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本編
17.6 名誉男爵クリス・ボードナー
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新しくもらう土地に行き、アリスと一緒に温泉が出るように祈ってみた。彼女の祈り方を見たかったのもあったからだ。
彼女は僕とは違う祈り方をしていた。歌っていた、そして踊っている。
アリスの声はアニメ声だ。声優をやっていたか目指していたと詳細は濁された。はっきりと言わないことから想像するに、主役ではないが、ちょい役では出た事があるようだ。
まあ、とにかく良く通る高い声で気持ちの良い声だ。
僕も日本の覚えているので、それらしい歌を歌ってみた。だが、踊りは無理。前世含めてそういったダンスはしたことが無い。日本の記憶でも男性アイドルグループが歌っていた歌詞や曲は思い出せるがダンスの記憶は無い。そういうわけで温泉が出る事を祈願して僕は歌を、彼女は踊りながら歌った。
そして見事2週間で温泉が出た。彼女の実家である宿とほぼ同じ温質だと思われる透明な温泉だ。あっちの宿よりも微妙に温度が高くてしょっぱい。けれど水量も豊富で僕らが住む本館以外の従者の為の分館でも十分に使える。
神の力を温泉にしか使ってないのだが良いのだろうか。
僕らの教育も順調に進められた。
彼女の教育は母上がやっているので詳細は知らないが、僕の教育は女性のエスコートや大人の立ち振る舞いなどだった。基礎はできていると言われた通りある程度貴族としての振る舞いはできたが、所詮この世界では10歳までしか生きたことが無く日本でも女性をエスコートするなど経験が無かったのだ。
「クリス、いちいち手を合わせるたびに顔を赤くしてどうするのですか」
まあ、こういう問題がありわりと長く時間がかかった。
そして家も完成し、いつの間にか引っ越しも終わり婚約式も終わった。
忙しい毎日だったが充実した日々を過ごすと時の流れが速いようだ。
そんなわけで、想定していない事件と言えば母上に当たらに子供が出来たことぐらいだろう。ずいぶんと年が離れた弟か妹か。
父上が春になり領地に戻られるので一時のお別れが切っ掛けだろうか。まあめでたい事だ。妹のソフィーもお姉さんになるのだと急に勉強を含めていろいろな事を頑張り始めた。良いきっかけになって良かった。
そして、魔道具の素材もあつまり魔道具作りが始まった。武器は槍を多く作る事になった。高度な術を付与した魔道具は貴族に与えるので剣になるが、それ以外の一般兵は剣よりも槍の方が戦いに有利だからだ。それに剣先の鉄が少なくても済む。
手にする部分まで鉄のわけはない。硬い木を使うのが一般兵の武器だ。
魔法を付与しない槍と単純に攻撃力を上げる魔法付与を付けた槍でも戦闘力は圧倒的に違う。
鉄の盾に槍先が刺さるだけではない。皮の鎧を切り裂くように簡単に突き刺さるのだ。
そして戦力の増強は始まりつつある。戦いに向けていろいろな土地から人が集まり始めた。実際の戦闘時には各領地からも応援が来るがやはり主戦力はこの地に集めらえる。
王からの支援も届いているようで兵が増えているが子爵様は運営に困っていないようだ。この地に集まった兵は、当面は住むところと食事を提供されるだけでほとんど給料は払われていないそうだ。給与は無いかわりに戦いに備える兵として訓練を受けている。
ちなみに、アリスとは婚約はしたし一緒に住んでいるがもちろん部屋は違う。僕が夜這いしないようにアリスは妹と同じ部屋だ。
部屋は空いているのだ。一人一部屋十分にあるのだが、信用が無いようだ。
僕は僕で1日中訓練か魔道具作り。アリスと会えるのは夕食の時ぐらいだ。
昼間に一緒になれるのはたまにしかない。すれ違うが多いので同じ家に居るのに交換日記をしているのだ。
彼女は僕とは違う祈り方をしていた。歌っていた、そして踊っている。
アリスの声はアニメ声だ。声優をやっていたか目指していたと詳細は濁された。はっきりと言わないことから想像するに、主役ではないが、ちょい役では出た事があるようだ。
まあ、とにかく良く通る高い声で気持ちの良い声だ。
僕も日本の覚えているので、それらしい歌を歌ってみた。だが、踊りは無理。前世含めてそういったダンスはしたことが無い。日本の記憶でも男性アイドルグループが歌っていた歌詞や曲は思い出せるがダンスの記憶は無い。そういうわけで温泉が出る事を祈願して僕は歌を、彼女は踊りながら歌った。
そして見事2週間で温泉が出た。彼女の実家である宿とほぼ同じ温質だと思われる透明な温泉だ。あっちの宿よりも微妙に温度が高くてしょっぱい。けれど水量も豊富で僕らが住む本館以外の従者の為の分館でも十分に使える。
神の力を温泉にしか使ってないのだが良いのだろうか。
僕らの教育も順調に進められた。
彼女の教育は母上がやっているので詳細は知らないが、僕の教育は女性のエスコートや大人の立ち振る舞いなどだった。基礎はできていると言われた通りある程度貴族としての振る舞いはできたが、所詮この世界では10歳までしか生きたことが無く日本でも女性をエスコートするなど経験が無かったのだ。
「クリス、いちいち手を合わせるたびに顔を赤くしてどうするのですか」
まあ、こういう問題がありわりと長く時間がかかった。
そして家も完成し、いつの間にか引っ越しも終わり婚約式も終わった。
忙しい毎日だったが充実した日々を過ごすと時の流れが速いようだ。
そんなわけで、想定していない事件と言えば母上に当たらに子供が出来たことぐらいだろう。ずいぶんと年が離れた弟か妹か。
父上が春になり領地に戻られるので一時のお別れが切っ掛けだろうか。まあめでたい事だ。妹のソフィーもお姉さんになるのだと急に勉強を含めていろいろな事を頑張り始めた。良いきっかけになって良かった。
そして、魔道具の素材もあつまり魔道具作りが始まった。武器は槍を多く作る事になった。高度な術を付与した魔道具は貴族に与えるので剣になるが、それ以外の一般兵は剣よりも槍の方が戦いに有利だからだ。それに剣先の鉄が少なくても済む。
手にする部分まで鉄のわけはない。硬い木を使うのが一般兵の武器だ。
魔法を付与しない槍と単純に攻撃力を上げる魔法付与を付けた槍でも戦闘力は圧倒的に違う。
鉄の盾に槍先が刺さるだけではない。皮の鎧を切り裂くように簡単に突き刺さるのだ。
そして戦力の増強は始まりつつある。戦いに向けていろいろな土地から人が集まり始めた。実際の戦闘時には各領地からも応援が来るがやはり主戦力はこの地に集めらえる。
王からの支援も届いているようで兵が増えているが子爵様は運営に困っていないようだ。この地に集まった兵は、当面は住むところと食事を提供されるだけでほとんど給料は払われていないそうだ。給与は無いかわりに戦いに備える兵として訓練を受けている。
ちなみに、アリスとは婚約はしたし一緒に住んでいるがもちろん部屋は違う。僕が夜這いしないようにアリスは妹と同じ部屋だ。
部屋は空いているのだ。一人一部屋十分にあるのだが、信用が無いようだ。
僕は僕で1日中訓練か魔道具作り。アリスと会えるのは夕食の時ぐらいだ。
昼間に一緒になれるのはたまにしかない。すれ違うが多いので同じ家に居るのに交換日記をしているのだ。
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