282 / 532
第4章 10歳王都編
4.7.5 夜の会食
しおりを挟む
新作始めました。
「神様なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか」
ギャグぽく始まってますが、ギャグではありません。お暇な方はぜひお読みください。
----------------------------------------------------------------------------------
大人たちは別室に移動した。イシスとガルダはカトレア様に呼ばれて、喜んで付いて行った。彼らは本当に僕の召喚獣なのだろうか。主人とは関係なく、自由気ままな感じがする。
暫く子供達で話していたが、第3王女と第4王女は早々に眠るらしい。
「ジルベール様はもうすぐお兄様になるの?」
「え、もうすぐではないかな。将来は兄なれると良いなと思ってるよ」
「ふーん、将来なのか、途中で変わるとややこしいから今から”ジルにい”で良いよね。この言い方はね、ニナが教えてくれたんだよ。ねえニナ」
うなずいているが、王女がそんな言い方をしても良いのだろうか。よくわからないな
「わたくしは”ジルにい”で大丈夫なのですが、アンジェリカ様に確認しないと」
「大丈夫よ」
「じゃあね、シュミットの事はミーでマイアーロッセお姉さまはマイで良いよ。ルカにいもマックにいもフィにいも私達の事をそう呼んでるから」
「え、王子が呼ぶのと、僕が呼ぶのでは身分が」
急に泣きそうな顔をするし、アンジェリカ様が良いと合図を出した。
「ああ、いえ。大丈夫です。大丈夫。ミー、マイ」
「うん、じゃあ寝る前に抱っこね」
二人を片手ずつで持ち上げる。
「ジルにいは力持ちだね」
「そうですね。ルカにいと一緒。力持ち」
幼女二人が喜んでいるのでまあよしとするか。
侍女が部屋に連れて行くと言うので下に降ろした。どうやら抱っこの時間が短くて不満のようだ。そのまま頭を撫でてお休みと言ったら満足して侍女に連れられて扉の所に移動した。その後2人は、部屋を出る時に、小さいのに立派な淑女の礼をした。
「ミー、マイ。上手な礼だね。王城には良く来るから、また今度ね」
手を振って部屋に戻っていった。
「二人とも新しいお兄様ができて喜んでますね」
「サフィーナ様も婚約者になられたらお姉さまもあんな感じですか?」
「ええ、しましたよ。私は末っ子ですからね。妹が出来て嬉しいです。可愛いですよね2人とも」
「僕はようやくニナが抱っこから卒業したばかりなので、お役目卒業と思っていた所だったのですが」
「そうですか、ふふ。ルカ様がもっと抱っこをしてあげれば良いのでしょうが、あまり時間が取れないようですからね」
「僕はもう勘弁だよ。マイはもうだいぶ大きいだろう」
「いや5歳ぐらいまでは抱っこありじゃないですか。なあニナ」
「今でも大丈夫」
えっへんと偉ぶってるけど、いやそこはダメじゃないかな?
「いや、ニナは僕は旅に出た時のが最後だって約束だったよね」
ショックそうな顔をしないよ。もう7歳なんだから。
「ふふ、ニナ様もお兄ちゃん子ですね。ジルベール様がお優しいのですねきっと」
「そう、ジルにいは優しいよ。マリアテレーズ様はあたりをひいたね。私もあたりをさがさなきゃ」
「さきほど抱っこといった口からその言葉がでるのか。将来が楽しみというべきなのか」
第2王子がびっくりとしたと言う感じで突っ込んでいる。
「まあ、それはそれとして、せっかくこの時間に集まったので、ただ話をするだけだと勿体ないので魔力操作の練習をしながら話しましょう。僕らはいつもそうしているのです。夏にマリアテレーズ様に魔力操作の必要性と訓練方法を伝えていたので多少は進んでいるでしょう。見た感じ、未だに無意識では魔力操作ができていないようにお見受けします。
僕は、他人の魔力も動かせるので、まだ魔力を動かせない人は外から動かしましょう。魔力操作を体感して習得してください。目標は体中に魔力を薄く広げる事です。それを無意識にできるようならなければならないのです。竜王様からの情報で効率的に総魔力量を伸ばすのは魔力操作と魔力消費だけではだめだと解りました。それに魔力が操作できれば無詠唱で魔法を使えます。必ず眠る前には、訓練をする習慣をつけましょう。
では、外部から魔力を動かすのは誰から体験しますか?」
