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第2章 幼少期
2.2.2 初めてのお出かけ
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「アメリ姉様、きれいですね」
「そうね。とてもきれいね。ずっと住んでいるけど、ここに来たのは3回目なのよ」
「へー。アメリ姉様あんまりお出かけしないんですね」
「そうね。どちらかと言うと本の虫だったから。出かけるよりも本を読んだり勉強したりする方が好きだったのよ」
「へー。じゃあ、あんまり運動はしない方なのですね」
「そうね。学園にいたときが一番動いたわ。
私はメリルディーナ公、ファール様の事よ。
その娘、アンジェリカ様と同級生だったの。
学園にいる間はファール様の家からアンジェリカ様と一緒に通っていたのよ。
だから学園ではいつもアンジェリカ様と一緒にいたの。
アンジェリカ様は活発に行動される方で、いろいろなところに連れて行かれて大変だったわ」
「そうなんですね。アンジェリカ様がアメリ姉様のお友達で、アンジェリカ様は活発。運動も苦手じゃない」
「そうよ。運動よりは本を読むのが好きだったから。
そうそう、アンジェリカ様は王様と結婚されて3妃になり、最近子供を出産したのよ。
それも女の子だったそうよ」
「へー」
「ええ、アンジェリカ様の娘だから、きっとかわいい子になるわよ。
ジルちゃんのお嫁さんになるといいわね」
「3妃様のお子様って王女様って事ですよね。僕なんかが結婚できるのですか?」
「ええ、あなたはメリルディーナ公の跡継ぎの可能性があるのよ。
だからアンジェリカ様の長子はメリルディーナ家に戻る可能性が高いわ。
貴方のお嫁さんになる可能性も高い。
でもアンジェリカ様は次をすぐに産むでしょうからまだわからないわね。
アンジェリカ様に男の子が産まれれば、ジルちゃんがメリルディーナ公の跡継ぎ候補から外れるかも知れないし」
「え、僕はクロスロードの後を継ぐのではなくて、メルなんちゃら、ファールじいちゃんの家を継ぐのですか」
「メリルディーナ公ね。
ジルちゃんにはちゃんと話してないわよね。
3歳でここまで理解力があっても、難しい話が沢山あるのよ。
ジルちゃんにはまだわからない貴族のルールとか面倒な話があるの。
ちゃんとした説明は、そういったところも理解できるようになってから。
だからもう少し大きくなってからお話しするね」
「はい」
跡継ぎねえ。
良くわからないけど、ファールじいちゃんって母様の親戚なのかな。
まあそのうちわかるか。
今はどうでも良いや。
せっかくだから遊ばなきゃ。
「アメリ様、そろそろ降りましょう。ボートの準備ができたのであちらへどうぞ」
僕らは見張り台から降りてボートへ向かう。
湖をボートで一周してお昼の休憩をした。
外で食べる昼食はいつもの3割増しでおいしかった。
昼から僕とジャックリーンはバーニィが土魔法で作ってくれた小さなプールで遊んだ。
アメリは足だけを入れて見守っている。
「そうね。とてもきれいね。ずっと住んでいるけど、ここに来たのは3回目なのよ」
「へー。アメリ姉様あんまりお出かけしないんですね」
「そうね。どちらかと言うと本の虫だったから。出かけるよりも本を読んだり勉強したりする方が好きだったのよ」
「へー。じゃあ、あんまり運動はしない方なのですね」
「そうね。学園にいたときが一番動いたわ。
私はメリルディーナ公、ファール様の事よ。
その娘、アンジェリカ様と同級生だったの。
学園にいる間はファール様の家からアンジェリカ様と一緒に通っていたのよ。
だから学園ではいつもアンジェリカ様と一緒にいたの。
アンジェリカ様は活発に行動される方で、いろいろなところに連れて行かれて大変だったわ」
「そうなんですね。アンジェリカ様がアメリ姉様のお友達で、アンジェリカ様は活発。運動も苦手じゃない」
「そうよ。運動よりは本を読むのが好きだったから。
そうそう、アンジェリカ様は王様と結婚されて3妃になり、最近子供を出産したのよ。
それも女の子だったそうよ」
「へー」
「ええ、アンジェリカ様の娘だから、きっとかわいい子になるわよ。
ジルちゃんのお嫁さんになるといいわね」
「3妃様のお子様って王女様って事ですよね。僕なんかが結婚できるのですか?」
「ええ、あなたはメリルディーナ公の跡継ぎの可能性があるのよ。
だからアンジェリカ様の長子はメリルディーナ家に戻る可能性が高いわ。
貴方のお嫁さんになる可能性も高い。
でもアンジェリカ様は次をすぐに産むでしょうからまだわからないわね。
アンジェリカ様に男の子が産まれれば、ジルちゃんがメリルディーナ公の跡継ぎ候補から外れるかも知れないし」
「え、僕はクロスロードの後を継ぐのではなくて、メルなんちゃら、ファールじいちゃんの家を継ぐのですか」
「メリルディーナ公ね。
ジルちゃんにはちゃんと話してないわよね。
3歳でここまで理解力があっても、難しい話が沢山あるのよ。
ジルちゃんにはまだわからない貴族のルールとか面倒な話があるの。
ちゃんとした説明は、そういったところも理解できるようになってから。
だからもう少し大きくなってからお話しするね」
「はい」
跡継ぎねえ。
良くわからないけど、ファールじいちゃんって母様の親戚なのかな。
まあそのうちわかるか。
今はどうでも良いや。
せっかくだから遊ばなきゃ。
「アメリ様、そろそろ降りましょう。ボートの準備ができたのであちらへどうぞ」
僕らは見張り台から降りてボートへ向かう。
湖をボートで一周してお昼の休憩をした。
外で食べる昼食はいつもの3割増しでおいしかった。
昼から僕とジャックリーンはバーニィが土魔法で作ってくれた小さなプールで遊んだ。
アメリは足だけを入れて見守っている。
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