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第13章
第72話 動物が苦手と言うだけでクビと言う訳ではないわよ!
しおりを挟む私が、ルクス達が苦手な人はいるのかと聞けば…一人苦手だと言って来る騎士が居るわ。
「私は動物は苦手だ!悪いが、それ以上近付けないで頂きたい!」
はぁ~またトーマスなの?いい加減にして欲しいわねさて、どうしましょうか?
でも、アレルギーとか?あるからなのかしらね?
「あら、トーマス貴方…!王女様の護衛なら、チビッ子達を苦手なんて言ってられないわよ?ねぇ、王女様?」
「え?えぇまぁそうですが……。トーマス貴方に聞きますが。ちび子達が近付くと、体が痒くなるとかかしら?」
「いえ、幼少の頃から我が家では動物は居なかったので苦手てすが?」
「あら、馬は?」
「馬なんて飛んでもない!汚らわしい!」
「あぁだから、乗馬が出来ないのかお前」
「お前とはなんだ!」
「だがなぁ~、貴族で騎士で馬に乗れないとか?お前、どうやって騎士に為れたんだ?もしかして誰かのコネか?」
「う、煩い!コネ等有るものか、貴様無礼だぞ!」
「やめなさい!さっき王女様から注意を受けたばかりだろう!トーマス!」
おお、セルバス…男が出てるわよ?
……にしても色々と問題が出てくるわね…。
最初の鑑定だと青く光ってたから、鑑定を信じたけど…。
これは次に面接を行うなら、ちゃんと話を聞かないと駄目ね。
……だけど今回は仕方ない…わね。
「トーマス貴方、我慢為さらなくても良いわよ?遠慮無く私の隊から外れてくださいな。辞退されるなら早めにどうぞ?」
「だってよ!あんなにかわいいチビ達が苦手なら、最初から来なきゃ良いのに。お前何で募集に応募したんだ?」
「まっ、そうだな。俺なんか、一般騎士隊に居た頃からルクス達がかわいくて」
「そ、それはそれで……問題があるだろ?ハハハ」
「ルクス、ルト。騎士さん達が、遊んでくれるわよ?怖くない?」
《うん!前から遊んで貰ってるし、ご飯もくれるから。あの人達は大丈夫だよ》
『でもね、あの人はいつも来るなって言うから。行かないけどね?ホワイが怖がるから。だからあっちの人と遊ぶんだ』
「前から?あっちに?……なにそれ」
『うん!この人のところ…』
この人といって、チョコチョコとルトとホワイが向かったのはなんと、ダンベルスのところなのね…。
「お、なんだ?チビッ子達、俺と遊ぶのか?」
よし来いと言って、二匹を撫で回してる…。
あれで良いのかしら?
と、言うか…話が逸れてるわね。
チビッ子達がトーマスを怖がるなら…トーマスにいて貰うのは無理よね。
仕方ないわ…クビで良いかしら?
「トーマス貴方、最初にごねてらした二本の鍵を返して下さいませ。私の従魔達を苦手と言うのでしたら、早目に除隊無さって?後でトラブルに為っても困るので。あぁそうそう、後から来られるお兄様には話しておきますから、元の隊に戻れる様に言っておくわね?」
代わりの人を探さないとね…。
お兄様にまた騎士リスト見さて貰いましょうか?
それとも、騎士さんに誰が声を掛けて貰っても良いのかしら?
私がトーマスに引導を渡すと、…騎士達全員が息を飲む。
あら?厳しかったかしら?
「そ、そんな!王女様。たかが動物が苦手と言うだけでクビは無いでしょう?」
「たかが!ですって?」
「トーマスそれを言ったら……」
「言ったがなんだ?動物苦手な騎士だっているだろ?それを理解もせずに、直ぐクビだなんて言う主ならこっちから願い下げた!直ぐに出ていく!」
ん~それだけでは無いのですが……。
動物が苦手な人は居るでしょうから、別にそこは引っ掛からないのよ?貴方の他人となりが問題がなのが分からないのね?これは恨まれるわね。
「なら、俺が送ろうトーマス。王女様、それで構いませんか?」
「ええ、お願いしますわ。ガウェイン」
「では、失礼します。すぐに戻りますので」
「頼みましたわ」
そうして、トーマスが屋敷から出ていくと入れ替わりにお兄様始めお父様達が屋敷に現れた。
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