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第3章:離婚の提案と溺愛の証明
3-2. 父の突然の命令――「エドワードと離婚しろ」
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1. 父の突然の命令――「エドワードと離婚しろ」
薄いドアをノックし、父の「入れ」という無機質な声を合図にして扉を開く。大きな机に向かい、渋面をつくっている父の姿が目に飛び込んできた。その隣には、先日解雇されたはずの元メイド長が立っている――いや、彼女は今はメイドではなく、どこか父の秘書のような立場にいるのだろうか。何かを耳打ちしては、父に書類を渡していた。彼女は私が入室すると、軽く頭を下げてすぐに部屋を出ていく。
そこに残されたのは、父と私の二人きり。父は顔を上げ、私を射るような視線で見た。
「よく来たな、アマンダ。……さっそくだが、本題に入る。エドワード・クラレンスとは離婚しろ」
――離婚。
その唐突な言葉に、私は呼吸を忘れそうになった。まだ正式に挙式すらしていないのに、どうして“離婚”などという言葉が出てくるのか。そもそも「婚約破棄」ではなく「離婚」だなんて――どう考えても筋が通らない。私は動揺を隠しきれず、父の表情を探る。どこか焦りの色が浮かんではいるが、その目に揺るぎはなかった。
「……お父様、いま何とおっしゃいました?」
「だから、エドワードと離婚だ。書類上の手続きを急げ、と言っている」
「そんな、まだ私はエドワード様と正式に式を挙げていません。それに『離婚』というのは結婚してから使う言葉です。婚約段階で縁を断ち切るのなら『破棄』でしょう? それすら無茶苦茶かとは思いますけれど……」
混乱して、声が大きくなるのを抑えられない。父の様子はどこか苛立ちを帯びていて、机の上に積まれた書類をバサリと乱雑に動かしては、重いため息をつく。
「正式な挙式の前に、侯爵家とは“仮契約”を結んでいたはずだ。双方の家が合意すれば、挙式前に離婚という形で手続きを終わらせることができる。――つまり“婚約破棄”ではなく“無かったことにする”のだよ」
「何を言っているんですか、そんな……。わたくしはエドワード様との結婚の準備を進めていました。あなたもそれを望んでいたじゃありませんか。今さら一方的に縁を切るなんて……あの方にも失礼ですし、何より我が家にとっても損失が大きいはずでしょう!」
以前は父が「家のために結婚しろ」と私に迫ったのに、今度は逆に「離婚しろ」と言い出す。いったい、何があったというのか。私は胸がざわつくのを感じながら、強い口調で反論する。すると、父は眉間に深い皺を刻みながら口を開いた。
「アマンダ、私とて好きでこんなことを言っているわけではない。しかしな……我がローウェル家は限界なのだよ。もう少し大きな後ろ盾が必要だ。クラレンス侯爵は確かに財力を持ち、領地経営にも長けているが……我が家が得たい利益と比べれば、そこまで大きくはない」
「そんな……でも、それはおかしいです! クラレンス家は王家からも信頼される名門。それに足りないというのなら、どんな相手が望ましいというのですか?」
言い終わった瞬間、父は苦い笑みを浮かべた。その口元には、卑屈な悔しさが混じっているように見える。
「新たな縁談が持ち上がった。ランドルフ公爵家だ。……国王に次ぐほどの財力を持ち、政治的にも絶大な影響力を誇る。もしアマンダ、お前がランドルフ公爵家の嫡男に嫁げば、ローウェル家の危機は一気に好転する。――こんな機会は二度とないぞ」
ランドルフ公爵家――その名くらいは私にも聞き覚えがある。確かに王族にも並ぶほどの資金力を有し、各地の貴族や騎士団への影響力も強い名門中の名門だ。父の言う通り、ローウェル家がその力を得られれば、財政破綻など一気に解消されるだろう。だが、それはまるで――。
「要するに、あの“もっとも有利”な相手と結婚させるために、私をエドワード様から無理やり引き離す、というのですね?」
