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第1章 誕生期
1.5.1 おばあさまの話からの状況把握
2歳前の春になった。
かなり語彙が増え、いろいろな話がちゃんと理解できるようになってきた。
今日も侍女のコリンナに抱かれ庭に出た後、おばあさまの手にひかれお庭の散歩から1日がはじまる。広い場所に来ると適当に走り回っている。
まだ、よちよち感もあり上手く体が動かなかった。
たまに転ぶと待機していたコリンナがすぐに抱き上げてくれた。
侍女のコリンナはアメリ姉様がこの家に来たころから働いている古参の侍女で、いまの侍女長がもうじき辞めるので代わりに侍女長になるらしい。
そのアメリ姉様は、本当はリリアーナかあさまのお兄さんの子供なのだそうだ。
小さい時に貰われてきたらしいがその経緯はわからない。
おばあさまは、いつも優雅にお茶を飲みながら僕を見ている。
そして僕が遊び疲れるとひざの上に乗せて、昔の話をしてくれる。
話の大半は亡くなったおじいさまの話とおとうさまの小さい頃の話だ。
その話でおじいさまが勇敢な戦士だったことがわかった。
おばあさまが何度も同じ話をするので全部覚えてしまった。
おじいさまはバディアワード大侯爵家の次男。
長男が当主として跡継ぎに予定され、爵位を継ぐわけでもなかったので王都の騎士団に所属し騎士のトップを目指していたそうだ。
昔から家を継ぐ嫡男は学園前に婚約者を作り学園内で余計な衝突が起きないようにするらしい。
だがおばあさまやおじいさまの様に跡継ぎで無ければ本人の意志で決める風潮があったそうだ。
なので、おじいさまとおばあさま2人ともに決まった婚約者がいたわけでは無かった。
騎士団の所属している侯爵家次男は有望株、それに加えておじい様の若き頃はとてもかっこよかったらしい。
多くの女性がおじいさまに恋焦がれていたそうだ。
最近は、王家で毒殺や、魔物の反乱で嫡男では無い者が家を引継ぐことが数件あり、領主の家では嫡男以外も親が決める風潮に戻ってきているらしい。
「ジルちゃんも学園に行く前には婚約者が決まるのよ。一つ上に王女様もいるし、侯爵家など上級貴族の令嬢はとてもきれいな子が多いから心配しなくても大丈夫よ。王女様の母上は女神様のように綺麗な人らしいわ。リリアーナがそう言っていたわ」
僕もおじいさまに似ているから、かなりかっこよくなるはずだと言ってくれたが、それは親ばかの意見ではないだろうか。
とりあえず、その時代の上級貴族は恋愛結婚が許されていたそうだ。
おばあさまは、学園にいたときにも沢山の求婚を受けたがこれと言ってぴんとくる人がいなかったので全てお断りし、特に決まった相手を作っていなかったそうだ。
そして学園を卒業した1年後に、おばあさまに求婚していた内の1人がおばあさまを誘拐する事件が起きたそうだ。
かなり語彙が増え、いろいろな話がちゃんと理解できるようになってきた。
今日も侍女のコリンナに抱かれ庭に出た後、おばあさまの手にひかれお庭の散歩から1日がはじまる。広い場所に来ると適当に走り回っている。
まだ、よちよち感もあり上手く体が動かなかった。
たまに転ぶと待機していたコリンナがすぐに抱き上げてくれた。
侍女のコリンナはアメリ姉様がこの家に来たころから働いている古参の侍女で、いまの侍女長がもうじき辞めるので代わりに侍女長になるらしい。
そのアメリ姉様は、本当はリリアーナかあさまのお兄さんの子供なのだそうだ。
小さい時に貰われてきたらしいがその経緯はわからない。
おばあさまは、いつも優雅にお茶を飲みながら僕を見ている。
そして僕が遊び疲れるとひざの上に乗せて、昔の話をしてくれる。
話の大半は亡くなったおじいさまの話とおとうさまの小さい頃の話だ。
その話でおじいさまが勇敢な戦士だったことがわかった。
おばあさまが何度も同じ話をするので全部覚えてしまった。
おじいさまはバディアワード大侯爵家の次男。
長男が当主として跡継ぎに予定され、爵位を継ぐわけでもなかったので王都の騎士団に所属し騎士のトップを目指していたそうだ。
昔から家を継ぐ嫡男は学園前に婚約者を作り学園内で余計な衝突が起きないようにするらしい。
だがおばあさまやおじいさまの様に跡継ぎで無ければ本人の意志で決める風潮があったそうだ。
なので、おじいさまとおばあさま2人ともに決まった婚約者がいたわけでは無かった。
騎士団の所属している侯爵家次男は有望株、それに加えておじい様の若き頃はとてもかっこよかったらしい。
多くの女性がおじいさまに恋焦がれていたそうだ。
最近は、王家で毒殺や、魔物の反乱で嫡男では無い者が家を引継ぐことが数件あり、領主の家では嫡男以外も親が決める風潮に戻ってきているらしい。
「ジルちゃんも学園に行く前には婚約者が決まるのよ。一つ上に王女様もいるし、侯爵家など上級貴族の令嬢はとてもきれいな子が多いから心配しなくても大丈夫よ。王女様の母上は女神様のように綺麗な人らしいわ。リリアーナがそう言っていたわ」
僕もおじいさまに似ているから、かなりかっこよくなるはずだと言ってくれたが、それは親ばかの意見ではないだろうか。
とりあえず、その時代の上級貴族は恋愛結婚が許されていたそうだ。
おばあさまは、学園にいたときにも沢山の求婚を受けたがこれと言ってぴんとくる人がいなかったので全てお断りし、特に決まった相手を作っていなかったそうだ。
そして学園を卒業した1年後に、おばあさまに求婚していた内の1人がおばあさまを誘拐する事件が起きたそうだ。
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