転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第4章 10歳王都編

4.11.1 王都での生活

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新作書いてます。
「神様  なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか」
こちらの作品もよろしくお願いします。

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 今朝も王子達がやってくる。今日は僕も訓練に付き合うように言われている。
「ジルベールは第1王女の相手をしなさい。
エイミーは第1王子、トシアキは第3王子だ。
ではオレリアン様はこちらに。
基本である魔力の使い方は毎日の繰り返しです。
明日からは最初に基礎練習をします。
今日はそれぞれの武器で型の練習をしてください。
では、オレリアン様は槍の使い方を練習しましょう」

「では第1王女様、まずはどの程度できるか、型を見せて頂いてもよろしいですか」
「スーよ。訓練中に第1王女様なんて呼びにくいでしょう。
先生なのだからわたくしに敬称も必要ありません。
師事している先生方は皆私の事をそう呼ぶわ、敬語も無用よ、優しく言う必要は無いの」
「先生か、まあ訓練中に呼びにくいのは確かなので。
ではスー。型を見せてください。1番から順にやりましょう」
「敬語」
「スー、型を見せて、1番から順に。さあ」
 スザンヌ様は型を見せてくれた。
 基本は押さえているようで型の崩れもない。綺麗なフォームだった。
「スーの型は綺麗だね。特に基礎に問題はないし、剣に魔力を流すのは次にして、次は身体強化を。できると聞いてます」
「ええ、できるわ」
スザンヌ様が体に魔力をめぐらせ動き出す。
言われていた通り全身に薄く流していたがすぐに腕の関節部だけに濃い魔力を流しその魔力が無くなるまで身体強化を続ける。
「スー、全身に魔力を薄く巡らし続けるんだ。
消費して無くなると身体強化のかけなおしになるからと関節に魔力を多めに残して身体強化を発動させ続けるのはいけない。
全身に薄く流して消費しきる前に魔力を補充し続けるんだ。
そうすることで全身を強化できるし、攻撃を受けても耐久力が上がっているので無事でいられる。つまり攻防一体が身体強化の神髄だ」
「でも動かすとすぐに消えてしまうのよ。身体強化をかけ続けるなんてできないわ」
「最初はゆっくりと動かすんだよ。基礎練習にもそういう動きがあっただろ。
ゆっくりと動かして魔力の薄くなったところに魔力を補充する。ゆっくり、ゆっくりと動かすんだ。僕も最初はそうやって取得したよ。
じゃあ一緒にやってみようか」

 ゆっくりと剣を動かす。ほとんど止まっているような速度で。だけど止まってはいない。ゆっくりと振り下ろす。
 ゆっくりと引き上げる。降ろす。

「こんな風だよ」
「わかったわ」
 スザンヌ様もゆっくりと動かすが途中で切れた場所がある。そこに魔力を薄く広げ直して身体強化を継続する。

「ふう、難しいわ」

「僕もそう簡単には習得できなかったですよ。
でも身体強化が3倍以上となると、全身を保護しないとあっという間に自分が動けなくなります。
魔力による保護は絶対に必要なんです。
魔力を全身に回せなければ身体強化の最大値は上がらない。
無理は一瞬だけ。自己保護が働いて強化が終わります」
「わかったわ。
そう簡単には習得できないのね。
そして次のステージに行くにはこれを習得しないとダメってわけね」
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