転生者はめぐりあう（チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー）

第4章 10歳王都編

4.8.2 王都見学

新作始めました。
「神様なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか」
ギャグぽく始まってますが、ギャグではありません。お暇な方はぜひお読みください。

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　訓練場に到着。
　迎賓館から馬車で移動したが、思ったよりも遠かった。

「ここで、僕らも訓練を受けているのだ。主に近衛隊が訓練に付き合ってくれる」
　まあ、そりゃあそうだろう。一般兵と訓練などできるわけない。安全性を考えても一般兵はシャットアウトだよな。
「ルカレディック殿下」
　声をかけてくるのは近衛隊と思われる格好をしていた。かなり良い鎧を着こんでいる。
「やあ、ブライト隊長」
「今日は訓練の日では無かったはずでは」
「ああ、将来の公爵閣下になられる予定のジルベール・クロスロード君を案内している。
君たちも、今日は休みではなかったのか」
「ええ、今日の護衛任務は休みです。ですが訓練は日々やらなければ体がなまりますからね」
「そうか、ジルベール君こちらが近衛隊の隊長をやっているブライトだ」
「初めまして、レイブリング・クロスロードとアメリ・クロスロードの嫡男、ジルベール・クロスロードです」
「ブライト・シグラル。一応、子爵です。第2近衛隊の隊長をやっています。現在は主に王子様や王女様がお出かけになる時の身辺警護を担当いています。本日は非番で、今日のお出かけは第5近衛隊が行く予定です」
「第5？」
「第5近衛隊は、平民から集めた近衛隊です。平民街にお出かけの場合は、この者たちがいつも護衛をします」
「そうか、平民に紛れ込んで護衛をするのか」
「そうであります。彼らは、そういった護衛を専門に。ですが普段は情報収取や治安が役割です」
「休みの日なのに悪いが、ブライト。訓練を見せて貰っても良いか」
「はい、了解です」

　僕らはブライト隊長の後ろをついて、訓練場を回った。訓練場の中は、剣や槍の訓練を行う闘技場と格闘技を練習する設備にわかれていた。
　格闘技の練習場所には筋肉を鍛える様々な設備も完備していた。
　なかなか近代的な設備だ。

「どうですか、少し時間があるなら一戦やっていきませんか。ルカレディック様と、オレリアン様の仕上がりを確認しておきたいですね。訓練計画の見直し時期ですから」

「ああ、わかった。一戦するぐらいの時間はあるだろう。オレリアン、君はあっちだ」

　二人が左右にわかれて摸擬戦が始まった。二人とも12歳、身長は155cmぐらいだろう。年齢としては、前世で言うと小学生だが、この世界では10歳が小学生卒業ぐらいのようだ。1年は360日に近い、もしかしたら1日が24時間よりも長いのだろうか。地球の年齢よりは成長が早い気がする。
　地球で考えると彼ら二人は中学生ぐらいだ。