485 / 574
第13章
第73話 殿方からの初めての贈り物。
しおりを挟む退室する騎士と入れ替わりに、お父様達が屋敷に到着したので場所を移りました。
そして、いよいよ私の誕生日パーティーが始まりましたわ。
一応、お父様からパーティー開始の挨拶の言葉を貰いパーティー始まりました。
続いてヴァンスお兄様と、アレクお兄様にお祝いの言葉とプレゼントを頂きました。
まぁ、毎年の事ですし…特に変わってもないので話すことは無……くはないです!
今年はお客様がいらっしゃるのです!
ですが……何で誰が連れて来られたのですか?
ここは家族と使用人に騎士達以外は出禁ですのに。
誰が招いたの?そりゃぁ~、最近では少しお顔を見る回数が増えましたけど?どうしてですの?
アレクお兄様のお顔を伺えば…少し不機嫌ですわね。
まあ あれは放っておきますが…。
犯人は君だ!ヴァンスお兄様よね!
お招きした方からお祝いの言葉を貰いました。
それと豪華なプレゼントもです。
何気に私、誕生日プレゼントはお兄様達以外から頂くのは初めての経験です。
結構嬉しい物ですわね。
「パトリシア王女様!本日は、王女様のお誕生日パーティーにお招き頂きありがとうございます!」
「いえ、お忙しい中わざわざ屋敷までお越しくださり。ありがとうございます」
「いえいえ、飛んでもございません。先日陛下より王女様の誕生日が、今日だと伺いましたので。予定を、ちゃんと調整して参りましたので。ご安心下さい」
「まぁ それは申し訳ありません。ルース様……」
「いえ、王女様には日頃からお世話に為っておりますので…。此方は私からの贈り物です」
ニッコリ笑って贈り物を手渡されましたが…。
これは……良いのかしらね?
と言うか…もう一度言います!何故ここに?
「まあ、私にこれを?嬉しいわ中を見ても良いかしら?」
「ええ、是非王女様お似合いだと思いますよ」
「それは嬉しいわ、何が入っているのかしら?…………まぁ、綺麗ねぇ……お母様見てくださいませ!」
「あらあらこれは貴女に似合いそうね?」
「フフ、素敵ですわね。ルース様ありがとうございます。こんなに素敵な物をご用意下さり、ありがとうございます」
「気に入って貰えた様で安心しました…」
「フフ、綺麗ですわ」
頂いたのは、宝石が散りばめられたブローチとそれに合わせたイヤリングとネックレスの三点です。
私の瞳に合わせたのかしらね?
グリーンの石が多く使われていて、可愛いデザインです。
「是非身付けた姿を、私に見せてはくれませんか?王女様にきっと似合う筈です。それに、今日のお召し物にとてもよく似合うかと存じますので」
「そ、そうかしら?グレン鏡をお願いしますわ」
「少しお待ち下さい。今メイドを呼んで参ります」
グレンがメイドを呼んで来ると、鏡を持って私に前に立つ。
そして、ドレスの胸元にブローチを付け首にネックレスを下げて。それからイヤリングを耳朶に嵌めた。
フフ、三点揃いでデザインも可愛いわ。
私好みでとても好いわね。
「ルース様、どうかしら?似合ってますか?」
「ええ、ええ、とってもお似合いです!」
「まあ、パトリシア可愛いわね?とても貴女に似合ってるわ」
「お母様ありがとうございますわ。ルース様ってセンスが宜しいのね?」
「私も商人の息子ですから…。お気に召して頂けたなら嬉しいです」
満面の笑みで私に笑い掛けて来るルース様を、私は直視出来ない……。
やめて下さい、テレるので。
私に笑顔を向けないで下さい本当に困るのよ……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4,131
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる