小沢機動部隊

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決戦への備え

ポートモレスビー航空戦

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ポートモレスビーはもとより、ニューギニアは航空要塞として完成されていた。
そこにアメリカ軍では無く、イギリス軍が攻勢を仕掛けてきたのだった。
これは、ハワイ奪還作戦のための時間稼ぎのためにアメリカ政府が依頼したことから始まる。
既にドイツ海軍並びにイタリア海軍は壊滅状態にあり、イギリスとしても自治領であるオーストラリアの安全を確保するためにもこのアメリカ軍の依頼を引き受けた。


イギリス東洋艦隊
司令長官:ジェフリー・レイトン大将
参謀長:ウィリアム・リーチ少将
旗艦:キングジョージ5世
戦艦:キングジョージ5世、デューク・オブ・ヨーク、レナウン
装甲空母:イラストリアス、ヴィクトリアス、インドミタブル、インプラカブル、インディファティガブル
防空軽巡:ダイドー、フィービ、ハーマイオニー
駆逐艦以下21隻


またこれに加えてアメリカ海軍から供与されたカサブランカ級護衛空母10隻を加えて航空兵力は700機を数えた。
これらの大兵力でポートモレスビーへ攻撃を仕掛けたわけだが、結果は惨憺たる結果であった。
5隻の装甲空母からは抜かりなくF6Fを出撃していたが、10隻の護衛空母からはFM2(F4F)しか発進していなかった。
新型機のF6Fは護衛空母では運用できないほど大きかったのである。
これらの戦闘機に護衛された攻撃隊は522機を数えたが、当然ポートモレスビーの井上が黙っているはずがない。
かなり早い段階で攻撃隊が出撃していることを察知して、ニューギニア全土から戦闘機を集結させていた。
空戦はポートモレスビーから100海里の海上で発生した。
最初はポートモレスビー航空隊が他の航空隊の到着まで単独で戦うことになるが、ポートモレスビーは要所であり航空隊の精鋭ぞろいであった。
また機体も紫電改二とまではいかないが、すべてが紫電改で構成されており数も221機を数えた。
221機は遮二無二に突撃し、522機の攻撃編隊はぶつ切りにされていった。
紫電改相手にはFM2はおろかF6Fですら苦戦を強いられた。
これに加え陸軍航空隊も参戦し108機の疾風もその力を遺憾なく発揮していた。
そうしている間にも他の航空隊の到着し、参戦した日本軍の戦闘機は陸海合わせて700機を超えた。
完全に過剰な戦力であり、攻撃隊は退散することも敵わず壊滅。
母艦へ帰投できたのはなんと3機だけだった。
対して日本軍の損害は陸海合わせて32機。
大勝利であった。
この惨敗を聞いたレイトンは早々に退避を決めたのだった。
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