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第4章 10歳王都編
4.11.2 王都での生活
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「では、次です。未来視の眼もあるので、金眼と未来視両方を試しましょう。
魔力を全身に広げたまま、眼の魔力を意識的に濃くして」
「難しい」
……
「あ、見えたわ。ジル様の名前が、それに年と性別。
これは身体のステータスかしら、残念ながら数字が×になってるけど。
あら、ジル様が動くと2重に見える。戻った。
あ2重に、どうなってるのかしら」
「それが未来視の能力だと思います。僕には無い力なのではっきりと説明できないけど。恐らく、次にどう動くのか先の未来が見えているのでしょう」
「あ、本当だ。手の動く先が見えて、後でそこに収束するわ」
「未来視については、僕の鑑定スキルの表示される説明も詳しくは出ません。能力は、自分で手探りで探すか過去の未来視ができた方の記述を探すしかないですね。
ちなみに記憶にない?」
「ええ、こういう使い方はしてないわ。前は、戦う力が無かったし、力は予知しか使っていないはずよ」
「じゃあ、まずは練習だね。軽く剣を振るから、未来予知の力で見極めて避けて。
剣速はいろいろ変えるから」
剣を振りかぶって身体強化無しのそこそこのスピードで剣を振り下ろす。今は右肩を狙った。スザンヌ様は左に避けて無事だ。次々と攻撃をしてみるがきちんと避けれている。
「初めてにしては上手いですよ。でも、魔力をだいぶ消費しているようなのでそろそろ休憩にしましょう。次は魔力検知の練習をしましょう」
「ふう、昨日の加護のおかげで総魔力量が増えたからずいぶんと楽だったわ。
加護が無ければ開始早々にダウンね。ラキシス様に感謝しなければ」
僕らは、休憩に入る。他はまだ訓練をしているようなので、ちょっと見てみた。エイミーがルカレディック王子に説明しているが、擬音語交じりの説明で良くわからないようだ。あれで大丈夫なのだろうか。
「こう、ビシィと決めると良いんだよ」
「こうか」
「ちがうちがう、そんなパシンじゃなくて、こう、ここでビシィだよ」
「剣を振りぬく時はその少し先に目標があると意識して剣を振ります。力を入れすぎず、抜きすぎず。持ち手は、手と剣の隙間を意識してください。基礎で習った手の型を壊さずに、それで振りぬいてください」
トシアキがフィリップ王子の相手をしながらルカレディック王子にも補足説明をしていた。
「そうそう、良くなった。じゃあ次の型ね。こうね、こう」
……
「うーん、なんか違うんだよ。こう、ドンって感じでバンってやるんだよね」
「こうか」
「そうそう。フンとやるまでは良いよ。最後はドンで」
「こうか」
「いや、ドンってやってドンだよ」
「左足をそっと出して、右足を強く蹴り次の左の着地で力強く突き上げて。
腰を落としながら、剣を右から切り上げます」
「うん、そうそう。お、よいね、さすが王子様」
「そうです。基本は3の型です。基礎の一つ一つを完璧に身に着け、合わせ技、連撃と組み合わせることで攻撃が多彩になります。エイミーの技は派手に見えますがやっていることは基礎の技をどれだけ早く繰り出すかなのです。そのためには身体強化に頼るのではなく、基礎が大切なのです」
「そうそう、僕の言いたかったことはそういうこと」
エイミーの教え方って変わってないな。やっぱりこういう時に頼りになるのはトシアキだな。
離れたところでは、レイブリングさんは槍の付き方や回し方など基本の型を教えていた。やっぱり槍も基礎の型があるらしい。剣よりも広めの場所が必要なのだろう。
レイブリングさんはエイミーと違ってきちんと教えているようだ。
魔力を全身に広げたまま、眼の魔力を意識的に濃くして」
「難しい」
……
「あ、見えたわ。ジル様の名前が、それに年と性別。
これは身体のステータスかしら、残念ながら数字が×になってるけど。
あら、ジル様が動くと2重に見える。戻った。
あ2重に、どうなってるのかしら」
「それが未来視の能力だと思います。僕には無い力なのではっきりと説明できないけど。恐らく、次にどう動くのか先の未来が見えているのでしょう」
「あ、本当だ。手の動く先が見えて、後でそこに収束するわ」
「未来視については、僕の鑑定スキルの表示される説明も詳しくは出ません。能力は、自分で手探りで探すか過去の未来視ができた方の記述を探すしかないですね。
ちなみに記憶にない?」
「ええ、こういう使い方はしてないわ。前は、戦う力が無かったし、力は予知しか使っていないはずよ」
「じゃあ、まずは練習だね。軽く剣を振るから、未来予知の力で見極めて避けて。
剣速はいろいろ変えるから」
剣を振りかぶって身体強化無しのそこそこのスピードで剣を振り下ろす。今は右肩を狙った。スザンヌ様は左に避けて無事だ。次々と攻撃をしてみるがきちんと避けれている。
「初めてにしては上手いですよ。でも、魔力をだいぶ消費しているようなのでそろそろ休憩にしましょう。次は魔力検知の練習をしましょう」
「ふう、昨日の加護のおかげで総魔力量が増えたからずいぶんと楽だったわ。
加護が無ければ開始早々にダウンね。ラキシス様に感謝しなければ」
僕らは、休憩に入る。他はまだ訓練をしているようなので、ちょっと見てみた。エイミーがルカレディック王子に説明しているが、擬音語交じりの説明で良くわからないようだ。あれで大丈夫なのだろうか。
「こう、ビシィと決めると良いんだよ」
「こうか」
「ちがうちがう、そんなパシンじゃなくて、こう、ここでビシィだよ」
「剣を振りぬく時はその少し先に目標があると意識して剣を振ります。力を入れすぎず、抜きすぎず。持ち手は、手と剣の隙間を意識してください。基礎で習った手の型を壊さずに、それで振りぬいてください」
トシアキがフィリップ王子の相手をしながらルカレディック王子にも補足説明をしていた。
「そうそう、良くなった。じゃあ次の型ね。こうね、こう」
……
「うーん、なんか違うんだよ。こう、ドンって感じでバンってやるんだよね」
「こうか」
「そうそう。フンとやるまでは良いよ。最後はドンで」
「こうか」
「いや、ドンってやってドンだよ」
「左足をそっと出して、右足を強く蹴り次の左の着地で力強く突き上げて。
腰を落としながら、剣を右から切り上げます」
「うん、そうそう。お、よいね、さすが王子様」
「そうです。基本は3の型です。基礎の一つ一つを完璧に身に着け、合わせ技、連撃と組み合わせることで攻撃が多彩になります。エイミーの技は派手に見えますがやっていることは基礎の技をどれだけ早く繰り出すかなのです。そのためには身体強化に頼るのではなく、基礎が大切なのです」
「そうそう、僕の言いたかったことはそういうこと」
エイミーの教え方って変わってないな。やっぱりこういう時に頼りになるのはトシアキだな。
離れたところでは、レイブリングさんは槍の付き方や回し方など基本の型を教えていた。やっぱり槍も基礎の型があるらしい。剣よりも広めの場所が必要なのだろう。
レイブリングさんはエイミーと違ってきちんと教えているようだ。
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