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サバゲーで1位を取る

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「んー…」

「とけてる…」

寝起きの由紀に対して裕太はそう言いながら頬を突いてくる。

「やめーやー…」

「そうは言うがそろそろ時間だろ」

確かに今日は配信日、残り時間は少しだった。

「マイクとかの準備は良いのか?」

「抜かりなく」

「流石配信者」

「えへへ」

褒められた嬉しさで笑顔になる由紀の頭を撫でる裕太はにやけながら残り時間がどれくらいかを見る。

「っとそろそろだぞ」

「うぃー」

ソファーから降り、いつでも大丈夫な体勢をする。

「ん、時間」

その言葉と同時にライブ配信をONした。

「みなこんちゃー」

コメント:こんちゃー!!
コメント:なんか眠そう?w
コメント:おねむか?

「何故だ…なぜばれtふぁぁ…」

おっと、眠気の残りが…。

コメント:寝息たすかる
コメント:ばればれなのよw
コメント:お?寝落ち配信になる予感!?

「そんな羞恥は晒さん!っとまぁさっきまで寝てたからってのが理由」

コメント:えー
コメント:えー
コメント:なるほそ
コメント:えー

なぜ皆そんな残念そうなん?

「さてと、それじゃあゲームやりますか!」

コメント:なになに?
コメント:いきなりどした
コメント:なにをするん?

昨日入れたほやほやのアプリを起動させる。

「ん?サバゲー」

コメント:狙え一位!
コメント:取るまでやめられない?
コメント:とまらない?

どこのエビのお菓子じゃい

「んゃ一位は狙えどそんな耐久はしないよ?…家事かるし…。」

コメント:なるほど!
コメント:妻さん?
コメント:はっ!俺の嫁!?
コメント:いやいや、俺のだ

「誰のでもないぞ?」

カメラにジト目をするとコメント欄には

コメント:ジト目あざっす!
コメント:ぐっ…
コメント:ぐはぁ…

っと言うコメントを頂いた。嬉しくない…。

「こほん、それじゃあ一位目指して行こー!!」

コメント:…不安だ。
コメント:奇遇だな、俺もだ
コメント:俺も

「酷い…。ま、とりあえずやって行こー」

コメント:おー!
コメント:おー!
コメント:アー!
コメント:おい1人違うやついるぞ!?

「そ、それじゃあ始めていこー」

コメント:若干引いとるの草
コメント:ww
コメント:おいうちの子に何やらせとんねん
コメント:お前のじゃねぇよw俺の娘だ
コメント:落ち着きなさい?それと私の娘よ

「お兄ちゃん、お姉ちゃん…ゲームしたいな…。」

コメント:どうぞ!
コメント:どうぞ!
コメント:どうぞ!
コメント:どうぞ!

この人たちは…いや自分もなんだけどさ?

「ん、っとそれじゃあ始めますか」

まずはソロでやっていく。

「ほいっと…降りたとこは木が生い茂った場所、そこまで多くないけどきちんとアイテムは落ちてるしあまり敵も来ないから初心者にはありがたい場所だね…多分」

そう言いながら近くに落ちてたスナイパーライフルとマシンガンを装備し玉も確保する。

「むー、回復系はなかったかぁ」

コメント:それでも最初でその装備は凄い
コメント:ランク低い装備だけどな
コメント:最悪何も無いってなるよりマシ
コメント:それな

確かに降りたはいいけど何も無くてその後殺られるって時もあるしそれに比べたらまじだなほんと

「よし、少し家がある方へ行こうと思う。そこに回復系があることを願うか」

そうして移動中と、隣から何者かに撃たれる。

「ふぇ!?あ、…よし。」

びっくりした。ほんといきなり来るのは心臓に悪い…。

コメント:ふぇ!?が可愛い
コメント:ァァーかわえぇんじゃー
コメント:びっくりしてからの切り替えが早いくて凄い
コメント:’エイムすご

「偶然だったけどヘットショット出来たの嬉しい」

スナイパーライフル(スコープなし)だったのだが運良くヘットショットすることが出来て相手を1発で落とすことが出来た。

「っと、見えてきた。さー泥棒さんが入りますよー」

そう言いながらしゃがみこみゆっくりと家に入っていった。

コメント:ほんとにやってる事が泥棒みたいで草
コメント:家主に気が付かれないようにな!!
コメント:www

家に入り中を捜索、探していた回復系のアイテムを無事にゲットし、そして防具も見つけて装備することが出来た。

「ふふふ、抜かりなし」

だが慢心はしない、またゆっくりと家を出て今度は少し家が密集している所へ向かった。

コメント:武器などをもっと固くするために勝負に行くみたいだ
コメント:即キルされる?
コメント:フラグ立てとこ(ブスッ
コメント:俺もー(ブスッ

「酷くね?」

するとコメント欄にはwか草の文字が多く現れた。

と、銃声音が響いてきた。

「お、やってるやってる。」

コメント:漁夫る?
コメント:漁夫の利をするん?
コメント:やっちゃる?

「そうだねぇ…漁夫るか」

手持ちのマシンガンからスナイパーライフルへと持ち替え、最初に遠い奴から殺る。

ドンッ…

「あ、少し外した。」

だが残り少なかったのか防具は剥がすことが出来た。

「もう1回…って警戒されちゃった。」

コメント:まぁしゃあなし
コメント:剥がすこと出来ただけまだましけ?
コメント:俺は当てることすら難しい…
コメント:頑張れ

「ほわ!?後ろに敵が!?」

いきなり後ろから撃たれたことに驚いてしまい変な声が出てしまう。

「あっちは…まだ気がついてないか、漁夫れるチャンスはまだあるな!よし、これを終わらせて再度挑戦するか」

コメント:そう言いながらの即キルである。
コメント:素早いキル!俺でなきゃ見逃しちゃうね!
コメント:ナイスキル

「お、向こう結構消耗してるらしいね…ふふ、殺っちゃうよ?」

そう宣言してスナイパーでの狙撃、見事漁夫る事を成功させた。

「やた!狙ってた漁夫の利成功!」

コメント:8888
コメント:888888
コメント:おめ!

「この調子で行ける所まで行くぞー」

とまぁそんな訳で、

「2位…1位が良かったなぁ…」

コメント:惜しかった。
コメント:あそこでまさか玉が無くなるとは
コメント:でも2位凄い
コメント:それな

「えへへ…ありがと!」

コメント:あっ(尊い
コメント:うっ(尊い
コメント:ぐはっ(尊い

「おぅ!?大丈夫!?」

コメント:大丈夫、みんな尊死しただけだから

「そ、そっか」

そうしてその後無事に1位を取る事が出来た。

「やったぁー!!」

コメント:おめでとう!!
コメント:888888
コメントおめ!!

そこで時計を見るとちょっど良い時間になっていた。

「さてと、それじゃあみんな今日はここまで!見てくれてありがと!」

そう言うとコメント欄は止めないでや延長希望などが多く寄せられた。

「家事があるからさ、今日はここまで!また配信来てね!」

そうして配信を終了させた。

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