転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第3章 竜の襲撃

3.8.5 竜との生活

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 剣の練習をするときは、身体強化をなるべく使わずに訓練をしてる。
身体強化を使った練習は、練習でやってはいるが、打ち合いの時に多用するとステータスが上がらなくなるらしい。体の作りこみには素のままのステータスで訓練が良いと、そういった訓練になっている。

 そのために、相手の行動を先読みするのは大事になる。
つまり魔力検知のレベルは必然的に上がっていくのだ。
 そうやって剣の訓練を続けていたある日。エイミーの剣が突然変わった。
おかしいなと思って鑑定で見てみると、エイミーの剣技のレベルが上がったからだった。会った頃はレベル8だったのに今はレベル9。

 そして、彼女の剣で最も変わったのは魔力をごまかすようになったことだ。
高レベル同士の打ち合いは身体強化の魔法を使う。なので、僕は魔力の可視化によってエイミーの動きを見ることができる。魔力の流れを見ることで次にどこに剣が来るのか予測できる。それがたまに逆方向に魔力を放出しているのだ。
魔力検知だけだと逆に動くような感じがする。動くと見せて逆に動くつまり魔力のフェイクだ。
 僕自身は魔力検知と魔力の可視化の両方を駆使しているので騙されないが、ティアマトにはかなり有効なようだ。
 やはり高レベル同士での練習はレベルアップに役立つらしい。
 僕もティアマトとの訓練をすることで剣技のレベルが7まで上昇したのだ。

 ちなみに、魔力のフェイクの仕組みは解ったが、やはり使えない。
おそらく剣技と共に魔力操作をごまかすにはレベル9にならないといけないのだろう。

そういう検討をしている時に魔力のフェイク以上の技が使えることに気が付いた。
魔力の可視化の防御魔法を使えば、なんと自分の魔力を完全に隠すことができるのだ。魔力を見ることが攻撃魔法で、防御魔法の効果は隠すことだった。
ただし、魔力を隠せるのは相手の魔力検知レベルよりも魔力の可視化のレベルが高くなければならないようだ。レベル差が少なければ少しあいまいな感じがするらしい。
魔力の可視化は、訓練中以外もよく使っていたのでレベル8まで上がっている。エイミーの魔力検知はレベル8。魔力は隠せるが、魔力の可視化なしで魔力検知での戦いになるようだ。どうやら一つの魔法の攻撃と防御両方を使うことができないらしい。
魔力の可視化で魔力を隠すと相手を魔力検知で見極めなければならない。
 この状態で戦えば、エイミーは僕の魔力が解らないので攻撃を目と勘で防ぐことになる。ただ今までの訓練の成果なのか、やはり簡単には崩れない。
 さすが剣王だ。

魔力の可視化
 攻撃:外の魔力を見ることができる。
 防御:魔力を隠ぺいし、隠すことができる。
 生活:物体内部の魔力や付与された魔法を読み取る。

魔力検知(魔力の可視化よりはっきりとはわからない)
 攻撃:外の魔力を探知できる。最初は近距離前方だけ。
レベルが高くなると全方位で距離も延びる。
 防御:魔力を隠ぺいし、隠すことができる。
 生活:魔法による罠や物体に付与された魔法を読み取る。
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