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第14章
第27話 うっそん。
しおりを挟むさてさて、残ったメイドさんの二人は……どうしましょうかねぇ~。
「それで、貴女は達は此方の屋敷で働くのは文句は無いのね?」
「ええ、私は特には?お嬢様のお世話も出来ますし。お屋敷の仕事は先輩メイド達に教わりながら馴染めればと…」
「私もそんな感じでございます。お嬢様宜しくお願い致しますわぁ~」
「そう、それならお願いしますね?兎に角、先程のアーリーさんでしたか?あのような物言いはしないのが懸命だわね。それとこの屋敷は、結構秘密が多いのよ。メイドさん達も、お休みは好きに動いて良いけれど……。私の屋敷の事は口外しないでくれると助かるわ」
「「承知致しました」」
「それから今日は、時間が分からないのだけれど、お兄様が迎えに来るのよ。だから直ぐに出掛けられるように、ドレスの用意をお願い出来るかしら。城で御客様と会うのよ」
「……承知しました。それでしたら、お嬢様のクローゼットの中に入っても宜しいでしょうか?」
「いいわよ、クローゼットは彼方に為るわ。何があるか見て頂戴」
「ありがとうございます。では少し、見させて頂きます」
メーリンがクローゼットの中に入って行く。
彼女……どんな衣装を出して来るのかしら?ある意味楽しみです。でもセンスが良いと良いわね。
「それでしたら私は、お嬢様に軽食を御持ち致しますわ」
「そう?それならお願い。実はもうお腹がペコペコなのよ」
「畏まりました、お待ち下さいませ」
私がソファーに座って朝食や今日着るドレスが出てくるのを待って居ると、ルクス達が私の側にすり寄って来てくれたわ。
(あら?どうしたのかしら?遊んでても良いわよ?)
『遊ぶのはいいよ?ご主人…どうしたの?』
《疲れてるよ?》
ルトが私の肩に乗ってきて、私の頬をペシペシ前足で叩く。
やめてね……それ地味に痛いから。
(大丈夫よ?ルト、ルクスありがとう)
っと謂うか……さっきの騒ぎで多少疲れてしまったわ。
なんか精神的に来た感じよ……本当に女性のいざこざって……。
ん?男も女も揉めれば大差ないわね。
(それで、ルクス達は影に入ってる?)
《……うん……そうするよ、主頑張ってね?》
な、何を頑張れと?まあ良いけれど…聞かない方がいい気がするし。
『ご主人、後で呼んでね?遊ぼうね』
(ええ、後でね。リズもカイもグランもホワイも後でね)
《《…》》
それから、メーリンがドレスを選んで持って来たわねぇ……まぁ……彼女のセンスはギリギリ合格かしら?それと、パーラーメイドのカレルもお茶の入れ方は合格と。
なので軽食を取ってから、軽く湯浴みをしてドレスを着るのたけれど……。
メイドさん!そんなにウエスト絞らなくても良くない?
「お嬢様、では行きますよ!フン!」
「うっ、ぐぐぐ……そんなに締めるの?カレル、メーリン?」
「えっ……えぇ!ここは締めませんとウエストラインが……」
「い、嫌、パーティーに出る訳では…無いのよ!そんなに締めなくても…カレル、メーリン!」
「いいえ、このドレスは締めた方がウエストが綺麗に見えます。ですから我慢してくださいねっ!フン!」
「そうですわ!行きますわよ!」
「うぐぅぅ……うぐぅ…」
カレルとメーリン、二人にぎゅうぎゅうウエストを締められて苦しいけどそれを我慢して、やっとドレスを着終わったわ…。
うぅぅ苦しい…。
このドレス前に着た時は、ウエストこんなに絞らなかったわよね?
……もしかして…太った?うっそんマジですか?
今日は駄目だけど…明日からトレーニングして、騎士さん達の訓練に混じって運動しないと!
下っ腹が出てるお嬢様なんて無いわぁ~。
「か、カレル、メーリンありがとう…」
「フフフ、大丈夫ですか?」
「えぇ…何とか…」
「さぁ次は、お髪を整えますから。それと、お顔も…少しお化粧しますか?」
「……そうね…お願い」
「はい、お任せください!」
二人供…自棄に気合いが入って無いかしら?
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