私の問いに、父は答えない。だが、その沈黙がすでに答えを示していた。父は自分の目論見を通すためなら、私の意志などお構いなしに利用するつもりなのだ。
「ふざけないでください。私はもうエドワード様と結婚するつもりで準備を進めているんです。ランドルフ家との話など、寝耳に水。そんな勝手は許されるはずが――」
「許させるのだよ。ローウェル家はもう後がない。分かっているだろう、お前は。……アマンダ、これは命令だ」
“命令”――父のかつての冷酷な声音が甦る。かすかな希望を抱かせてくれた、あの優しい態度はただの仮面だったのか。彼はやはり、「娘の幸せ」より「家の存続」を優先するのだ。
「お父様、父として本当に私を愛してくれているのなら、こんな仕打ちは――」
「私だって、こんなことをしたくはない。だが、ランドルフ公爵家は大きな取引きを提示してきた。わがローウェル家の莫大な借金を肩代わりし、さらには新たな領地の管理権を一部、我々に委任するとまで言っている。それほどまでに、あちらはお前との縁組を望んでいるのだ。具体的な額を見れば、クラレンス侯爵など比べものにならない……!」
「……っ!」
父の言葉が突き刺さる。確かに、ローウェル家の経済状況が苦しいのは知っていた。けれど、そこまで深刻な状況になっているだなんて――。もしそれが事実であれば、父が突飛な手段に走るのも無理はないのかもしれない。しかし、だからといって、私の気持ちを無視して新たな縁談を押しつけるなど、あまりにも身勝手だ。
「アマンダ、お前は娘として家を救う義務がある。お前の曖昧な感情だけで動くな。我が家は没落寸前なのだぞ」
「私がエドワード様との結婚を拒めば、ローウェル家を支えることができると? でも……っ、それではエドワード様との約束は――」
「“離婚”だと言っている。あちらの家の都合もあるだろうから、うまく交渉して体裁だけは取り繕うが、とにかく挙式までには縁を切れ。そのための書類を、今月中に整えて提出する。もう話は通してある」
完全に既成事実として押しつけられた私は、悔しさと悲しみで胸がいっぱいになった。父の言う“話は通してある”というのは、誰に通してあるのだろう。ランドルフ公爵家か、それともどこかの役所か――。どちらにせよ、父の中では私の意思などまったく考慮されていない。
「そんな……私は……」
言葉が詰まる。声が震え、目の奥が熱くなる。私は書斎の重苦しい空気に耐えきれず、踵を返してドアへと向かった。父の声が背中越しに追いすがる。
「アマンダ、待て。話はまだ――」
「――もう聞きたくありません!」
思わず叫んでしまった。それまでの私なら、こんな乱暴な言葉を父に向けることなど考えられなかったが、今の私はそれほど追いつめられていた。部屋を飛び出し、そのまま自室へ駆け込み、扉を閉める。ドアに背を預けると、足ががくがくと震え出して、そのまま床に崩れ落ちそうになった。
(どうして……どうしてこんなことに……?)
クラレンス侯爵との結婚に向け、私は少しずつ自分の未来を思い描き始めたばかりだった。それが突然、「他の男と結婚しろ」などと。まるで私自身が貴重品や証文か何かのように扱われているみたいだ。父を責めたい気持ちは強いが、同時にそれが“家のため”だという理屈を思えば、全否定はできない自分が悔しかった。
――しかし、私はもう知ってしまったのだ。エドワードがどんなに領地の人々を大切にし、自分の信念を貫いているか。それだけでなく、私が「彼を知りたい」と言ったとき、あの人は優しく手を差し伸べてくれた。“君が望むなら、いつでも歓迎する”と。
(あの言葉は嘘じゃないはず。だって、彼は本当に私を……)
思い返すだけで胸が締めつけられる。まだ恋と呼べるほど深い気持ちかは分からない。けれど、エドワードとならきっと、ただの政略結婚で終わらず、新しい関係を築けるかもしれない。私自身がそう信じ始めた矢先に、この仕打ち。まるで運命が私を嘲笑っているみたいだ。
部屋の窓から見える空は、いつの間にか赤く染まっていた。立ち上がる気力も失せ、私はそのままベッドの端に腰掛け、呆然と外を眺める。どうすればいいのだろう。エドワードに手紙を書く? それとも父の言うように、形だけでも“離婚”すべきなのか?
