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第14章
第33話 一旦保留?婚約の話しは?
しおりを挟むあの……結局ルース様は私と婚約をしたいと。
父親のアルスさんは私との事は何故か反対。
それは息子を養子に出すから。
と……これはどうすれば。
あぁ、それなら私がルース様を振れば良いのかしら?
でも……。
「ふぅ……これはどうにも埒があかんなぁ~」
「ですね父上、どうだろう?アルス殿。暫くの間ルース殿は、此方で預かると謂うのは?」
「はぁ?息子を王家に預けるですと!そ、そんなことをして、私と息子を引き離すおつもりか!」
あぁ~あ…言葉使いがもう不敬過ぎて……。
「アルス殿、失礼だが……言葉使いが些か目に余るぞ!先程も、パトリシア王女様からもご指摘されてるのでは?」
「そ、そんなことは御座いません!私はちゃんとしておるではないてすか!」
「ふぅ~未だ態度を改めないのか?そのまま態度を改め無いのであれば、王家にに対する不敬罪で、暫く牢に泊まって頂くことに為るが。宜しいか?」
「うっ……誠に申し訳御座いません。陛下の仰る通りに致しますゆえ……牢にだけは…。私が罪人扱いされてしまうと……店の看板にも傷が……」
おお!ダルト宰相…暫くぶりの発言です!
しかも効力はバッチリです。
「そうか?それでは…暫くルース殿は預かろうと思うが……ルース殿、貴殿はどうする?」
「私ですか?」
「ああ、本人の意志が優先だしな?どうしたいのか、ちゃんと聞かせてくれ」
親との話し合いが続いてて、私とルース様の意見が全く聞き入れて貰ってないものねぇ。
「それでは…私は。…暫く王城でお世話に為りたく思います。ですが、私の仕事はどうすればよいでしょうか?」
「そうだなぁ……それならば、パトリシア、お前の仕事を手伝をして貰うか?」
「私の仕事ですの?」
……因みに私のお仕事って……神殿に行って孤児たちのお世話やシスター達にお布施を渡す仕事ではなくてよ?まぁお母様と偶には行きますが…。
私の御仕事は、財務官から上がってくる書類の最終チェックと……まぁモロモロですわね。
それと、新しい御料理の提案とかかしら?
(これは仕事ではないけれど…)
「いや…兄上、ルース殿には私の仕事の手伝をして貰いたい。なにせ、ほら、あれが使えないからな……」
「ああ、そうだな?なら、そうして貰おうか?っと言うことで、ルース殿の事はちゃんと預かる。それ相応の、対価の支払もしょう」
「ありがとうございます。私は家での仕事のしか、知りませんが…宜しくお願い致します。アレク殿下…」
「そんな、ルース!お前は家に戻らないのか?」
「ええ父上、私はあんな家は二度と戻りません!」
「だ、そうだぞ?さて、今日の話しはここまでだ!アルス殿のお引き取りを!」
お兄様、早々に話を切ったわね?それに、なんとなくげっそりしてるわ…。
分かりますわ、私もなんか疲れました。
「そ、そんな!では、私はルースが家に戻りたくなるよう、此方も努力致しますぞ!」
「それは、ルース殿次第になるのではないか?さて、アルス殿はお疲れの様子。もう帰られるといい、ダルトよアルス殿を門の外までお送りを」
「はっ!畏まりました。では…アルス殿…外へお送りしましょう」
「…………ルース、戻ってこいよ?待ってるからな」
「………父上…それは…」
な、なんか……王家が人質を取ったみたいな言い方だったけれど……。
なんか勘違いしてないかしら?これって、元々はルース様の要望よね?
宰相様が、アルスさんを外へと送って行くと私達と、ルース様の話し合いが始まりましたわ。
本当に長い……既に、お昼時間もしっかり過ぎててお腹も減りました。
あっ!ルクス達のご飯が未だですわ!どうしましょうか?
「あの、陛下……この度は、父が誠に無礼な物言いをしまして申し訳御座いません。切っ掛けは、私の我が儘なご要望でしたのに……」
「いや、それは構わんが……」
「所で皆様、一旦休憩にしませんか?父上、兄上…私は腹が空いててどうにも……」
「「ハハ、そうだな」一旦休憩だ!」
「ルース殿も食堂に来られよ、一旦食事にしょう」
「…は、はい…」
「まぁ、それは良かったわ!ルース様、ベルガモット家のお食事は美味しいでしょ?暫くここに滞在するのであれば、慣れないと為りませんわよ」
「えっええ、そうですね。ですが…私の部屋の荷物が……未だ実家にですね…」
「まぁ、それも後で話しませんこと?」
「そ、そうですか?それも良いですね。パトリシア様と、ちゃんとお話しをしたかったのですよ。私は……」
フフフまぁ、父親が邪魔してってところでしょうか?
それにしても、私がこの人と結婚すると義父が二人に為るのかしらね?
でも あの方が、私の義理の父親ですか?それは……どうなのかしら。
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