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第11章

第2話 隣国の国王様は……親バカだった?

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 ルヤス王国の国王様がベルガモットの領地に、数人の護衛だけを連れてやってこられました……。
 多分お忍びでの来日……になるのかしら?

 さてさて、この後どうなるのかしら本当に何をしにきたのでしょうか。

「さぁどうぞ此方へお座り下さい」

 貴賓室に御案内したのは国王陛下と、ジークフリード殿下に新しく来られた、殿下の執事と陛下の護衛の二人です。

「あぁ失礼するよ。それにしても……いきなり訪ねて来て悪いね。息子のジークが世話に成ってるいるのに。息子は迷惑を掛けてませんかな?」
「父上!私はもう子供では無いですよ!」
「だがなぁ~お前に付けた第二のほれ……何と言ったか?」
「あぁ、ロミノですか?」
「あぁ、それだ。その者が此方のご令嬢に、無礼な事を申したと聞いておるぞ?」

 マジ感じが悪かったのですよ!本当にもう!

「ま、まぁ、その事は後で私と話しましょう。ヴァンス殿達も居ます故」
「おお、そうであったな。ヴァンス殿申し訳ない」
「い、いえ。お気に為さらずに。どうぞ我が屋敷でお寛ぎ下さい。部屋は御用意してあります」
「そうか?それはすまないね?それで今回、此方へ訪ねたのは此方のご令嬢、パトリシア嬢の話を息子からしつこく、聞かされてましてな?」
「はぁ……妹の事をですか?」
「あぁ、幼少の頃より息子が熱心に話していてな。今回は誠に失礼だが、彼の王子と婚約を解消したとこ聞き及んでな?」
「はぁ……それで此方にジークフリード殿が、此方にこられたとは聞き及んで居りますが……」
「ハハハ、まぁそうだな。それで私も顔を見たくなってね?もしかしたら、近い将来私の娘に成ってるくれるのだからな。一度は顔を見ておかないとな」

 な、なんだかとっても失礼な事を言われてる気がするのは、私の気のせいではないわよね?

「ち、父上!パトリシア嬢に失礼だ!」
「お、おっとすまんな?ジーク。だが私は嬉しいぞ!先日の報告では、兼ねてからのお前の願いが、叶ったそうでわないか!」
「ま、まぁ、そうですが……。ですが、私より喜んでどうするのてすか?父上」
「なにを言ってる。どの縁談も事ある事に、断り続けて居るのを長年見て居るのだ!心配にも成ろうよ。ん?」

 お、親バカなのかしら?この王様……。

「ち、父上……もう少し押さえて欲しいのですが……」
「ま、まぁジーク殿お気に為さらず。此方としてもパトリシアのことを、頼みたいところですから。そのうちに私達の両親にも、顔を合わせて頂きたい。ですから、近い内に場をも受けますゆえ」
「何と!それなら私が滞在する期間で話の場をも受けてはくれぬか?」
「そ、そのつもりです。その時は宜しくお願い致します」
「まぁ、そんなに頭を低くしないで欲しい。この領地は近々、公国に成ると聞いて居るぞ?」
「まぁ、そうですね…」
「それでは、同じ国王同士ではないか!ワハハハ!何の遠慮も要らんぞ!息子をこの領地に置くのだ。我が国の後ろ楯は確実だぞ!」

 おっと……そう来ましたか……。
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