答えなど出るわけがなかった。私はただ一人、部屋の中で迷いと悲しみに押しつぶされかけていた。
薄いドアをノックし、父の「入れ」という無機質な声を合図にして扉を開く。大きな机に向かい、渋面をつくっている父の姿が目に飛び込んできた。その隣には、先日解雇されたはずの元メイド長が立っている――いや、彼女は今はメイドではなく、どこか父の秘書のような立場にいるのだろうか。何かを耳打ちしては、父に書類を渡していた。彼女は私が入室すると、軽く頭を下げてすぐに部屋を出ていく。
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その唐突な言葉に、私は呼吸を忘れそうになった。まだ正式に挙式すらしていないのに、どうして“離婚”などという言葉が出てくるのか。そもそも「婚約破棄」ではなく「離婚」だなんて――どう考えても筋が通らない。私は動揺を隠しきれず、父の表情を探る。どこか焦りの色が浮かんではいるが、その目に揺るぎはなかった。
「……お父様、いま何とおっしゃいました?」
「だから、エドワードと離婚だ。書類上の手続きを急げ、と言っている」
「そんな、まだ私はエドワード様と正式に式を挙げていません。それに『離婚』というのは結婚してから使う言葉です。婚約段階で縁を断ち切るのなら『破棄』でしょう? それすら無茶苦茶かとは思いますけれど……」
混乱して、声が大きくなるのを抑えられない。父の様子はどこか苛立ちを帯びていて、机の上に積まれた書類をバサリと乱雑に動かしては、重いため息をつく。
「正式な挙式の前に、侯爵家とは“仮契約”を結んでいたはずだ。双方の家が合意すれば、挙式前に離婚という形で手続きを終わらせることができる。――つまり“婚約破棄”ではなく“無かったことにする”のだよ」
「何を言っているんですか、そんな……。わたくしはエドワード様との結婚の準備を進めていました。あなたもそれを望んでいたじゃありませんか。今さら一方的に縁を切るなんて……あの方にも失礼ですし、何より我が家にとっても損失が大きいはずでしょう!」
以前は父が「家のために結婚しろ」と私に迫ったのに、今度は逆に「離婚しろ」と言い出す。いったい、何があったというのか。私は胸がざわつくのを感じながら、強い口調で反論する。すると、父は眉間に深い皺を刻みながら口を開いた。
「アマンダ、私とて好きでこんなことを言っているわけではない。しかしな……我がローウェル家は限界なのだよ。もう少し大きな後ろ盾が必要だ。クラレンス侯爵は確かに財力を持ち、領地経営にも長けているが……我が家が得たい利益と比べれば、そこまで大きくはない」
「そんな……でも、それはおかしいです! クラレンス家は王家からも信頼される名門。それに足りないというのなら、どんな相手が望ましいというのですか?」
言い終わった瞬間、父は苦い笑みを浮かべた。その口元には、卑屈な悔しさが混じっているように見える。
「新たな縁談が持ち上がった。ランドルフ公爵家だ。……国王に次ぐほどの財力を持ち、政治的にも絶大な影響力を誇る。もしアマンダ、お前がランドルフ公爵家の嫡男に嫁げば、ローウェル家の危機は一気に好転する。――こんな機会は二度とないぞ」
ランドルフ公爵家――その名くらいは私にも聞き覚えがある。確かに王族にも並ぶほどの資金力を有し、各地の貴族や騎士団への影響力も強い名門中の名門だ。父の言う通り、ローウェル家がその力を得られれば、財政破綻など一気に解消されるだろう。だが、それはまるで――。
「要するに、あの“もっとも有利”な相手と結婚させるために、私をエドワード様から無理やり引き離す、というのですね?」
私の問いに、父は答えない。だが、その沈黙がすでに答えを示していた。父は自分の目論見を通すためなら、私の意志などお構いなしに利用するつもりなのだ。
「ふざけないでください。私はもうエドワード様と結婚するつもりで準備を進めているんです。ランドルフ家との話など、寝耳に水。そんな勝手は許されるはずが――」
