22 / 28
フランスへ
フランスへ
しおりを挟む
って、そうじゃねえ。というと、大事な話。と、改まって真面目に話してきた。
『お前、ハルトさんに言われたんだろ?』
「え?」
何を? という顔をしている(というのを分かっている前庭の)と、彼女は、お前なぁ……と言ってきたが、本気でわからない。何のことだろうか。
『聞いてないか? ジャンヌの遺産のありか』
ジャンヌの遺産……あっ。思い出した。確か、あの時――
「慎二、ジャンヌの遺産は、すべての始まりの場所にある」
「……?」
と、言っていたのを思いだす。それを話すと、彼女は、「なんだそれ」というのを5回繰り返した。いや、確認にしては多いぞ。一回でOKだぞ。あえて声に出して突っ込まない。
『んで、今何処だ? お前の家か?』
「ま、まあ。終電逃したから――」
『え? 何? 終電逃したの、馬鹿じゃねえの?』
うざすぎワロタ。笑うならまだわかる。さすがに草を付けるのはどうかと。ちなみに、草を生やし過ぎると恋愛対象にされなくなるらしいぜっ! というのをスレで見たことある。本当だろうか。そうだ、今、試してみよう。
「うwwwwざwwwwすwwwwぎwwww」
『……』
返事はない。あ、あれ?
『……死ね』
はい。死ね、いただきました。今ので恋愛対象から外されただろうけど、関係ないでござるwwwwww友達すらいないでござるからなwwwwwwwwwww
草はやすしかない。いっそ、自暴自棄になるか。
『取りあえず……明日朝一出勤だ。ジャンヌの遺産の回収が任務だからな。ちょいと遠くに行くぞ』
「え?」
『え? じゃねえ。北海道だよ。でっかいどう』
……あ、あの。急にシャレを挟まれましても……
『な、なんか言えよ! 恥ずかしいだろ!』
草はやしてる時点で人間として恥ずかしいんだよなぁ……あっ、これは僕の持論であってマジレスじゃねえから。決して恨まないでくれよ!
『とりま、北海道だ。晴は行かねえけどな』
「なんで晴ちゃんは?」
『あいつは忙しいんだよ』
ああ。そう言えば、もう社長業やってるんだった。そりゃ忙しいよな。
『美雨も行くぞ。とりあえず、伝えることは伝えたんだ。準備しとけ?』
了解と言って、電話を切ったのはいいものの……いきなりすぎるわっ!!! まさか、父さんの耳元でささやいたことにこんな意味があるとは……やっぱあのじいさん面倒事押し付けていったな!? ちゃんと仕事しろ!!
とまあ、準備だよな。……父さんにもらった銃と、何がいるんだろう。あ、金か。いくらいるんだ……って、違う。金の前にパスポートだ。あったっけ……
と、準備していると、チャイムが鳴った。
『もしもーし』
急いでドアを開けに向かう。その途中で、こけた。が、無事にたどり着いた。(無事とは言ってない)ガチャ。と、ドアが開いていたのに気付き、中に入ってくる。ドロボおおおおお! なんてやるのはやめとこう。
「君、伊勢谷君だよね?」
「は、はい……」
誰だ……? 印象深い星形のサングラス、そして、フランスパンのプリントされたTシャツを着た明らかな不審者。怪しすぎる。というか、これを不審者と言わずなんという。そんな、完成された不審者が目の前に居る。お巡りさん、こいつです!
「おっと、通報はよせ。俺は、れっきとしたハルトの親友だ」
えっ? そんなのいたって聞いたことないけど。
「とりま、今、ジャンヌの遺産の任務任されてるだろ?」
なんでそれを? おかしい。言った覚えはないし、聞かれた覚えもない。こいつ、いったい何者なんだ?
「話は、晴ちゃんから聞いている。俺は、ケビン。フランスを愛する男、ケビン・アルトベルトだ。」
クラッカーみたいな名前しやがってええええええ!! と、そこじゃない。晴ちゃんから聞いたって事は、信用していいのか……?
「とりま、ジャンヌの遺産専門の勇者ってとこだな」
都合が良すぎないか? それは。ジャンヌの遺産って、そもそもなんだよ……
「ジャンヌの遺産ってのはな、ジャンヌが使ったとされる特殊な箱の通称だ」
んだよ、それ。胡散臭いにもほどがあるだろ。
「そいつさえあれば、願いが何でも叶う。だから、それを回収せにゃならんのだ」
うっわ、痛すぎ。なんだよそれ。SFの見すぎ。それと、そのサングラスどうにかならないんですか? 見てると笑いしかないんですが。マジでやめてほしい。いい意味で。
「ま、そいつを巡って起こりそうな戦争を事前に止めるってわけだ」
もしかして、あの夢ってこうなった後の話なのか? いや、都合良すぎか。それは。
「ジャンヌの遺産がある限り、俺たちは国を追われる可能性もある。この国が、人間相手に自衛隊。なんて話もあり得るぞ」
ほんとにあの夢の通りじゃないか……つまり、ああならんように止めろって事か。よし、いいだろう。やってやろうじゃないか。あんな未来嫌だしな。
「やってくれるか?」
「はい」
と、答えると、車出すぞ。と言って、ケビンのと思われる車に乗せられた。あ、あれ? 逃げるタイミング逃した?
