少年プリズン

まさみ

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四十六話

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 中庭に到着。
 時間に正確な皇帝は先にきていた。北の連中を侍らして監視塔の真ん中に佇んでいたサーシャに片手を挙げて挨拶する。
 「お早いお着きで。僕に言われたとおりやった?」
 「だれに口をきいているこの淫売」
 サーチライトの後光を背負ったサーシャが冷たく顎をしゃくる。監視塔の隅でぐっすり眠りこけてるロンを見て、下世話な疑惑が脳裏を過ぎる。
 「北の連中はずいぶんとたまってるみたいだね」
 「?」
 訝しげな顔をしたロシア系少年たちの間をスキップするように歩き、ロンの前で止まる。あどけない寝顔をのぞきこみ、言う。
 「ロンが眠ってる間に服脱がせてイタズラしたんじゃないの」
 「!なっ……、」
 僕の一言で気色ばんだ少年たちが殴りかかってこようとするのを目で制し、無表情にサーシャが説明する。 
 「お前らしい下品な誤解だな。生憎と私の配下はアジアの犬畜生に手をだすほど落ちぶれていない、この薄汚い混血児がシャツ一枚なのはシャワー室をでたところを拉致したからだ」
 「なんだ、つまんないの」
 もちろん本気だったわけじゃない、ご主人さまに似ず血気さかんなサーシャの子分をからかってみただけだ。ロンに顔を近づけてちゃんと寝てるか確かめる。クロロフォルムがよく効いてるらしくまだ当分目覚めそうにない。
 今ぼくがキスしても気付かないだろうと思うと、ちょっと試してみたくなる。
 イタズラ心が疼きだした僕に待ったをかけたのは、冷え冷えしたサーシャの声。
 「本当にレイジは来るのか」
 「来るんじゃない?」
 適当に返事をしたらサーシャの子分に肩を小突かれた。ポーカーフェイスの皇帝は意外と気が短い。ちゃんとサーシャに向き直り、矛先をそらすように肩をすくめてみせる。
 「僕の調査によればレイジの弱味はコイツ、かわいい顔してぐっすり寝込んでる同房のロンちゃん。なんだか知らないけどレイジはロンにご執心で暇さえあればちょっかいだしてるし、ご飯食べるときもいつも一緒。さすがにシャワー室まではご一緒しないだろうけど、ベッドの中は……どうだろうね?」
 後半はたんなる想像だ。とはいえ、根拠がないわけではない。鍵屋崎の言い分を全面的に信用するわけじゃない、僕が信用するのはこれまで自分の目で見てきた事実だ。東京プリズンを構成する東西南北四つの棟に君臨してるのはいずれ劣らぬ変人揃い、はっきり言って一般の囚人から避けられてるような奴ばかりで友人といえる人間は皆無なのが現状。現に今目の前にいるサーシャだって五十名を超える子分がいても友人と呼べるほど気安い間柄の人間はひとりもいないだろう。
 ところが、東の王様のレイジだけは例外。なんとなんと、同房のロンと友情めいた生ぬるい関係を築いてるみたいじゃないか。
 友人のピンチにレイジがどうでるかは予測不可能。レイジがどの程度ロンを大事に思ってるかによる。実際自分の身に危害が及ぶとわかっていながらエセ果たし状の挑発に乗ってのこのこ出向いてくるなんて愚の骨頂、本当にレイジが現れたら頭がおかしいんじゃないかと思う。
 でも、確信がある。レイジはきっとここに来る。
 アイツの頭がおかしいことは東京プリズンの全員がよく知ってる。
 「指定した刻限までどれ位ある?」
 「一時間です」
 サーシャの隣にいた少年が恭しく腕時計を示す。おおかた看守の横流し品か賭けの対象として巻き上げたものだろう、皮ベルトは傷んで擦り切れて文字盤のガラスは割れていたが秒針は正確に時を刻んでいた。
 ふと思い出す。ブラックワーク「下」の仕事は死体の運搬と処理。死体はなまものだから腐る、腐る前に処理しなきゃいけないからとにかく迅速な対応がもとめられる。今頃ブラックワーク「下」を担当する囚人は心地よい睡眠から叩き起こされ、二人一組でダイスケの死体を運びにいかされているのだろう。
 お気の毒サマ。かわいそうで涙がでるよ、嘘だけど。
 「時間どおりやってくるといいけどねー。ルーズな見た目してるからわかんないね、アイツ」  
 ひょいとコンクリート塀に腰掛け、からっぽの中庭を見下ろす。自由時間はバスケットボールやバレーボールに興じる囚人たちで賑わっている中庭も今は無人、サーチライトだけが煌々と点る殺風景な矩形の空間。今頃ビバリーは自分のベッドでいい夢見てる頃だろう、うやらましい。
 枕元においてきたテディは寂しがってないかな、心配だな。
 コンクリート塀からたらした足で虚空を蹴りながら暇をつぶしていると、背後に接近する気配。振り向くとサーシャが立っていた。
 「何か用?」
 眼前に片手を突き出すサーシャ。言いたいことはわかるし、ちゃんと持ってきてもいる。渋々ポケットを探りながらため息をつく。
 「常連さんのよしみで忠告しとくけど、ドーピングは体に悪いよ」
 「忠臣たちの前で私に指図するとは、男の下で喘ぐしか能のない売女の分際で北の皇帝の顔に泥をぬる気か?」
 僕のアドバイスを聞き入れる気はまったくこれっぽっちもないようで、サーシャは皮肉げに頬を歪めただけだ。サーシャの笑顔は飢えた爬虫類に似ている。ひんやりした笑顔でこちらを見つめるサーシャの手に、覚醒剤の粉末入りパックと注射器を献上する。
 背後に控えていた忠臣にサーシャが顎をしゃくる。慇懃な物腰で前に進み出た少年が注射器を手に取り、恭しくサーシャの袖をまくりあげる。あらわれたのは大理石のように白い肌。一見細く見えるが、筋金のような筋肉が脈動しているのがわかる鍛えられた腕には無数の斑点が散っていた。
 注射針の跡だ。
 ひどく緊張した面持ちでサーシャの腕をささげもち、静脈の上に注射器の先端をあてがう少年。ごくりと生唾を飲み、覚醒剤を溶かした注射器のポンプを押しこんでゆくー……
 乾いた音が鳴る。
 「!!」
 「ど、どうかしたのですかサーシャ様!?」
 「なにかお気にさわることでも!?」
 サーシャを中心に散らばっていた少年たちの間に動揺が走る。
 自分の腕に注射を打とうとした少年の顔に裏拳を見舞い、注射器を地面に落として転倒したそのツラを無慈悲に踏みにじるサーシャ。その目に燃えているのは青白い赫怒の炎。
 「この男は『下手くそ』だ」
 憎々しげに唇を歪め、足元に土下座した少年の顔を蹴り上げる。屋上の傾斜をカラカラと転がり、僕の足の先で注射器が止まる。
 「最も痛点が集中する箇所に打とうとしたぞ、度し難い馬鹿だ。皇帝に対する反逆罪だ、こんな愚か者は即刻ギロチンにかけろ」
 「そのへんにしといてあげなよ」
 「ごめんなさいごめんなさい許してくださいなんでもしますから」とうわ言を呟く少年を哀れに思い、気のない声で仲裁に入る。片手に注射器を拾い上げ、にっこりとほほえむ。
 「僕が気持ちよくさせてあげるからさ」
 「…………」
 サーシャの目に渦巻いていた怒りのオーラがすっと薄れ、アイスブルーの瞳が理性を取り戻す。踵を返し、僕のもとへとやってくるサーシャ。サーシャの一挙手一投足にびくつきながらその背中を見守る北棟の少年たち。
 無造作に突き出された手首をとり、見下ろす。
 痩せさらばえて静脈の浮いた腕を斑に染め上げているのは、赤黒く変色した無数の点。サーシャの腕を持ち上げ、静脈の位置を測る。むきだしの上腕に指をすべらせ、静脈を揉む。サーシャは抵抗するでもなく、僕のしたいようにさせていた。サーシャの視線を顔の片側に感じながら静脈を揉みほぐし、どの血管がいちばん太く、注射器をさすのに適しているか探る。
 見つけた。
 「天国にイカせてあげるね」
 興奮してきた。
 深呼吸し、指の震えを止める。相手は皇帝だ。失敗は許されない、即ギロチン送りだ。
 注射器を握りなおし、静脈の上にあてがう。痛いほどサーシャの視線を感じながら、ゆっくりゆっくりと注射器のポンプをおしこんでゆく。
 サーシャの目が恍惚と曇り、確実に覚醒剤が効いてゆく。
 「お前は本当に良い犬だ」
 「お褒めにあずかり光栄です、皇帝サマ」
 緊張がとけ、ふーっと息を吐く。無事役目を終えて一気に脱力した僕は、上着の裾で軽く注射針を拭ってポケットにしまう。ほんとはハンカチとか綺麗な布で拭いたほうがいいんだけどそんな上等なもんここにはないから仕方ない、応急処置ってやつだ…ちょっと違うかな。
 ここだけの話、僕がサーシャに重宝がられてるのはイカせるテクが上手いからだけじゃない。もちろんそれもあるけど、それよりはむしろ注射を打つのが上手いからだ。注射器の扱いに習熟した僕なら最小限の苦痛でサーシャを天国にイカせることができる。
 売女だのアバズレだのと口汚く罵りつつも、サーシャが僕を手放せないわけがわかってもらえたかな?
 レイジがここに来る頃にはちょうどいい具合にクスリが全身にまわって、サーシャもハイになってるだろう。
 「それはそうと、人少なくない?この頭数でレイジを迎え撃つわけ」  
 注射器をポケットに戻し、きょろきょろと屋上を見回す。屋上に集合しているのはサーシャを含めて十名弱。他のやつならともかく、相手は東棟の王様だ。1対10でも勝てるかどうか疑わしいのに……
 「残りは見回りに行かせた。王との直接対決が実現する前に看守にぶち壊されてはたまらないからな」
 袖をおろし、注射の痕を隠したサーシャが心ここにあらずといったかんじで呟く。その目がふと僕を見て、予想外の台詞を口走る。
 「お前も行け」
 「はあ!?なんでぼくが……」
 「不満か飼い犬」
 「全然」
 眼光鋭く睨まれ、降参する。主人サマのおっしゃるとおり、飼い犬に拒否権はない。たぶんサーシャなりに考えがあるのだろう……ヨダレたらしてラリってる姿を東棟の人間で彼が毛嫌いするところの薄汚い混血児の僕に見られたくないとか、そんなしょーもない理由だったらやだな。
 しぶしぶサーシャを離れ、階段を降りる。サーシャの言ったことは事実のようで、よく見れば中庭のあちこちに目立たぬよう人影がうごめいていた。彼らとおなじところを見回ってもしょうがないしと、中庭をぐるりと迂回して東棟の裏手にでる。
 東棟の裏手は閑散としていた。
 五百を超す囚人を収容してる東棟はコンクリート製の巨大な建造物だけど、さすが監獄だけあって味も素っ気もないつまんない外観だ。コンクリートの威容を右手に仰ぎ見つつ、ぶらぶらと歩いていた僕の目をチカッとライトが射る。
 光の方角に目を向けると、一台のジープがとまっていた。
 ジープの荷台に積まれているのは、人一人余裕で入れる大きさのゴルフバッグ。
 「うわ、霊柩車見ちゃったよ。不吉だな」
 恐怖を紛らわすため、おどけた独り言を口走る。ジープの荷台に積まれたゴルフバッグの中身は人間ー正確には生前人間だったモノだ。看守や囚人によるリンチで死亡した囚人は、深夜、皆が寝静まった頃に人目を盗んで外へと運び出される。死体を運搬するのはブラックワークの最下層、弱肉強食の最底辺に位置する囚人。外へと運び出された死体はジープの荷台に乗せられどこへともなく連れ去られる。
 行く先は知らないが、おそらく砂漠か焼却炉か。
 レッドワークの巨大焼却炉なら骨まで灰にできるだろうし、東京プリズンは周囲を砂漠に囲まれてる。死体を捨てる場所には困らないはずだ。
 待てよ、あそこに霊柩車が停まってるってことは死体を運んできた奴がまだこのへんに……いた。
 小手をかざしてぐるりを見回した僕は、東棟の外壁に沿い、よろよろ歩いてる人影を発見する。ジープのヘッドライトに浮かび上がったその顔はー……わお。
 「ビンゴ。またまた鍵屋崎の知り合いか」
 死人のように青ざめたその顔は、食堂で鍵屋崎に話しかけてた囚人。八十件の放火事件を起こして東京プリズンに収監された少年、リュウホウ。亡霊のような足取りでさまよい歩いてるリュウホウに小走りに接近、後ろから声をかける。
 「わっ」
 「!」
 ひきつけを起こしたように全身を強張らせ、リュウホウが振り向く。完全に血の気がひいた顔。
 「ごめんごめん、驚いちゃった?そりゃ驚くよねー、こんな真夜中に後ろから声かけられちゃ」
 「き、きみは……?」
 「あ、そか。きみは僕のこと知らないんだ。僕はきみのことよーく知ってるけどね、放火のプロのリュウホウくん」
 「放火」の一言に、リュウホウは過敏に反応する。極限まで目を見開いたリュウホウに歩み寄り、耳元でささやく。
 「ねえ、教えてよ。ひとんちに火をつけるのってどんな気持ち?」
 「ち、がう……そんなつもりじゃなかったんだ」
 よわよわしく首を振り、リュウホウが抗弁する。
 「僕はただ、火をつけるのが楽しくて……いちばん最初の放火は、お父さんのライターを盗んだのがきっかけだったんだ。ライターがなくなれば煙草が吸えなくなる、煙草が吸えなくなればぼくに火を押し付けることもできなくなるから、ただそれだけで……ライターの処分に困って歩いてる途中、燃えやすそうな紙屑が目に入ったんだ。それで……これ、本当に燃えるのかなって。僕みたいな奴でも火をつけることができるのかなって、無性に試してみたくなって」
 吶々と語りだしたリュウホウの目は僕を通り越し、遠い遠い過去を見ているかのように虚ろだ。リュウホウはきっと、9歳の頃の自分を見ているのだろう。家には帰るに帰れず、盗んだライターを握り締めたまま、ひとりぼっちで町をさまよい歩く子供の姿を。
 「本当に出来心だったんだ。人が死ぬなんて思わなかった」
 「でも、死んだ。君の出来心のせいで、何人も人が死んだ。熱い熱い炎の中で苦しみながら焼け死んだんだ」
 それ以上聞きたくないとリュウホウが両手で耳を塞ぐ。
 「いいかげん認めなよ、今も昔もきみはひとりぼっち。たとえ火をつけてもだれもきみを見たりしない。どんなに注目してほしくてもだれも振り向いたりはしない。なんでか知りたい?」
 リュウホウの手首を掴み、強引に耳から引きはがす。
 「きみに注目する価値がないからだよ」
 だれかに依存することでしか自分の存在を確かめられない人間、だれかの価値観にすがらなけりゃ生きてけない人間は反吐が出る。
 僕のように徹底して人を利用して蹴落とすか、鍵屋崎のように無関心を決めこんで人を無視するならまだわかる。僕がいちばんむかつくのはリュウホウみたいに、だれも助けてくれないのに「助けて」と叫ぶのをやめない人間だ。根本的に甘えが抜けきってないガキだ。いい加減現実を認めて腹をくくればいいのに、リュウホウときたらぐすぐす泣きべそかいてどこからか助けがくるのを待っている。
 そんな都合のいい奴現れるわけないのに。
 単純な現実、自分の味方は自分しかいないという当たり前の事実を受け入れるのがそんなに嫌なのか?
 「鍵屋崎がきみのことなんて言ってるか知ってる?」
 だから僕は嘘をついた。
 今だにママのおっぱいを恋しがってめそめそしてるリュウホウに、救いのない現実を思い知らせるための嘘を。
 「と、ともだちなの……?」
 鍵屋崎の名前をだした途端、リュウホウの表情に劇的な変化がおきた。助けを乞うような、救いの手を期待するような、一途に縋るような目で僕を見上げてくるリュウホウに親しげにほほえんでやる。
 「ああ、トモダチだよ。そのトモダチが、きみに迷惑してるんだって」
 リュウホウが固まった。
 「うっとうしくて迷惑してるから、かわりに追い払ってほしいって頼まれちゃった」
 「う、そだ……」
 「近くによられると鼻水がくっつきそうで鳥肌だつんだって。男のくせになよなよべたべたひっついてきて気持ち悪いんだって。それと、きみが近くにくると焦げ臭いにおいがして耐えきれないって……」
 絶叫。
 なんて叫んだのかはわからなかった。意味不明な奇声を発して僕を突き飛ばしたリュウホウが、肩で息をしながら愕然と立ち尽くす。戦慄の表情で立ち竦んだリュウホウが、目に映る現実を全否定するように頑固に首を振る。
 「嘘だ、そんなわけない、ぼくらは同じジープに乗せられてやってきたのに……」
 「友情は一歩通行じゃ成立しないんだよ」
 往生際の悪いリュウホウにため息まじりに諭してやる。 
 「いい加減認めなよ。今も昔も、きみの味方なんてひとりもいやしないんだ」
 リュウホウがよろよろと歩き出す。今にも倒れそうな足取りで東棟の裏をよこぎり、どこかへと向かうリュウホウ。その背を見送りながら舌をだす。
 鍵屋崎に言われたなんて真っ赤な嘘だ。そもそも僕と鍵屋崎はトモダチでもなんでもない。ただ、リュウホウみたいにうじうじしてる奴を見るとむしょーにいじめたくなるだけだ。僕も相当性格が悪い。
 ふらつきながら歩み去ってゆくリュウホウの尻ポケットからぶらさがっている白い手ぬぐいがヘッドライトに映え、小さく揺れる。
 白旗を振るのが敗北の証なら、白い手ぬぐいをふるのにはどんな意味があるんだろう。
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