『時間を止める女は、もういない』

王国で唯一、アンチエイジング魔法を使える存在――
エルメス・シャネル公爵令嬢は、美容サロンを通じて王国中の女性から絶大な支持を集めていた。

しかし婚約者アンフェアリは、その力を「詐欺」と断じ、
彼女を王国の女性を騙して搾取する悪女として追放する。
自らが、王国中の“女性の時間”を敵に回したことに気づかぬまま。

女王ルイス・クイーンの裁きにより、立場を失い、
名誉も未来も奪われたエルメス。
それでも彼女は、復讐も弁明も選ばず、静かに追放を受け入れる。

「私は、もう何も与えません」

魔法を捨て、称賛も役割も拒み、
港町で“ただの一人の女性”として生きる道を選んだ彼女は、
救わず、導かず、手を引かない。

それでも――
人は自ら立ち、手を伸ばし、時間と共に生きていく。

これは、
婚約破棄された元公爵令嬢が
「必要とされる人生」ではなく
「自分で選んだ人生」を歩く物語。

華やかな逆転も、派手な復讐もない。
けれど確かに胸に残る、
静かで、誇り高い“ざまぁ”恋愛ファンタジー。

時間は、止まらない。
だからこそ――
その一分一秒を、誰のものにもさせない。
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