悪 ―愚かな女王―

 あらゆる人々を騙し、誑かし、平民から王へと成り上がった女――セフィリア。

 セフィリアは七歳のとき、父の正妻を殺した。
 初めて他者より優位に立ったとき得た不思議な感情をきっかけに、「自分が本当に欲しているもの」が何かと考えるようになる。
 その答えを知るには、もっと優位にたてばいいんじゃないか。多くの人を見下し、従わせる立場になればいい、と七歳のセフィリアは決意する。

「馬鹿で愛らしい娘」を演じ続けた彼女は、30歳になってやっと望んでいた地位を手に入れた。
 けれど、「本当に欲しているもの」はわからないまま。
 この手で繰り返し人を殺しても、村を焼きはらっても、わからない。

 そんなとき、聖騎士第一位のユリウス(59歳)に殺されそうになり、逆に投獄する。
 ユリウスを飼うことにしたセフィリアは、ユリウスに憎悪の眼差しを向けられ、七歳のころに知った不思議な感覚を思い出す。

 これは。
 人々を騙し続けて王座を得た、愚かな娘の最後の物語。

※ご注意※
・かなりダーク
・虐げる表現有
・濡れ場に「※」は入れていません

※こちらは、他サイト様にも掲載しています
※他サイト様にて掲載している「人狼男と呪われた娘(完結済)」の相互性のあるお話ですが、単独でも読めます。
※「人狼男~」はハッピーエンドです。こちらの話は、ハッピーエンド、メリバ、バッド、読者様に解釈をお任せ致します。
※かなり読み手を選ぶ内容となっております、ご注意ください。

表紙は、かやは様からお借りしました。
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