「神様なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか」
ギャグぽく始まってますが、ギャグではありません。お暇な方はぜひお読みください。
----------------------------------------------------------------------------------
大人たちは別室に移動した。イシスとガルダはカトレア様に呼ばれて、喜んで付いて行った。彼らは本当に僕の召喚獣なのだろうか。主人とは関係なく、自由気ままな感じがする。
暫く子供達で話していたが、第3王女と第4王女は早々に眠るらしい。
「ジルベール様はもうすぐお兄様になるの?」
「え、もうすぐではないかな。将来は兄なれると良いなと思ってるよ」
「ふーん、将来なのか、途中で変わるとややこしいから今から”ジルにい”で良いよね。この言い方はね、ニナが教えてくれたんだよ。ねえニナ」
うなずいているが、王女がそんな言い方をしても良いのだろうか。よくわからないな
「わたくしは”ジルにい”で大丈夫なのですが、アンジェリカ様に確認しないと」
「大丈夫よ」
「じゃあね、シュミットの事はミーでマイアーロッセお姉さまはマイで良いよ。ルカにいもマックにいもフィにいも私達の事をそう呼んでるから」
「え、王子が呼ぶのと、僕が呼ぶのでは身分が」
急に泣きそうな顔をするし、アンジェリカ様が良いと合図を出した。
「ああ、いえ。大丈夫です。大丈夫。ミー、マイ」
「うん、じゃあ寝る前に抱っこね」
二人を片手ずつで持ち上げる。
「ジルにいは力持ちだね」
「そうですね。ルカにいと一緒。力持ち」
幼女二人が喜んでいるのでまあよしとするか。
侍女が部屋に連れて行くと言うので下に降ろした。どうやら抱っこの時間が短くて不満のようだ。そのまま頭を撫でてお休みと言ったら満足して侍女に連れられて扉の所に移動した。その後2人は、部屋を出る時に、小さいのに立派な淑女の礼をした。
「ミー、マイ。上手な礼だね。王城には良く来るから、また今度ね」
手を振って部屋に戻っていった。
「二人とも新しいお兄様ができて喜んでますね」
「サフィーナ様も婚約者になられたらお姉さまもあんな感じですか?」
「ええ、しましたよ。私は末っ子ですからね。妹が出来て嬉しいです。可愛いですよね2人とも」
「僕はようやくニナが抱っこから卒業したばかりなので、お役目卒業と思っていた所だったのですが」
「そうですか、ふふ。ルカ様がもっと抱っこをしてあげれば良いのでしょうが、あまり時間が取れないようですからね」
「僕はもう勘弁だよ。マイはもうだいぶ大きいだろう」
「いや5歳ぐらいまでは抱っこありじゃないですか。なあニナ」
「今でも大丈夫」
えっへんと偉ぶってるけど、いやそこはダメじゃないかな?
「いや、ニナは僕は旅に出た時のが最後だって約束だったよね」
ショックそうな顔をしないよ。もう7歳なんだから。
「ふふ、ニナ様もお兄ちゃん子ですね。ジルベール様がお優しいのですねきっと」
「そう、ジルにいは優しいよ。マリアテレーズ様はあたりをひいたね。私もあたりをさがさなきゃ」
「さきほど抱っこといった口からその言葉がでるのか。将来が楽しみというべきなのか」
第2王子がびっくりとしたと言う感じで突っ込んでいる。
「まあ、それはそれとして、せっかくこの時間に集まったので、ただ話をするだけだと勿体ないので魔力操作の練習をしながら話しましょう。僕らはいつもそうしているのです。夏にマリアテレーズ様に魔力操作の必要性と訓練方法を伝えていたので多少は進んでいるでしょう。見た感じ、未だに無意識では魔力操作ができていないようにお見受けします。
僕は、他人の魔力も動かせるので、まだ魔力を動かせない人は外から動かしましょう。魔力操作を体感して習得してください。目標は体中に魔力を薄く広げる事です。それを無意識にできるようならなければならないのです。竜王様からの情報で効率的に総魔力量を伸ばすのは魔力操作と魔力消費だけではだめだと解りました。それに魔力が操作できれば無詠唱で魔法を使えます。必ず眠る前には、訓練をする習慣をつけましょう。
では、外部から魔力を動かすのは誰から体験しますか?」
40
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる