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完結編 月の獅子の目は彼の者に
夢に神在り
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今も起こる過去の話をしましょう。
神は、夢を見ます。
かつて楽しかったあの日々を、自分がもっとも輝いたあの瞬間を。
皆が幸せになれるのだと確信したあの喜びを。
奇跡を乗り越えた生の喜びを、分かち合った得難い感情を。
郷愁に染まった末に、神はあの頃の夢を見ます、
ですが神は、どうしようもなく無力だったのです。
神は死を司ります、ですが生命を終わらせる力はありません、終わった生命を導くこともできません。
見かねた月の獅子が死者の魂の安息の地を設けました、そして大地は神が関与する必要もなく、豊かになっていました。
神は無力なのです。
神はなにも、できないのです。
存在しても、人々になにも与えられないのです。
かつては死者の行き着く先だった地の底で、ひとつふたつみっつ微睡み、ただ一柱、夢を見ているのです。
あの頃に戻りたいと、叶わぬ夢に囚われいつしか神は、夢になりました。
ああ愛しきアスラン、友の面影色濃く残る大地よどうか、この地に祝福を。
呪いはこの身に、災いはこの血に。
せめてせめて、すべての不なるもの輝きを損なわせるものあまねくすべて、底に連れていきましょう。
そこにはなにも、ないのですから。
神は、夢を見ます。
かつて楽しかったあの日々を、自分がもっとも輝いたあの瞬間を。
皆が幸せになれるのだと確信したあの喜びを。
奇跡を乗り越えた生の喜びを、分かち合った得難い感情を。
郷愁に染まった末に、神はあの頃の夢を見ます、
ですが神は、どうしようもなく無力だったのです。
神は死を司ります、ですが生命を終わらせる力はありません、終わった生命を導くこともできません。
見かねた月の獅子が死者の魂の安息の地を設けました、そして大地は神が関与する必要もなく、豊かになっていました。
神は無力なのです。
神はなにも、できないのです。
存在しても、人々になにも与えられないのです。
かつては死者の行き着く先だった地の底で、ひとつふたつみっつ微睡み、ただ一柱、夢を見ているのです。
あの頃に戻りたいと、叶わぬ夢に囚われいつしか神は、夢になりました。
ああ愛しきアスラン、友の面影色濃く残る大地よどうか、この地に祝福を。
呪いはこの身に、災いはこの血に。
せめてせめて、すべての不なるもの輝きを損なわせるものあまねくすべて、底に連れていきましょう。
そこにはなにも、ないのですから。
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