「許させるのだよ。ローウェル家はもう後がない。分かっているだろう、お前は。……アマンダ、これは命令だ」
“命令”――父のかつての冷酷な声音が甦る。かすかな希望を抱かせてくれた、あの優しい態度はただの仮面だったのか。彼はやはり、「娘の幸せ」より「家の存続」を優先するのだ。
「お父様、父として本当に私を愛してくれているのなら、こんな仕打ちは――」
「私だって、こんなことをしたくはない。だが、ランドルフ公爵家は大きな取引きを提示してきた。わがローウェル家の莫大な借金を肩代わりし、さらには新たな領地の管理権を一部、我々に委任するとまで言っている。それほどまでに、あちらはお前との縁組を望んでいるのだ。具体的な額を見れば、クラレンス侯爵など比べものにならない……!」
「……っ!」
父の言葉が突き刺さる。確かに、ローウェル家の経済状況が苦しいのは知っていた。けれど、そこまで深刻な状況になっているだなんて――。もしそれが事実であれば、父が突飛な手段に走るのも無理はないのかもしれない。しかし、だからといって、私の気持ちを無視して新たな縁談を押しつけるなど、あまりにも身勝手だ。
「アマンダ、お前は娘として家を救う義務がある。お前の曖昧な感情だけで動くな。我が家は没落寸前なのだぞ」
「私がエドワード様との結婚を拒めば、ローウェル家を支えることができると? でも……っ、それではエドワード様との約束は――」
「“離婚”だと言っている。あちらの家の都合もあるだろうから、うまく交渉して体裁だけは取り繕うが、とにかく挙式までには縁を切れ。そのための書類を、今月中に整えて提出する。もう話は通してある」
完全に既成事実として押しつけられた私は、悔しさと悲しみで胸がいっぱいになった。父の言う“話は通してある”というのは、誰に通してあるのだろう。ランドルフ公爵家か、それともどこかの役所か――。どちらにせよ、父の中では私の意思などまったく考慮されていない。
「そんな……私は……」
言葉が詰まる。声が震え、目の奥が熱くなる。私は書斎の重苦しい空気に耐えきれず、踵を返してドアへと向かった。父の声が背中越しに追いすがる。
「アマンダ、待て。話はまだ――」
「――もう聞きたくありません!」
思わず叫んでしまった。それまでの私なら、こんな乱暴な言葉を父に向けることなど考えられなかったが、今の私はそれほど追いつめられていた。部屋を飛び出し、そのまま自室へ駆け込み、扉を閉める。ドアに背を預けると、足ががくがくと震え出して、そのまま床に崩れ落ちそうになった。
(どうして……どうしてこんなことに……?)
クラレンス侯爵との結婚に向け、私は少しずつ自分の未来を思い描き始めたばかりだった。それが突然、「他の男と結婚しろ」などと。まるで私自身が貴重品や証文か何かのように扱われているみたいだ。父を責めたい気持ちは強いが、同時にそれが“家のため”だという理屈を思えば、全否定はできない自分が悔しかった。
――しかし、私はもう知ってしまったのだ。エドワードがどんなに領地の人々を大切にし、自分の信念を貫いているか。それだけでなく、私が「彼を知りたい」と言ったとき、あの人は優しく手を差し伸べてくれた。“君が望むなら、いつでも歓迎する”と。
(あの言葉は嘘じゃないはず。だって、彼は本当に私を……)
思い返すだけで胸が締めつけられる。まだ恋と呼べるほど深い気持ちかは分からない。けれど、エドワードとならきっと、ただの政略結婚で終わらず、新しい関係を築けるかもしれない。私自身がそう信じ始めた矢先に、この仕打ち。まるで運命が私を嘲笑っているみたいだ。
部屋の窓から見える空は、いつの間にか赤く染まっていた。立ち上がる気力も失せ、私はそのままベッドの端に腰掛け、呆然と外を眺める。どうすればいいのだろう。エドワードに手紙を書く? それとも父の言うように、形だけでも“離婚”すべきなのか?
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