12 / 17
課題
コンセントレート
しおりを挟む英吏がうつ伏せの状態から起き上がる。受付で客の対応をするようなしっかりした英吏とは違い、少しふわふわとした危うい空気をまとっている。
仰向けに寝転ぶ前に、飛虎が声を掛ける。
「紐、解いてもいいですか?」
「うん……」
「失礼します」
大きな乳房をぎりぎりなんとか支えていたビキニの紐。まずは背中の方がシュルリと解かれる。
縛りがなくなった乳房がプルンと跳ねる。意味がないと分かりつつ、英吏は手で胸を押さえる。
そして首の後ろで結ばれていた紐もゆっくりと解かれる。たらりと落ちる紐。手で押さえられているから乳房はまだ露出していないが、飛虎によって手を外されて、上半身がすっかり裸になった。
(あぁ、どうしよう、見られてる。初めてじゃないけど、やっぱり、すごく恥ずかしい)
英吏は羞恥心から、そしてこれから起こることへの期待のようなものから体がかぁぁっと熱くなった。
施術用ベッドに仰向けに寝そべった英吏。その頭のところに飛虎が立つ。飛虎の顔が明かりを遮り、英吏の顔に影ができる。
ふと英吏と飛虎の目が合い、お互い慌てて視線を外す。
近くでチェックをしている神幹は二人の様子に昔のことを思い出す。
(そういえば自分も最初の頃はお客さんと目を合わせられなかったな。でもそれじゃ駄目だ、飛虎君)
飛虎は英吏の顔は見ないようにして、胸に垂らすオイルを手に取って垂らす。
ぽたり、ぽたり
「んっ……」
デコルテから乳房の上部にかけてオイルが伸ばされる。撫でつける手はしっかりと塗り込むような手つき。
「胸のマッサージ、させてもらいます」
「はい……」
◆◆◆◆
飛虎は先日のお手本やその後の研修で復習したことを思い出しながら手を動かす。
鎖骨のすぐ下に4本の指を置き、そして軽く押しながら指を震わせる。指は胸の方に徐々にずらしていきく。
ふるふるっ
乳房の中央に指がいくにつれて振動は増す。
そして乳輪には触れない程度のところまできたら、また鎖骨に戻る。これを繰り返す。
ふるふるっ
何度か繰り返せば、英吏の息遣いに色気が増す……はず。しかし英吏は"まともな"マッサージを受けているように落ち着き払っている。
「あの、どんな感じでしょうか」
「すごく……こう、ほぐれる感じだよ」
「ほぐれる……ですか?」
「うん。胸がさ、ちょっと重いからなのか、凝る感じがあるの。それがほぐれていく感じ」
神幹が椅子から立ち上がりながら、ぼそりと「それはつまり、感じていない」と呟いた。
飛虎はぎくりと体を震わせる。
「すみません……手の動かし方は教わった通りにしているつもりなんですが」
「手の動かし方がこの前見せた手本とは微妙に違うよ。原因はね、多分……」
飛虎は手を止めて神幹を見る。
「原因はね、飛虎君……君、とにかく勃起しないようにってずっと考えているんだろう?」
「っ!」
図星だったのか、ぎくりとした飛虎は施術用のベッドから半歩離れた。
「その心がけはいいが、勃起しないようにってずっと意識しているせいで、肝心の本島さんの様子に気が払えていないからだよ」
「……すみません」
「責めているわけじゃない。この課題は君を不合格にさせるためじゃない、なんとか合格してもらって採用したいからできる限りのサポートはする」
「はい……ありがとうございます。その、どうすればいいでしょうか?」
「簡単なことだよ。それはね、脱げばいいんだよ」
「っ!?脱ぐ?えっと、英吏さん、もうほとんど脱いでいますけど」
確かにもう英吏は残すところビキニパンツしか履いていない。
「本島さんじゃない、君だよ。飛虎君、君も脱いで」
「えええ!?」
23
あなたにおすすめの小説
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる