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第3章 竜の襲撃
3.13.3 竜王バハムート
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「聖獣の解放に行く。
この地からかなり離れているが、我が案内する。
それでは皆で手を繋ぎなさい」
カイの手をつかむとすぐに周りの景色が変わった。
空気が薄いので山の上だと言う事はわかる。
転移で移動されたので正確な場所はわからないが、おそらくは領地から奥に見える高い山のどこかではないだろうか。
「ここに聖獣が封印された玉がある。
あの線より奥は人族以外は入れぬ」
そういって、カイは少し離れたところに見える黒い玉を指差した。
「あの玉に聖獣 白虎王(びゃっこおう)とその伴侶である銀狐の精獣が封印されている
まず玉の少し前の結界は人族だけ入れるようになっている。
それ以外の種族は入ると力を吸われる。
無理に入ろうとすれば弾き飛ばされる。
どうやら玉の中の聖獣の力も使っているらしく、強引に入り込めばそれだけ中の聖獣の力が無くなるのだ。
なんともし難い巧妙な罠だ。
そなたらで玉の前にある板に手を触れ魔力を流し込んでくれ。
封印に使われた10倍の魔力が奉納されれば封印が解けるのだ。
だが、気を付けてくれ両手を離してしまうと奉納が終わったことになる。
白虎王を解放する前にそなた達の魔力が無くなれば失敗だ。
魔力が無くなるか、解放するまでは手を離してはいけない」
「わかりました。
バーニィ、クインさん、エレノア、ニナスティ大丈夫かな」
「はい、お兄様」
「大丈夫だよ。
魔力の操作はいつも練習してるから」
「ニナシスティは一度の奉納で下がって。
他は魔力回復薬を飲んで、そのまま続けてほしい。
そのあとは僕が頑張るから。
もしかしたら一人でも大丈夫かもしれないのだけど、不安もあるから」
「はい、ではさっさとやりましょう。
夕食に間に合わなくなりますよ」
「ああ、そうだね」
僕らは、玉の方へと向かった。
結界があると言われた線を越えても特に何も起きない。
人族ならば大丈夫と言う情報は正しいらしい。
玉の前にある操作盤のような板の前に立ち、両手で触る。
そして魔力を流し込む。
数分後にニナシスティが下がった。
それからしばらくしてクインさんとエレノアが。
最後にバーニィが下がる。
僕の魔力はすごい勢いで流れていくが流せる量が決まっているのかあまり進まない。
ようやく10万の魔力を流し終わった。
バーニィたちが稼いだ魔力もあるので、予想通りならそろそろ解除できるはずだ。
僕は念のために魔力回復薬を飲み、さらに神石からも魔力を取り出す。魔力量に余裕があるはずだったが、ぎりぎりまで魔力が持っていかれる。
予想を超えた魔力の消費に、魔力を込める効率が悪い可能性を考えた。もしかしたら足りないかもしれない。だが、手を離さなければ自然に回復する魔力量もあるのだから大丈夫だろうと不安を払拭して魔力を込める。
そして、残りの魔力が1万を切ったころでついに変化が表れた。玉にひびが入ったのだ。そして残り5000の魔力になった時に玉が完全に割れた。
玉から霧が出る。周りが一瞬見えなくなった。
だが、すぐに風が吹き、霧が消えた。
この地からかなり離れているが、我が案内する。
それでは皆で手を繋ぎなさい」
カイの手をつかむとすぐに周りの景色が変わった。
空気が薄いので山の上だと言う事はわかる。
転移で移動されたので正確な場所はわからないが、おそらくは領地から奥に見える高い山のどこかではないだろうか。
「ここに聖獣が封印された玉がある。
あの線より奥は人族以外は入れぬ」
そういって、カイは少し離れたところに見える黒い玉を指差した。
「あの玉に聖獣 白虎王(びゃっこおう)とその伴侶である銀狐の精獣が封印されている
まず玉の少し前の結界は人族だけ入れるようになっている。
それ以外の種族は入ると力を吸われる。
無理に入ろうとすれば弾き飛ばされる。
どうやら玉の中の聖獣の力も使っているらしく、強引に入り込めばそれだけ中の聖獣の力が無くなるのだ。
なんともし難い巧妙な罠だ。
そなたらで玉の前にある板に手を触れ魔力を流し込んでくれ。
封印に使われた10倍の魔力が奉納されれば封印が解けるのだ。
だが、気を付けてくれ両手を離してしまうと奉納が終わったことになる。
白虎王を解放する前にそなた達の魔力が無くなれば失敗だ。
魔力が無くなるか、解放するまでは手を離してはいけない」
「わかりました。
バーニィ、クインさん、エレノア、ニナスティ大丈夫かな」
「はい、お兄様」
「大丈夫だよ。
魔力の操作はいつも練習してるから」
「ニナシスティは一度の奉納で下がって。
他は魔力回復薬を飲んで、そのまま続けてほしい。
そのあとは僕が頑張るから。
もしかしたら一人でも大丈夫かもしれないのだけど、不安もあるから」
「はい、ではさっさとやりましょう。
夕食に間に合わなくなりますよ」
「ああ、そうだね」
僕らは、玉の方へと向かった。
結界があると言われた線を越えても特に何も起きない。
人族ならば大丈夫と言う情報は正しいらしい。
玉の前にある操作盤のような板の前に立ち、両手で触る。
そして魔力を流し込む。
数分後にニナシスティが下がった。
それからしばらくしてクインさんとエレノアが。
最後にバーニィが下がる。
僕の魔力はすごい勢いで流れていくが流せる量が決まっているのかあまり進まない。
ようやく10万の魔力を流し終わった。
バーニィたちが稼いだ魔力もあるので、予想通りならそろそろ解除できるはずだ。
僕は念のために魔力回復薬を飲み、さらに神石からも魔力を取り出す。魔力量に余裕があるはずだったが、ぎりぎりまで魔力が持っていかれる。
予想を超えた魔力の消費に、魔力を込める効率が悪い可能性を考えた。もしかしたら足りないかもしれない。だが、手を離さなければ自然に回復する魔力量もあるのだから大丈夫だろうと不安を払拭して魔力を込める。
そして、残りの魔力が1万を切ったころでついに変化が表れた。玉にひびが入ったのだ。そして残り5000の魔力になった時に玉が完全に割れた。
玉から霧が出る。周りが一瞬見えなくなった。
だが、すぐに風が吹き、霧が消えた。
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