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3.職業判明!
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わあ、なんだろう。憧れはやっぱり魔法使いだよね。こう、バーンと攻撃魔法を使ってみたいし。
でも、法力使いでもいいなぁ。祈りでもって、神様から加護してもらえるのって、イイよね。防御魔法も大事だしね。
いやいや、まさかの上級職という可能性も……。マジック・マスターとかね!
くふふ、どんな職業なんだろう?
「おまえの職業は……。『魔物使い』だ」
「……へ?」
魔物使い? 何それ、聞いたこともない。
あ、聞き間違えたのかな。斧使いなのかも。
「えっと、斧使い? ですか?」
「いや、魔物使いだ」
マオは、ま・も・のとしっかり発音してくれた。じゃあ、間違いじゃないんだ……。
「いいか。登録するぞ」
「えっ、ちょっと待っ……」
どんな職業なのか、イマイチ分かんないんだけど!
「ここに職業『魔物使い』として、エートを登録する。祝福しよう」
そう言って、マオはわたしの額を人差し指でちょいっとつついた。
瞬間、体がぐわーっと熱くなり、目と耳、のどの奥がじんじんとする。
周りがぐわんぐわんとして、立っていられなくなり、思わずしゃがみこんだ。
職業登録って、こんなのなの⁉
「あらら、大丈夫?」
ウンディーネがそう言いながら、背中をさすってくれる。
……ん?
がばっと顔を上げると、まだクラクラした。でも……。
「ウンディーネが、しゃべった⁉」
確かにさっきのは、女の人の声だった。他に、女の人はいないし……。
タイミング的にもそうとしか考えられない。
「うふふ、ようやくわたしの言葉が分かるようになったのね。でも、わたしはマーメイド。ウンディーネじゃないわよー」
そ、そうなの?
でも、マーメイドって、下半身が魚じゃなかったっけ?
「魔法で人間の足にしてるの。こうしなきゃ、動きにくくてここに来られないからね」
わたしが疑問に思ったことを聞く前に、マーメイドはそう言って、ウインクしてみせた。
へー、なるほど……。
じゃなくて、今聞いてる言葉も全部分かっちゃってるよ!
ど、どういうこと? 助けを求めるようにマオを見る。
「よかったな。キヨコは、さっきからずっとおまえのことをほめていたんだぞ」
いやいや、そういうことじゃなくて!
「おまえの職業が魔物使いだから、魔物の言葉が分かるようになったんだよ。ちなみに今おまえがしゃべっているのも魔物言語だ」
「えっ⁉」
ヴァンにそう言われて、おそるおそる話してみる。
「あーあー、テスト、テスト。わたしの名前はエートです」
た、確かに。よーく注意すると、自分の口の動きがいつもと違うことが分かった。耳から聞こえるのも謎の言語だ。でも、意味は分かる。
「しょ、職業ってスゴイ……」
わたしは呆然としてつぶやいた。
そうだよね、普通の人が魔法を使えるようになったりするんだもんね。
はー、人体の神秘……。
でも、法力使いでもいいなぁ。祈りでもって、神様から加護してもらえるのって、イイよね。防御魔法も大事だしね。
いやいや、まさかの上級職という可能性も……。マジック・マスターとかね!
くふふ、どんな職業なんだろう?
「おまえの職業は……。『魔物使い』だ」
「……へ?」
魔物使い? 何それ、聞いたこともない。
あ、聞き間違えたのかな。斧使いなのかも。
「えっと、斧使い? ですか?」
「いや、魔物使いだ」
マオは、ま・も・のとしっかり発音してくれた。じゃあ、間違いじゃないんだ……。
「いいか。登録するぞ」
「えっ、ちょっと待っ……」
どんな職業なのか、イマイチ分かんないんだけど!
「ここに職業『魔物使い』として、エートを登録する。祝福しよう」
そう言って、マオはわたしの額を人差し指でちょいっとつついた。
瞬間、体がぐわーっと熱くなり、目と耳、のどの奥がじんじんとする。
周りがぐわんぐわんとして、立っていられなくなり、思わずしゃがみこんだ。
職業登録って、こんなのなの⁉
「あらら、大丈夫?」
ウンディーネがそう言いながら、背中をさすってくれる。
……ん?
がばっと顔を上げると、まだクラクラした。でも……。
「ウンディーネが、しゃべった⁉」
確かにさっきのは、女の人の声だった。他に、女の人はいないし……。
タイミング的にもそうとしか考えられない。
「うふふ、ようやくわたしの言葉が分かるようになったのね。でも、わたしはマーメイド。ウンディーネじゃないわよー」
そ、そうなの?
でも、マーメイドって、下半身が魚じゃなかったっけ?
「魔法で人間の足にしてるの。こうしなきゃ、動きにくくてここに来られないからね」
わたしが疑問に思ったことを聞く前に、マーメイドはそう言って、ウインクしてみせた。
へー、なるほど……。
じゃなくて、今聞いてる言葉も全部分かっちゃってるよ!
ど、どういうこと? 助けを求めるようにマオを見る。
「よかったな。キヨコは、さっきからずっとおまえのことをほめていたんだぞ」
いやいや、そういうことじゃなくて!
「おまえの職業が魔物使いだから、魔物の言葉が分かるようになったんだよ。ちなみに今おまえがしゃべっているのも魔物言語だ」
「えっ⁉」
ヴァンにそう言われて、おそるおそる話してみる。
「あーあー、テスト、テスト。わたしの名前はエートです」
た、確かに。よーく注意すると、自分の口の動きがいつもと違うことが分かった。耳から聞こえるのも謎の言語だ。でも、意味は分かる。
「しょ、職業ってスゴイ……」
わたしは呆然としてつぶやいた。
そうだよね、普通の人が魔法を使えるようになったりするんだもんね。
はー、人体の神秘……。
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