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第二話 実は魔法の素質がありました
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俺は学院の外に出た。
出たはいいが、これから先どうすればいいか分からない。
『学院を退学処分になりました』なんて両親に言えるはずもないが、ほぼ一文無しのこの状況はかなりまずかった。
「まずは金か......」
無情な現実に俺は嘆息していた。
つい感情的になって『強くなってやる』なんて言ったが、金もないし、そもそも俺は魔法を使えないのだ。
一体これからどうすればいいのかなんてことを考えてしまう。
「ああ、考えるのはやめだ!!」
俺はそれと同時に無性にイライラしていた。
自分のことはあまり分析したくはないが、きっと学院を追い出されて仲間にも見捨てられていたことに腹が立っているのだろう。
むしゃくしゃしてやってられない。
俺は学院の近くにあるこぢんまりとしたレストランに行くことにした。
レストランに行けるほどの金銭的余裕なんてこれっぽっちもないが、今日くらいはいいのではないか。
そう思ったのだ。誰が今の俺を止められよう。
俺はいつもよりほんの少し鮮明に見える光景を眺めながらレストランへと向かった。
レストランに着くなり俺は色々な品を注文した。
それは一人前とはいえず、三人前、四人前くらいの分量だろう。
それに対して店主は特に気にもせずに、注文を聞くと、俺にその料理を運んできた。
「こちらはラージャ肉の焼肉セットです。こちらに火を起こしてお食べになってください」
当然のように七輪を指さす店主。焦る俺。
そう、俺はあまりにむしゃくしゃしていて魔法を使えないことを忘れていたのだ。
誰もが使えるといってもいい、ろうそくに灯るほどの火を出す呪文。
いや、呪文を詠唱する必要すらない簡単な行為。
だが、それすらも俺は出来なかった。
退学処分とはいえ今はまだ学院の制服を着ている以上、火を起こせませんなんてとてもじゃないが言えなかった。
額から一滴の汗が滴り落ちてくる。
「どうしましたか? 顔色が悪いですよ」
店主は俺の顔を見たのかそう言う。
「まさか火が起こせませんなんてことはないとは思いますがね。私も若い頃は学院に入学しようと思っていたのですよ。ですが、手を怪我してしまいましてね」
店主は自慢げにそう言うと、俺の前でフィンガースナップをした。
するとろうそくに灯る火より少し大きな火が店主の手のそばに灯る。
「火をイメージするだけで、この火力。素質はあったでしょう?」
店主は笑いながら俺を値踏みするような視線を送っていた。
だが、俺はそんなことはどうでもよかった。
学院に入学して以来、俺は火はイメージするだけで灯るものだと教えられていた。
だが、それは嘘だったのだ。
思い返せば両親も、知人も、学院の生徒も、皆が指をパチンと鳴らしていた。
俺はそれを単純に格好つけているだけだと思っていた。
それくらい日常にあり触れているもので、特に気にもせず興味もなく過ごしていたのだ。
「ああ、クソっ」
俺は思わず口に出してしまい、自然と握りこぶしができていることを知った。
自分はとんでもない馬鹿だったのだ。
だが、どうして担任は俺に嘘をついたのだろう。
それと、俺も火を起こせるのだろうか。
期待と不安と疑問で頭が混乱していると店主は再び口を開いた。
「どうかなされましたか? それより、私に是非学院の力を見せてください」
店主はまるで今まで何人もの学院の生徒の素質を見てきましたというような言いようだった。
俺はその店主の悪意に満ちた言葉に、頷いていた。
今まで一度も成功したことのない魔法。
それを発現できる可能性が1%でも上がったのなら試してみたくなる。
それはまさに俺の夢だった。
俺は深呼吸をゆっくりとする。
店主はその間もニヤニヤと俺を見ている。
落ち着け、俺ならできる。
火をイメージし、指をパチンと鳴らす。
すると天井に届くほどの大きな火柱が現れ、天井を今にも燃やそうと黒い煙が周囲を覆っていた。
俺は初めて魔法を発現できたことに驚いて火柱を見上げていたが、自分が何をしたのか自覚したのは後だった。
「すみません、ここまでやる気は」
事実、俺は火柱ほどの火を起こす気なんてなかったし、起こせるとも思ってはいなかった。
だが、それとは別に謝らなければならない。
店主は俺の言葉なんて聞いてもいないのか、慌てた様子で周囲をあたふた見ていた。
「おい、誰か!! 水! 水魔法を使える奴はいねーのか!!」
どうやら店主も水魔法を使えないようで、相当慌てているようだった。
そこで自分が何をしてしまったのか、改めて実感する。
昔、ソンネがダンジョンで風呂を沸かそうと水魔法を使っていたことを覚えている。
沸け水よと言って、やはり指をパッチンとしていた。
火を起こすことができるのなら、水を周囲にあふれさせる高等呪文もできるかもしれない。
いや、一刻の猶予もない。
俺は火柱を見つめたまま、その呪文を詠唱した。
「沸け水よ」
すると頭上に大きな雨雲ができ、大量の水がレストランを一瞬で覆っていた。
一瞬で水に覆われた空間で、火柱は消え去ったが今度は空気が存在しない。
つまりは、一刻も早くここから出なければ窒息死してしまうという事だった。
焦りの中、どうすればこの多量の水を屋内からなくそうと考えていると、水中でぼそぼそと女性の呪文詠唱の声が聞こえてくる。
「全てを無に帰せ」
瞬間、女性は俺たちを近くに寄せると、黒く吸引力がありそうな球体に水は全てのまれていた。
「助かりました」
俺はその女性にいう。店主はぽかんとした表情で俺たちを見ていた。
「いいの。それよりあなたラリア学院の生徒よね。昼間っからさぼり?」
「いえ、それは......」
俺は口ごもってしまった。退学処分なんてことはやはり言い出せない。
「そういう事ですか!! 君名前は?」
何を察したのだろうか、若くて美人な女性は頷きながら俺の名前を聞いていた。
「アラス。アラス オーティー」
「そう。私はアーニャ。アラス、あなた今日からうちの生徒になりなさい」
美しい、大人の魅力とやらを感じさせる化粧をしたアーニャは俺にそう言っていた。
「待ってください!! 意味が分かりません」
「そのまんまの意味よ。東にあるガリア学院の生徒にならないかと聞いているの。指をパッチンと鳴らしただけで火柱を起こした人なんて未だかつて見たこともないわ。だからね、私の推薦状を使ってでも獲得したい人物ってことよアラス」
アーニャ先生は俺が口を開こうとすると、俺の唇に手を当てると、
「高等部一年のAクラスを担任している私には数人推薦できる権利があってね。でも、逸材ってのはなかなかいないのよ。そこそこの人を推薦したくはなかったの。だから、アラスを推薦してあげる。だけどね、一つ条件があるの。私の期待に応える生徒になりなさい。まずは学年一のクラスに導くこと」
そう言うとアーニャは俺の唇から手を離した。
「いつ、俺が退学処分になったと分かったんですか」
そう、アーニャは俺が退学処分であることを知っていた。
それは無視できない。
「ラリアに面白い生徒がいると有名だったのよ。魔法が使えない無能がいるってね。それであなたがどん人か見に来たの。そうしたらもう退学だというから、それはもうがっかりしたわ。でも、偶然それらしき挙動不審な生徒を見つけたってわけ」
「なるほど。俺にとっても好都合です。ですが、その条件を満たせるほど優れた逸材だと自分自身を評価していません」
化け物ぞろいの学院で、学年一のクラスに導くなんてことは元学院の生徒だからこそ知っている。
かなりの茨の道だ。
俺が強いらしいというのは自分でもなんとなくわかる。だが、それだけで確信できるほど甘くはないのだ。
「そんなことを気にしてたの?」
アーニャは笑っていた。
「大丈夫よ! あなたはきっと偉大な4人の魔法使いにも劣らない魔法使いになるわ」
アーニャ先生は俺の事をかなり高く評価しているようだった。
「もし、失敗したら?」
「退学処分ね。私の推薦組に課せられた条件はみな等しく同じよ」
悪魔のように厳しい言葉を言い放ったアーニャは続けて、
「ああ、でも、あなたにもご褒美をあげるわ。入学してくれたら、ラリア学院に復讐する機会を何度でも与えられるわ。薄々気づいてたとは思うけど、ラリアは血統主義の学院よ。農村出身のあなたのことをよく思わない人なんて沢山いたのじゃないかしら」
綺麗な顔からは想像できないような言葉を発したアーニャは、優しく笑いながら俺を見つめている。
俺は強くなるとソンネ達に言った。
俺から全てのものを奪ったガリス。
心から信頼していた俺を裏切ったソンネ。
最初は俺と親しかったが、魔法を使えないと知ると皮肉ったサラ。
最初は俺をリスペクトしていたが、魔法が使えないと知ると常に罵っていた二ーナ。
俺に正しい魔法を教えなかった担任のバード。
魔法を正しく教えられてなかったと知らなかったのかもしれないが、最後は裏切った校長ラージュ。
そして、ほぼ全てのラリアの生徒。
こいつらに対して、俺は一泡吹かせたいと思っていた。
今さら何を迷う必要があるのだ。これ以上のチャンスはもうないのかもしれない。
「やります」
俺は力強く答えた。
「では、契約成立。ようこそ、実力主義のガリアへ」
アーニャ先生はにやりと笑っていた。
出たはいいが、これから先どうすればいいか分からない。
『学院を退学処分になりました』なんて両親に言えるはずもないが、ほぼ一文無しのこの状況はかなりまずかった。
「まずは金か......」
無情な現実に俺は嘆息していた。
つい感情的になって『強くなってやる』なんて言ったが、金もないし、そもそも俺は魔法を使えないのだ。
一体これからどうすればいいのかなんてことを考えてしまう。
「ああ、考えるのはやめだ!!」
俺はそれと同時に無性にイライラしていた。
自分のことはあまり分析したくはないが、きっと学院を追い出されて仲間にも見捨てられていたことに腹が立っているのだろう。
むしゃくしゃしてやってられない。
俺は学院の近くにあるこぢんまりとしたレストランに行くことにした。
レストランに行けるほどの金銭的余裕なんてこれっぽっちもないが、今日くらいはいいのではないか。
そう思ったのだ。誰が今の俺を止められよう。
俺はいつもよりほんの少し鮮明に見える光景を眺めながらレストランへと向かった。
レストランに着くなり俺は色々な品を注文した。
それは一人前とはいえず、三人前、四人前くらいの分量だろう。
それに対して店主は特に気にもせずに、注文を聞くと、俺にその料理を運んできた。
「こちらはラージャ肉の焼肉セットです。こちらに火を起こしてお食べになってください」
当然のように七輪を指さす店主。焦る俺。
そう、俺はあまりにむしゃくしゃしていて魔法を使えないことを忘れていたのだ。
誰もが使えるといってもいい、ろうそくに灯るほどの火を出す呪文。
いや、呪文を詠唱する必要すらない簡単な行為。
だが、それすらも俺は出来なかった。
退学処分とはいえ今はまだ学院の制服を着ている以上、火を起こせませんなんてとてもじゃないが言えなかった。
額から一滴の汗が滴り落ちてくる。
「どうしましたか? 顔色が悪いですよ」
店主は俺の顔を見たのかそう言う。
「まさか火が起こせませんなんてことはないとは思いますがね。私も若い頃は学院に入学しようと思っていたのですよ。ですが、手を怪我してしまいましてね」
店主は自慢げにそう言うと、俺の前でフィンガースナップをした。
するとろうそくに灯る火より少し大きな火が店主の手のそばに灯る。
「火をイメージするだけで、この火力。素質はあったでしょう?」
店主は笑いながら俺を値踏みするような視線を送っていた。
だが、俺はそんなことはどうでもよかった。
学院に入学して以来、俺は火はイメージするだけで灯るものだと教えられていた。
だが、それは嘘だったのだ。
思い返せば両親も、知人も、学院の生徒も、皆が指をパチンと鳴らしていた。
俺はそれを単純に格好つけているだけだと思っていた。
それくらい日常にあり触れているもので、特に気にもせず興味もなく過ごしていたのだ。
「ああ、クソっ」
俺は思わず口に出してしまい、自然と握りこぶしができていることを知った。
自分はとんでもない馬鹿だったのだ。
だが、どうして担任は俺に嘘をついたのだろう。
それと、俺も火を起こせるのだろうか。
期待と不安と疑問で頭が混乱していると店主は再び口を開いた。
「どうかなされましたか? それより、私に是非学院の力を見せてください」
店主はまるで今まで何人もの学院の生徒の素質を見てきましたというような言いようだった。
俺はその店主の悪意に満ちた言葉に、頷いていた。
今まで一度も成功したことのない魔法。
それを発現できる可能性が1%でも上がったのなら試してみたくなる。
それはまさに俺の夢だった。
俺は深呼吸をゆっくりとする。
店主はその間もニヤニヤと俺を見ている。
落ち着け、俺ならできる。
火をイメージし、指をパチンと鳴らす。
すると天井に届くほどの大きな火柱が現れ、天井を今にも燃やそうと黒い煙が周囲を覆っていた。
俺は初めて魔法を発現できたことに驚いて火柱を見上げていたが、自分が何をしたのか自覚したのは後だった。
「すみません、ここまでやる気は」
事実、俺は火柱ほどの火を起こす気なんてなかったし、起こせるとも思ってはいなかった。
だが、それとは別に謝らなければならない。
店主は俺の言葉なんて聞いてもいないのか、慌てた様子で周囲をあたふた見ていた。
「おい、誰か!! 水! 水魔法を使える奴はいねーのか!!」
どうやら店主も水魔法を使えないようで、相当慌てているようだった。
そこで自分が何をしてしまったのか、改めて実感する。
昔、ソンネがダンジョンで風呂を沸かそうと水魔法を使っていたことを覚えている。
沸け水よと言って、やはり指をパッチンとしていた。
火を起こすことができるのなら、水を周囲にあふれさせる高等呪文もできるかもしれない。
いや、一刻の猶予もない。
俺は火柱を見つめたまま、その呪文を詠唱した。
「沸け水よ」
すると頭上に大きな雨雲ができ、大量の水がレストランを一瞬で覆っていた。
一瞬で水に覆われた空間で、火柱は消え去ったが今度は空気が存在しない。
つまりは、一刻も早くここから出なければ窒息死してしまうという事だった。
焦りの中、どうすればこの多量の水を屋内からなくそうと考えていると、水中でぼそぼそと女性の呪文詠唱の声が聞こえてくる。
「全てを無に帰せ」
瞬間、女性は俺たちを近くに寄せると、黒く吸引力がありそうな球体に水は全てのまれていた。
「助かりました」
俺はその女性にいう。店主はぽかんとした表情で俺たちを見ていた。
「いいの。それよりあなたラリア学院の生徒よね。昼間っからさぼり?」
「いえ、それは......」
俺は口ごもってしまった。退学処分なんてことはやはり言い出せない。
「そういう事ですか!! 君名前は?」
何を察したのだろうか、若くて美人な女性は頷きながら俺の名前を聞いていた。
「アラス。アラス オーティー」
「そう。私はアーニャ。アラス、あなた今日からうちの生徒になりなさい」
美しい、大人の魅力とやらを感じさせる化粧をしたアーニャは俺にそう言っていた。
「待ってください!! 意味が分かりません」
「そのまんまの意味よ。東にあるガリア学院の生徒にならないかと聞いているの。指をパッチンと鳴らしただけで火柱を起こした人なんて未だかつて見たこともないわ。だからね、私の推薦状を使ってでも獲得したい人物ってことよアラス」
アーニャ先生は俺が口を開こうとすると、俺の唇に手を当てると、
「高等部一年のAクラスを担任している私には数人推薦できる権利があってね。でも、逸材ってのはなかなかいないのよ。そこそこの人を推薦したくはなかったの。だから、アラスを推薦してあげる。だけどね、一つ条件があるの。私の期待に応える生徒になりなさい。まずは学年一のクラスに導くこと」
そう言うとアーニャは俺の唇から手を離した。
「いつ、俺が退学処分になったと分かったんですか」
そう、アーニャは俺が退学処分であることを知っていた。
それは無視できない。
「ラリアに面白い生徒がいると有名だったのよ。魔法が使えない無能がいるってね。それであなたがどん人か見に来たの。そうしたらもう退学だというから、それはもうがっかりしたわ。でも、偶然それらしき挙動不審な生徒を見つけたってわけ」
「なるほど。俺にとっても好都合です。ですが、その条件を満たせるほど優れた逸材だと自分自身を評価していません」
化け物ぞろいの学院で、学年一のクラスに導くなんてことは元学院の生徒だからこそ知っている。
かなりの茨の道だ。
俺が強いらしいというのは自分でもなんとなくわかる。だが、それだけで確信できるほど甘くはないのだ。
「そんなことを気にしてたの?」
アーニャは笑っていた。
「大丈夫よ! あなたはきっと偉大な4人の魔法使いにも劣らない魔法使いになるわ」
アーニャ先生は俺の事をかなり高く評価しているようだった。
「もし、失敗したら?」
「退学処分ね。私の推薦組に課せられた条件はみな等しく同じよ」
悪魔のように厳しい言葉を言い放ったアーニャは続けて、
「ああ、でも、あなたにもご褒美をあげるわ。入学してくれたら、ラリア学院に復讐する機会を何度でも与えられるわ。薄々気づいてたとは思うけど、ラリアは血統主義の学院よ。農村出身のあなたのことをよく思わない人なんて沢山いたのじゃないかしら」
綺麗な顔からは想像できないような言葉を発したアーニャは、優しく笑いながら俺を見つめている。
俺は強くなるとソンネ達に言った。
俺から全てのものを奪ったガリス。
心から信頼していた俺を裏切ったソンネ。
最初は俺と親しかったが、魔法を使えないと知ると皮肉ったサラ。
最初は俺をリスペクトしていたが、魔法が使えないと知ると常に罵っていた二ーナ。
俺に正しい魔法を教えなかった担任のバード。
魔法を正しく教えられてなかったと知らなかったのかもしれないが、最後は裏切った校長ラージュ。
そして、ほぼ全てのラリアの生徒。
こいつらに対して、俺は一泡吹かせたいと思っていた。
今さら何を迷う必要があるのだ。これ以上のチャンスはもうないのかもしれない。
「やります」
俺は力強く答えた。
「では、契約成立。ようこそ、実力主義のガリアへ」
アーニャ先生はにやりと笑っていた。
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