508 / 574
第14章
第12話 4人で昼食を。
しおりを挟むま、まずいです!長年溜め込んで居た家の不満とパトリシア様に対しての思いをぶちまけてしまいました!これは恥ずかし過ぎる!
それに父上の顔色が…、段々青ざめてしまってますね。これは後で絶対に揉めるでしょうね。
多分家に戻れば怒鳴られて勘当でしょうかねぇ……。
いえ、パトリシア様の事が落ち着いてから勘当でしょうか?
「お、お前は!なんて事を言うのだ!この……」
「まぁまぁアルス殿、次男なんてそんなものだぞ?長男が家を継ぐのは決まってると誰でも思うからな?ルースの気持ちはよく分かるよ」
「アレク!お前まさか」
「兄上、私は気持ちが分かると、言った嵩ですよ!立場が違いますからね?私は兄上をお支えしますよ?それに城は広い!フフフ(シアには感謝だな)」
「お二人とも、話がずれて居りますよ?」
「ああ、そうだったな。それにしても、パトリシアを幼少の頃よりとは…。また、長いこと思い続けた物だな?ルース?」
「だが、気持ちは良く分かったぞ?そしてルース確認するが?」
「何で御座いましょうか?」
「お前は、パトリシアがお前との事を了承すれば、先程の養子の話と婿養子の話は受けるのだな?」
「ええ、私はパトリシア様さえ、ご納得頂けるのでしたら!その様にしたいと」
「そうか……ではパトリシアとルース、お互いの気持ちをちゃんと話す機会を儲けよう。それで良いな?」
「は、はい、お願い致します」
「ではまた日を改めて、知らせよう。その時を待て。今日はご苦労だった」
「ではお送りしましょうか?お二方こちらへ」
宰相のダルトが、エンバス親子を城エントランスまで見送った。
*******☆*******
そして、次の日今度はパトリシアを城に呼びヴァンスとアレクに宰相の、4人で昼食を取りながら話す機会を儲けたのだった。
「パトリシア、急に呼び出してすまなかったな?」
「構いませんわ、久しぶりのお兄様達とのお食事ですもの。それに、御相談も有ったので。一つだけ困ったことが起きましたのよ」
「どうしましたか?パトリシア王女様が困りごととは?」
「ええ、ダルト様。私の監督不行きなのでしょうが、一人メイドの対応に困っておりますのよ?」
「メイドか……だが、先日メイドは数人城から送ったぞ?」
「ええ、そうなのですが…。ねぇ?グレン話しても良いかしらね?」
「そうでございますね…あれには目に余りますから」
「どうした?シア、メイドは貴重なんだぞ?無下にするなよ?」
「それは分かってますわ、お兄様。ですが本当に困ってますの。長年私付にしてましたエルサなのですが……」
「どうした?」
「何故か私には黙って、勝手をする事が多く為りまして」
「……お前が主人なのだから、好きして良いぞ?その様なメイドは、いつ迄雇っていても揉め事の種だ!しかしエルサか……あれはいつからお前といる?」
「……さあ?気がつけば居たので……?いつからかは?」
「お嬢様、エルサは貴女様が8才に成った頃より遣えて居りましたよ?」
「そうなの?グレン」
「そうだっか?」
「ええ、そうですね?」
へぇ~そうだったのね?なんか自然と居たから気にして無かったわね。
「そのメイドは暇を出せ!変わりに私のメイドを回すから」
「……いえ、それだとまた揉める事に為りますからご縁りしますわ。私はお兄様に許可を貰えればそれで良いですわ」
「……そうか?なら好きにして良いぞ?お前の屋敷の事だしな」
「ありがとうございます。お兄様」
「……それとは別に話があるのだが…パトリシア」
「なんですか?」
「お前聞くところに寄ると、エンバス商会のルースから結婚の申し出をされたとか?」
「……え、ええ、そうですわね?」
なにいきなり来たわねどうしましたか?お兄様!
なにか?企んでますの?
「お前ちゃんと考えてるのか?」
「…え、えぇっ……ちゃんと考えてますわよ?」
「それで、気持ちは決まったのか」
「ええっと……それはその……未だです!」
考えないようにしてたのに、思い出させないで下さいませ!ルース様はそれは良い方ですわ。
ですが……身分も違いますしルース様には悪いですが……流石に私は……。
ちょいちょい私は、揉め事がかると家を出て一人で暮らすとは言い出しますが…。
それは悪までも独りでと言う事ですもの。
人を巻き込んでとは考えてませんし。
何より私なんかを嫁にしたらルース様に迷惑が掛かりますわ!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4,132
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる