができる

今日は 昨日よりも少し
自分のことを 丁寧に扱ってみよう
誰に褒められるためでもなく
この命を 一番近くで支えるために

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