もしかして、このまま連れてかれる……!?
『お前、ハルトさんに言われたんだろ?』
「え?」
何を? という顔をしている(というのを分かっている前庭の)と、彼女は、お前なぁ……と言ってきたが、本気でわからない。何のことだろうか。
『聞いてないか? ジャンヌの遺産のありか』
ジャンヌの遺産……あっ。思い出した。確か、あの時――
「慎二、ジャンヌの遺産は、すべての始まりの場所にある」
「……?」
と、言っていたのを思いだす。それを話すと、彼女は、「なんだそれ」というのを5回繰り返した。いや、確認にしては多いぞ。一回でOKだぞ。あえて声に出して突っ込まない。
『んで、今何処だ? お前の家か?』
「ま、まあ。終電逃したから――」
『え? 何? 終電逃したの、馬鹿じゃねえの?』
うざすぎワロタ。笑うならまだわかる。さすがに草を付けるのはどうかと。ちなみに、草を生やし過ぎると恋愛対象にされなくなるらしいぜっ! というのをスレで見たことある。本当だろうか。そうだ、今、試してみよう。
「うwwwwざwwwwすwwwwぎwwww」
『……』
返事はない。あ、あれ?
『……死ね』
はい。死ね、いただきました。今ので恋愛対象から外されただろうけど、関係ないでござるwwwwww友達すらいないでござるからなwwwwwwwwwww
草はやすしかない。いっそ、自暴自棄になるか。
『取りあえず……明日朝一出勤だ。ジャンヌの遺産の回収が任務だからな。ちょいと遠くに行くぞ』
「え?」
『え? じゃねえ。北海道だよ。でっかいどう』
……あ、あの。急にシャレを挟まれましても……
『な、なんか言えよ! 恥ずかしいだろ!』
草はやしてる時点で人間として恥ずかしいんだよなぁ……あっ、これは僕の持論であってマジレスじゃねえから。決して恨まないでくれよ!
『とりま、北海道だ。晴は行かねえけどな』
「なんで晴ちゃんは?」
『あいつは忙しいんだよ』
ああ。そう言えば、もう社長業やってるんだった。そりゃ忙しいよな。
『美雨も行くぞ。とりあえず、伝えることは伝えたんだ。準備しとけ?』
了解と言って、電話を切ったのはいいものの……いきなりすぎるわっ!!! まさか、父さんの耳元でささやいたことにこんな意味があるとは……やっぱあのじいさん面倒事押し付けていったな!? ちゃんと仕事しろ!!
とまあ、準備だよな。……父さんにもらった銃と、何がいるんだろう。あ、金か。いくらいるんだ……って、違う。金の前にパスポートだ。あったっけ……
と、準備していると、チャイムが鳴った。
『もしもーし』
急いでドアを開けに向かう。その途中で、こけた。が、無事にたどり着いた。(無事とは言ってない)ガチャ。と、ドアが開いていたのに気付き、中に入ってくる。ドロボおおおおお! なんてやるのはやめとこう。
「君、伊勢谷君だよね?」
「は、はい……」
誰だ……? 印象深い星形のサングラス、そして、フランスパンのプリントされたTシャツを着た明らかな不審者。怪しすぎる。というか、これを不審者と言わずなんという。そんな、完成された不審者が目の前に居る。お巡りさん、こいつです!
「おっと、通報はよせ。俺は、れっきとしたハルトの親友だ」
えっ? そんなのいたって聞いたことないけど。
「とりま、今、ジャンヌの遺産の任務任されてるだろ?」
なんでそれを? おかしい。言った覚えはないし、聞かれた覚えもない。こいつ、いったい何者なんだ?
「話は、晴ちゃんから聞いている。俺は、ケビン。フランスを愛する男、ケビン・アルトベルトだ。」
クラッカーみたいな名前しやがってええええええ!! と、そこじゃない。晴ちゃんから聞いたって事は、信用していいのか……?
「とりま、ジャンヌの遺産専門の勇者ってとこだな」
都合が良すぎないか? それは。ジャンヌの遺産って、そもそもなんだよ……
「ジャンヌの遺産ってのはな、ジャンヌが使ったとされる特殊な箱の通称だ」
んだよ、それ。胡散臭いにもほどがあるだろ。
「そいつさえあれば、願いが何でも叶う。だから、それを回収せにゃならんのだ」
うっわ、痛すぎ。なんだよそれ。SFの見すぎ。それと、そのサングラスどうにかならないんですか? 見てると笑いしかないんですが。マジでやめてほしい。いい意味で。
「ま、そいつを巡って起こりそうな戦争を事前に止めるってわけだ」
もしかして、あの夢ってこうなった後の話なのか? いや、都合良すぎか。それは。
「ジャンヌの遺産がある限り、俺たちは国を追われる可能性もある。この国が、人間相手に自衛隊。なんて話もあり得るぞ」
ほんとにあの夢の通りじゃないか……つまり、ああならんように止めろって事か。よし、いいだろう。やってやろうじゃないか。あんな未来嫌だしな。
「やってくれるか?」
「はい」
と、答えると、車出すぞ。と言って、ケビンのと思われる車に乗せられた。あ、あれ? 逃げるタイミング逃した?
もしかして、このまま連れてかれる……!?
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる