婚外年下彼氏と淫らな調教レッスン

紅位碧子 kurenaiaoko

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スグル……?

こんな関係だから、すぐに始めていつでもサヨナラできちゃう。

相手の連絡先すら知らないし…。

私はスグルに最後のつもりでメッセージを送った。

『……会いたいよ』

『……悲しいよ……』

スグルからは、意外にもすぐに返事が来た。

『俺も悲しいよ』

『俺も会いたいよ』

……きっと、まだやれてないから軽い気持ちで送ってきてる。

そんな分かりきったメッセージでも、上辺だけでも何だか嬉しい。

(……不思議だよね)

それから私たちは、普通の会話に戻る。
 
壊すのも、続けるのも、脆い関係。

だからこそ良いのだけど……。

時々、切なくて虚しくなる。




そんな、別れ話からの急展開した翌日は、初対面の日。

私はドキドキしながら迎えたのだけれど。

(神様はお見通しだなあ……)

最後の警告なのか?
何なのか?

私は翌朝、激しい頭痛と嘔吐に襲われ、とても会いに行ける状態ではなかった。

『……スグル、ごめん。体調がすごく悪くて……』

ドタキャンと思われたかも知れない。
けれど仕方なかった。

『……今日はエッチする元気がないわ』

そうメッセージした。

スグルからは

『……そっか。また調整しよう!』

相変わらず軽い感じの返事が来る。

楽しみにしてたんだけどね……。
はぁ。
自分のせいだから仕方ない。

そして、お互いの都合のいい日をメッセージする。

『……全く合わないな』

そう、お互い全く予定が合わなかった。
 
『……じゃあ、もうバイバイする?それとも、しばらくメッセージだけやり取りする?会うまで続くか分からないけど……』

会えても2ヶ月近く先になりそうだからだ。

こんなにも予定が合わないのは、縁がないからなのか?

もしくは、身体の相性が良すぎるから神様がストップしてるのか?

……もはや、神のみぞ知る。

そして、スグルの答えはこうだった。

『会えるまで、待ってるから』

何だか、一瞬にしてめちゃくちゃ良い男に見えたよ?
スグル?

こうして私たちは、初対面までメッセージのやり取りを続けることになった。
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